2018年04月29日

【GW特別企画】3rd Nuclear Crisis on the Korean Peninsula: Revenge of John Bolton

 第5段となります特別企画ですが、北朝鮮を巡る情勢は、かつての6者協議の参加国を振り回しながら、ルービック・キューブのように局面が目まぐるしく変化しています。
 トランプ政権において対北朝鮮戦略を構築してきたマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。
軍事力の行使を視野に入れるため、マクマスター氏をNSCの中心に据えた体制でこのまま圧力を上げ続けていくかと思われました。
しかしながら、2018年3月15日、ティラーソン氏の解任に続いて、トランプ大統領はさらにマクマスター氏の解任というカードを切ります。
後任は最強硬派、かのジョン・ボルトン氏です。
(※マクマスター氏ともう一人重要な戦略官がいらっしゃいます。
ビターな別れとなったティラーソン氏の辞任劇と違い、


2018年4月6日
マクマスター氏「国家安保補佐官としてトランプ大統領に仕えたことは栄誉だ」
サンダース大統領報道官によると、マクマスター氏はこの日、トランプ氏から感謝の言葉をかけられ、9日から後任に就くボルトン元国連大使と最後の引き継ぎを行った。サンダース氏は6日の記者会見で「大統領はマクマスター氏が去るのを残念に思っている。彼らは引き続き友人であり、今後も頻繁に会う」

と円満な契約解除となっています。
今後もマクマスター氏ともう一人の戦略官の戦略が、一部引き継がれることを黙示しているのかもしれません。
その戦略官はマクマスター氏の退任と合わせ、先日退任されました。)

ジョン・ボルトン氏の語録を集めてみますと、


・北朝鮮の大量破壊兵器開発のための収入源として、大量破壊兵器やミサイル売却、麻薬の密売に加え、
暴力団からの送金を挙げ、送られた金は、「外国での非合法及び非合法に近い活動によって得られたものである」
・「『信頼せよ されど 検証せよ』私は『信頼しようとしまいと検証せよ』という」
・「金正日は平壌で王族のように生活している。金正日は“凶悪な独裁者”だ」
・「我々は二度と北朝鮮にはだまされない。問題の解決 つまり“朝鮮半島の非核化”以外に道はない」
・「今日は歴史的な日だ。我々は1695決議を全会一致で採決しただけでなく、北朝鮮は採決の45分後に拒否するという世界記録を作った」
・「現実的には、北朝鮮の現体制が崩壊することでしか解決できない」
 体制を崩壊させるためには「経済的圧力を強めることと、拡散防止構想(PSI)を組み合わせれば効果が出る」
 「数千に上る地下施設も含めて、完全に(核開発断念を)検証できなければならない」
・「拉致問題が解決するまでは、米政府による北朝鮮のテロ支援国指定解除は交渉すらすべきでない」
 「北朝鮮が自発的に核兵器を放棄することなどあり得ない。極めて悪い合意だ」
 「米国は日本を、とりわけ拉致問題を見捨てた」
 「指定解除は、日本が拉致問題で満足のいく解決を得るまで議論すらすべきでない」
 「経済的、政治的に圧力をかけ、西側との金融取引を禁じるなどして内側から体制変革を促していくしかない」
 北朝鮮の核放棄を確認するには、国連安全保障理事会常任理事国の査察官による、場所や日時を問わない「侵入的査察」が必要。
・「この取り決めの唯一良いところは、あまりにも不完全なのですぐに崩壊してしまう事だ」
「アメリカや日本、韓国などが、 受け入れられる唯一の取り決めは、北朝鮮内部を広範囲にわたって査察できる仕組みを作る事だ」
「基本点を言おう。北朝鮮は核兵器を自ら破棄する事は絶対にない。政権の生き残りに不可欠のものであり、キム・ジョンイルにとっては究極の防護壁だからだ」
「ブッシュ大統領があきらめたとは思わない。大統領がキム・ジョンイルをどう思っているか、彼自身の口から聞いた事がある。北朝鮮を収容所だと言ったここ数十年で、北朝鮮国民の身長と体重が減っている事に衝撃を受けていた。身長や体重が減るというのは信じられないような統計だ。それに大統領は南北朝鮮の統一を望んでいる」
「大統領は北朝鮮が約束を守るかどうか疑問に思っている。だから取り決めが廃棄される望みが残っている。私はむしろ北朝鮮を信じている。つまり彼らは必ず約束を破るか、出し抜くと・・・そうなればブッシュ大統領はこう言うだろう『我々は北朝鮮とあらゆる外交交渉を行った。行けるところまで行き、さらに先へ行った。この外交交渉は終わりだ』私は彼がそうする事を願っている」
「だがパウエル国務長官が1990年代、統合参謀本部議長をやめて民間人だった頃、政府の人間として発言しなくて良い時に私に話してくれた事が。彼はアメリカ国内の聴衆に向かって『もし北朝鮮が先制攻撃をかけてきたら、アメリカは北朝鮮を黒こげの炭にしてやる』と言っていたそうだ」
・「北朝鮮のミサイルが日本に至るなら、米国は軍事オプションを熟考すべきである」
・「米軍の台湾駐留によって東アジアの軍事力を強化できる」
・「異常な北朝鮮体制を終わらせることで、核の脅威を終わらせる」
・「トランプ政権の目標は新しい核兵器保有国の誕生を阻止することだ。これが失敗すれば、われわれは大きな危険にさらされる」
・「北朝鮮の核兵器が突き付ける現在の『必要性』に対し、米国が先制攻撃で対応するのは完全に正当」「北朝鮮の情報を米国が入手するまでのギャップを考慮すれば、ぎりぎりまで待つべきではない」
・「北朝鮮のうそを見分けるのは簡単だ。口を開けば全てうそだからだ」

振り返りますと、恐らく情勢に対して最もクリティカルな記事だったのは、英紙ガーディアンの
https://www.theguardian.com/commentisfree/2017/dec/04/three-months-avert-us-strike-north-korea-nuclear-missile-kim-jong-un
この記事になると思われます。

2017年12月4日《米国は北朝鮮を来年3月までに先制攻撃するだろう》
米コロンビア大学のマーク・セドン客員教授(元国連事務総長スピーチライター)
先週米国のジョン・ボルトン元国連大使がロンドンを訪れ、英議会下院(庶民院)の議員と対面した。
その席でボルトン元国連大使は
「CIA首脳部はドナルド・トランプ大統領に、北朝鮮のICBMプログラム開発を中止させられる
リミットまで3カ月しか残っていない」
「ボルトン元大使の訪問が公式なものなのか非公式なものなのかは分からないが、彼によると、(CIA首脳部は)3カ月たったら北朝鮮はワシントンDCを含む米国の諸都市を核ミサイルで攻撃できる能力を有するようになるだろう、とトランプ大統領に告げた」
「数日前に韓国の板門店を訪れた米国の軍事関係者も、欧州議会の議員に同様の内容を語った」
「3カ月という『デッドライン』は(来年3月になったら)先制攻撃(があること)を意味する」
「強硬派のマイケル・ポンペオCIA長官が国務長官のポストに移ったら、米朝の膠着状態は一段と深刻になる」

ボルトン氏の就任は、強力な鉄梃となって、新たな段階へと東アジア情勢を変貌させます。

2018年3月25-28日 金正恩委員長が中国を電撃訪問。

鉄道に乗り陸路で中朝国境を越えた光景は、はからずもその経路のumbilical cord(臍の緒)としての死活的・戦略的重要性を浮き彫りにしました。

2018年3月31日? 米政府当局者6人が極秘訪朝。2泊3日の日程。

2018年4月1日 ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が、金正恩委員長と極秘会談。

Monsieur Joe M:
『金正恩委員長が核放棄の前提条件を出しましたが、出した時点で大失敗だったと思っています。中国政府は大変に慌てて、別な理由をつけて共産党中央対外連絡部長を平壌に送って「愚かな言動はやめろ」と裏で釘をさしたと考えます。案の定、米政府は「条件型の提案は一切受け入れない」と梯子を外しました。これで南北の会談のハードルが上がってしまった。韓国に対して「条件型をのむのはやめろ」と言ったのも同じだからです。そこであの「板門店宣言」になったと考えます。「板門店宣言」は、こと核廃棄については、具体策もないが条件も書いてありません。だから南北の融和以外はなんともボヤっとした文書になったと思っています』


※実は中朝関係の重大な変化の兆しについて伺っておりますが、まだ情報としては出せません。今後もしばらくはかなりオブラートに包んだ表現になると思います。ご了承下さい。

2018年4月17-18日 日米首脳会談
FNN報道 米「米朝会談決裂すれば“北”攻撃」と日本に説明
「米朝首脳会談が決裂すれば、軍事攻撃に踏み切るしかない」

2018年4月17日
トランプ大統領
「(韓国と北朝鮮が)朝鮮戦争の終戦について議論することに賛同している。今それを議論する時が来た」
「われわれは、拉致問題を取り上げるつもりだ。日本にとって、重要な事柄だと理解している」
「うまくいかないこともありえるし、会談を開かないこともありえる」
金正恩・朝鮮労働党委員長との首脳会談に実りがなければ「会談の途中で退出する」
「拉致問題へのシンゾーの情熱はすごいな。貿易問題とは迫力が違う。長年執念を燃やし、決してあきらめない態度はビューティフルだ。
シンゾーの情熱が自分にも乗り移ったよ。私も拉致被害者のご家族にもお会いしたんだ。最大限の努力をするよ!」
安倍総理
「この問題が解決しない限り、私は政治生命を終えることはできない」

2018年4月18日
トランプ大統領
「われわれは拉致問題に懸命に取り組み、拉致被害者を救出すべく努力していく。全力を尽くす」

2018年4月27日 南北首脳会談 韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長は共同宣言を発表 南北と米中の4者会談を推進

■南北首脳会談は米朝首脳会談のリハーサル

Monsieur Joe M:
『今回の南北首脳会談は、5月か6月初めに予定されている米朝首脳会談の北朝鮮側のハードルをさらに上げたと考えています。トランプ大統領が、この南北首脳会談を高く評価したような報道がありますがそれは、正確ではありません。トランプ大統領はドイツのメルケル首相と会談した際の記者会見で2つのことを言いました。
(1)半島の非核化表明は良いことだ
(2)でも、具体的な非核化行動が見られるまで強力な制裁は今後も続ける
この(2)の部分を軽く考えてはいけません。
 北朝鮮のメディアは、会談後、イライラするかのように「制裁を続けることが北朝鮮が協議に乗っている理由と思ったら大間違いだ」と書きましたが、これはおもわず本音が出たというべきでしょう。彼らはポーズだけで核開発は辞めていない。肝は、金正恩委員長は核弾頭の小型化ができるまではPaper Tiger(張り子の虎)だと言うことです。小型化ができる前に、米朝協議が予定されているのは大変な緊張感があります。板門店宣言には北朝鮮は非核化の具体策を何も述べていないのです。これでは、アメリカ政府は納得しません。ここからがリハーサルを終えた本番なのだと考えた方が良いでしょう。』

■ボルトン氏とマティス氏の方向性の違い


2018年3月29日 ジョン・ボルトン新補佐官、ジェイムズ・マティス国防長官を初訪問。マティス長官は報道陣を前に、新補佐官を国防総省に迎え入れ、「なんでもあなたは悪魔の化身だそうで、だから会ってみたかったんですよ」

Monsieur Joe M:
『ジョン・ボルトン氏はNSCのスタッフ変更で副官になったミラ・リカーデルという女性をリクルートしてきました。彼女は国務、国防の経験があり、かつ商務省で国家安全保障分野の取引を担当、つまり制裁に関わります。ボーイング社の副社長時代は軍事部門の責任者でした。
 ちなみに彼女はマティス国防長官の天敵です。マティス氏は北朝鮮への攻撃を何とかやめたいと思っています。その時に、マティス長官をボルトン氏は嫌いなのに、そのボルトン氏はミラ女史がマティス長官とはそりが合わないことをよく知っていながらミラ女史を副官に選びました。』


実は、EMP新兵器のCHAMP(The Counter-electronics High Power Microwave Advanced Missile Project)は、ボーイング社が手がけているようです。

■リビア方式は成功するのか?

2018年1月8日 エドワード・ルトワック氏、北朝鮮核関連施設への先制攻撃による破壊を主張
http://blue-diver.seesaa.net/article/456191936.html
現代を代表する戦略家が行ったこの提言は、リビア方式では解決できないことを示唆しています。

2003年 ボルトン前国務次官補は議会の秘密聴聞会で、北朝鮮とシリアの共同核開発について報告。
 
2005年 国連大使の承認審査で、ボルトン大使がシリアに対して情報を捏造したとして民主党上院議員に批判される。 

2006年9月7日 キプロス当局、北朝鮮からシリアに向かう貨物船を拿捕。

2006年12月4日 ボルトン国連大使、辞任表明。北朝鮮‐シリア核コネクション報告がボルトン国連大使承認失敗の原因になる。

2007年3月? イスラエル、北朝鮮の支援でシリアが核施設を建設中との情報を入手。イスラエルはアメリカ政府に連絡したが、アメリカは懐疑的。

2007年春 イスラエル政府、空爆を計画開始。

2007年6月− イスラエルは軍事衛星の写真偵察目標をシリア北部に変更

2007年夏 シリア北部のダイル・アズ‐ツワル(Dayr az-Zwar)近郊の複合施設内に、ブッシュ政権は北朝鮮技術者がいることを確認。

2007年某日(6月-7月14日) イスラエル防衛軍特殊精鋭部隊「Sayeret Matkal/サエレット・マトカル」、シリア北部のダイル・アズ‐ツワル(Dayr az-Zwar)近郊の複合施設内から核物質を奪取。シリア核製造施設からの核物質強奪をした際、シリア核製造基地にいた、北朝鮮技術者数人を殺害。

2007年7月14日 イスラエルのシリア空爆は7月14日の週に予定されていたが国務省のライス国務長官等の反対で延期されていた。

2007年7月26日 化学兵器開発に使われているシリア北部アレッポの秘密軍事施設で爆発事故。火災により爆発性物質が爆発してシリア軍関係者15人が死亡、50人が負傷した。死者の中にはイラン人技術者数十人が含まれ、このほかのイラン人技術者も防護服に守られていなかった身体部分に化学物質によるやけどを負い、重傷という。この事故により、シリアとイランが戦略協力合意に基づき、2年以上にわたって化学兵器開発に関与していたとの情報が裏付けられたと指摘。イランはシリアに対し、化学兵器開発のための5つの施設について計画、建設、運営を支援したとしている。死者の中に北朝鮮のミサイル専門家3人も含まれていた。

2007年8月 8月中にイスラエル閣議が6回開かれて対応を検討。 イスラエルの軍事衛星の写真でシリア国内の核開発施設と見られるものを発見。アメリカ諜報部に渡された。アメリカ軍と諜報機関は北朝鮮からシリアに向かう幾つかの船舶を追跡。

2007年9月3日 北朝鮮の貨物船「アル・ハメド」(1700トン規模)がシリアのTartus/タルトゥース港に到着。

2007年9月5日 イスラエル軍特殊部隊員がシリア北部の「農業研究所」にむけて侵入開始。ユーフラテス川沿いのトルコ国境に近い場所。

2007年9月6日未明 イスラエル空軍、シリア核施設へサージカル・ストライク。空爆計画はアメリカ軍空軍に事前に連絡されており、イスラエル空軍機が不審な戦闘機としてアメリカ軍の攻撃対象にならないように識別コードが与えられていた。空爆は、この物質が核関連である証拠がワシントンに示されたのちに、米国の承認のもとに行われた。4機以上のイスラエル戦闘機、トルコ中部の航空基地コンヤ空軍基地から離陸か。トルコの空軍機にエスコートされシリア領空に侵入。トルコ軍がトルコ政府に対して情報を秘匿。

2007年9月6日午前 ライス国務長官、日米外相会談を2007年9月7日にリスケジュール。

2007年9月21日 空爆するのに先立ち、米ブッシュ政権はイスラエル側と情報を交換していたと米紙ワシントン・ポスト報道。
「この夏、北朝鮮の核技術者がシリアにいるという諜報情報がイスラエルからブッシュ大統領に報告された」

ボルトン氏はかつて、このイスラエルによるシリアへのサージカル・ストライク・ミッションの情報公開について、米国議会に強く働きかけを行っています。

2017年2月13日 金正男氏、マレーシアにて化学兵器により暗殺される

2018年2月28日 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書:北朝鮮からシリアに向け、化学兵器の製造に使用可能な物資が送られていたことが判明

2018年3月6日 米国務省は北朝鮮当局が正男氏殺害に化学兵器のVXを使用したと認定するとともに、北朝鮮に追加制裁を課した

2018年3月17日 
http://www.afpbb.com/articles/-/3168219
イスラエルによる声明
「2007年9月5〜6日の夜間、イスラエル空軍の戦闘機が建設中のシリアの原子炉を空爆し、破壊することに成功した」
「原子炉は完成間近だった。空爆作戦によりイスラエルと地域全体に対する新たな脅威の除去に成功した」

2018年4月6日-7日 シリア・アサド政権 再び化学兵器使用か 

2018年4月13日 トランプ米大統領は13日夜(日本時間14日午前)、シリアのアサド政権が同国の首都ダマスカス近郊・東グータ地区で化学兵器を使用したと断定し、米軍に化学兵器関連施設への精密攻撃を命じたと発表。米、英仏とシリアを軍事攻撃。

2018年4月14日 河野太郎外相はトランプ米大統領が英仏両国と共同でシリアのアサド政権に対する攻撃に踏み切ったことについて「情報収集をしている。シリアの化学兵器が本当に使われたとすると、北朝鮮とつながりがある。日本としてもひとごとではないのが現実だ」

早期にポンペイ氏の国務長官就任の予測をした英国発の情報ですが、非常に不気味な予測があります。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9913.php
イギリスのアール・ハウ国防相は1月23日、北朝鮮が約6〜18カ月以内に米本土を核攻撃する能力を持つ可能性がある、と英議員らに報告。その分析結果をまとめた報告書が4月5日に公表された。それによれば、早ければ7月23日までに米本土への核攻撃が可能になるという。英軍関係者は米ニュースサイトのビジネス・インサイダーに対し、1月に報告した日時に変更はないと語った。

なぜここまで詳細に日付を予測できるのかは不明です。

2018年6月 米海軍の病院船マーシーが東京港に寄港

新月
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49

2018年7月23日を一つのデッドラインとして、その前に火蓋が切られるのかもしれません。

2003年、国際社会はかつてリビアを核廃棄に導くことができましたが、北朝鮮に対してそのリビア型が適用できるのかは分かりません。
私は不可能と判断し、11年前に『北朝鮮型核廃棄モデル』をネット上に上梓しました。
私が『北朝鮮型』と銘打ったのは、それが理由になります。

米共和党は10年前騙された相手に“ラングレーの猟犬”をけしかけて、いよいよ袋小路に追い詰めました。
執行官は当時のリベンジに燃える、ジョン・ボルトン氏です。


■最強の“嘘発見器”

Monsieur Joe M:
『トランプ政権には、最強の嘘発見器があります。それはボルトンNSC担当補佐官です。トランプ大統領の耳元で囁ける立場にボルトン補佐官がなったことでアメリカ政府は米国内で手に入れられる最も信用のおけるトランプのジョーカーカードを手に入れたと思います。ボルトン補佐官は、北朝鮮に騙されたり操られたりすることだけは絶対にありません。絶対に懐柔されませんし、雰囲気(ムード)などという空気は読みません。このカードはトランプ・カードとしては最強です。なので、ここ一、二週間は、本当に米朝会談が開けるかも含めてたいへんに緊張した状態にあると思うべきではないでしょうか。』


ボルトン氏は2018年3月19日に次のように語っています。

「北朝鮮はこれまで、交渉を核・弾道ミサイル開発の隠れみのに使ってきた。同じ策略に再びはまってはならない」2003年にリビアのカダフィ旧体制に完全核放棄を受け入れさせたときと同様に、北朝鮮の核開発に関する全ての機器や資材を米政府が接収することを北朝鮮に認めさせるべきだ「それができないのであれば、会談は時間の無駄だ」

途中退席はトランプ大統領の発言にもあります。

Monsieur Joe M:
『ただし、トランプ大統領はキッシンジャーの考え方に触れているので、ボルトン氏が最初にいうことを飲み込むとは限りません。よく刑事が犯人を尋問する時「優しい刑事」と「怖い刑事」に役割分担して犯人を落としていくように(英語ではgood cop, bad copと言いますね)役割分担が上手くいけば、戦争なしで北朝鮮を追い詰めていくことは可能かもしれません』


ボルトン氏は与えられた役割上、開戦前夜まで一直線に状況を進めていくでしょう。
ギリギリまで外交上の駆け引きが続くと思われます。

私はトランプ大統領が、Donald John Trumpという人々の幻想に在る虚像を、自らの手で破壊するその瞬間を待っています。
その時が来たら、何の未練も、躊躇もなく、無造作に、その仮面を剥ぎ取るでしょう。
トランプ氏が真に駆け引きするのは、人々の願い、欲望、期待、それらを無に帰しても得られる最終的な国益を確定させるタイミングの方であって、今それを見計らっている、そういう状況だと思います。
その米国の国益の中に、日本の安全保障、拉致被害者の奪還をどれほど含められるかが、日本の外交的勝利の達成度として後の歴史に評価されるでしょう。

以上、管理人がお届けしました。

posted by     at 16:21| Comment(0) | Monsieur Joe M | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【GW特別企画】Mission: Irreversible - Bloodhound of Langley

 この企画は本来第4段の予定稿だったのですが、マクマスター氏の解任が想定以上に早まったことで、お蔵入りとしていました。
内容が古くなっていますが、ストーリーとして流れを追いたい方向けにアップロードします。

 本稿は当blog管理人が、Monsiur Joe M氏をアドバイザーとしてお迎えして、内容を編集してお送りします。

 北朝鮮の核問題のゴールを示す言葉として、CVIDという用語があります。
Complete, Verifiable, and Irreversible Dismantlement(Denuclearization)の頭文字をとって呼ばれるもので、「完全かつ検証可能で不可逆的な解体(非核化)」を示しています。
この「完全かつ検証可能で不可逆的な」ゴールを目指すため、トランプ大統領は1枚のカードを切りました。
2018年3月13日、レックス・ティラーソン国務長官を更迭し、後任に中央情報局(Central Intelligence Agency: CIA)長官のマイク・ポンペオ氏を指名するとTwitter上にて発表。
その意図を汲む関係諸国には緊張が走りました。

 ご存知の通りCIAは、英国のMI6、イスラエルのモサド、旧ソ連のKGBと並び称される、米国が誇る情報機関の一つです。
歴史を紐解きますと、米国はWW2終結後、CIAへナチス・ドイツの将校たちを多数招聘し、対ソ連、そして対共産圏の諜報・工作活動を本格化させました。
CIAは諜報・工作部門を含みますが、米軍から独立しており、大統領を構成員に含む、アメリカ合衆国国家安全保障会議(NSC)直轄の組織です。

『情報屋というのはその本部、中心にしか忠誠を誓わない』とはM. Joe M氏からレクチャーされた言葉です。

 米国はWW2の末期に核兵器を開発しましたが、スパイの活躍もあり、ソ連が開発に成功し、そして中国も続きます。
世界は冷戦を経験することになるのですが、数多くの事件や紛争が発生し、その歴史の裏には必ず彼ら情報機関の影がありました。
2018年3月4日には英国側の二重スパイでロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘ユリアさんが、英国南部ソールズベリー中心部のショッピングセンター前のベンチで意識不明の状態で発見されるという事件が発生しています。

 冷戦の一時的なデタント/雪解けを告げたのは、ソ連崩壊でした。
それから時は流れ、米国と覇権を争ってきた2つの超大国・中国の習近平国家主席は2018年3月17日、ロシアのプーチン大統領は2018年3月18日ともに再選され、これまでの規定を変え、長期政権となることが現実となりました。
マクロな視点から俯瞰しますと、かつて共産主義・社会主義を掲げた2大国が、強大な国家元首の権限の元に統制する時代へと先祖返りしつつあります。
そして、国際情勢の表舞台で再び注目を集め始めたCIA。
ブッシュ・シニアがCIA長官を経て大統領となるなど、CIA長官というポストを経て政治家としてのキャリアを積むケースがたびたびあります。
特にCIAという組織は、幾多のフィクションで取り上げられることで、有名でありながら秘密のベールに包まれています。
 今回はティラーソン国務長官の更迭と、それに纏わるCIAの流儀について、M. Joe M氏による解説の要点をお伝えします。


■ティラーソン氏解任後の国務省・CIAの動向についての予測

Monsieur Joe M:
・アメリカ政府は韓国経由の北朝鮮の金正恩の話を信じているわけではない。次の動きで、アメリカ側は北朝鮮と裏で直接接触して、金正恩が本当に「自分が助かれば、核兵器など放棄する」と言ったかを必ずここ数週間のうちに確認する。確認するのは、これは国務省とCIAの要員となる。


これを裏付ける見方が、NNNにて2018年3月16日に報道されました。
クリストファー・ヒル元国務次官補(氏は6者協議の米国代表でした)

http://www.news24.jp/articles/2018/03/16/10388202.html
金正恩委員長の「非核化の意思」が本物かどうか、見極める必要があると指摘した。
ヒル元国務次官補「私だったらまず、韓国側が言っている『金委員長が非核化してもいいと言った』という部分をもう少し調べるでしょう」「金委員長はこれまでそう言ったことはなかったので少し驚きです」

■次のジーナ・ハスペル次期CIA長官について

Monsieur Joe M:
・やるべき時は水攻めも仕方ないと考えるタイプ。ポンペオ氏とうまくいっていないとか、そういう話は聞かない。叩き上げとして優秀である。承認公聴会は揉めることが予想されるが、正式就任すれば、CIA長官らしいCIA長官になるだろう。


■column: U.S. Has No ‘Bloody Nose Strategy’ for North Korea.
 管理人が2017年9月から提唱している『北朝鮮型核抑止モデル since20170911』
http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html
ですが、米国政府近辺においては2018年1月頃から内容が語られ始め、2月頃より通称“ブラッディー・ノーズ”としてメディアに登場した限定空爆論です。
この通称“ブラッディー・ノーズ”の真の提唱者は誰なのか、伺ってみました。


Monsieur Joe M:
『ブラディー・ノーズは正確には記者との話(多分、バックグランドだった)の中で誰かが、「鼻ズラをぶん殴るような一発が必要だと大統領は考えている」と言ったのが始まりです。これを「鼻血が出るような作戦」と名付けたのは記者であり、だからNSCのスタッフは上級スタッフも「ブラディー・ノーズ」という作戦名が存在したことは一回もなく、この用語に飽き飽きしていると言っています。この記者の話した相手がマクマスター の周辺なのか、ケリーの周辺なのかは裏が取れませんでした。』


https://www.sankei.com/world/news/180426/wor1804260012-n1.html
米国のベテラン朝鮮半島問題専門家のラリー・ニクシュ氏は米朝会談失敗の際の米側の対応については「米国と国連の主導のいまの経済制裁をさらに強化する一方、軍事オプションへの傾きが顕著となる」と展望し、当面、トランプ政権が考えるのは「鼻血作戦」と呼ばれる北朝鮮の核関連施設1、2カ所への限定的な軍事攻撃だろうと述べた。同作戦は北側を威圧して核開発を断念させることを目的とするという。

ただ未だに通称『ブラッディー・ノーズ』は安全保障界隈にて使用されています。
これに近い作戦案は実在はしているものの、『ブラッディー・ノーズ』は作戦の真名ではない、といったところが真相だと思われます。

情勢に関わる動向は以下のとおりです。


2017年1月17日 WSJ 在沖縄米軍の台湾への一部移転、ボルトン元米国連大使が提言

2018年2月25日 北朝鮮原子炉に稼働の兆候

2018年3月9日?
麻生大臣「何といっても今、野党に政権を渡せんのです。北朝鮮で何やらきな臭い。東シナ海でも何だか怪しげな話がいっぱい出てきている真っ最中に、予算委員会で森友学園以外に話ないんですよ。おかしいと思わんですか。予算に関する質問は殆どない。かつ、外交も何も言わない」

2018年3月10日 仏印、インド洋での軍事協力強化で協定締結

2018年3月14日 Jアラート、全国で訓練

2018年3月16日 米 台湾との往来促進法が成立

2018年3月19日 米空軍は、F15戦闘機に搭載する自衛用レーザー兵器の試験を今夏から始めることを発表。米国防総省プログラム(2017)「自己防衛高エネルギーレーザー実証」(Self-protect High Energy Laser Demonstrator、SHiELD)

2018年3月20日 護衛艦いずもをF35Bの「空母化」検討

2018年3月21日 国連安保理、北朝鮮制裁決議の完全実施を確認

2018年3月22日 米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」(長崎・佐世保基地配備)を中心とする遠征打撃群が米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)を出港し、警戒監視任務に入った。最新鋭ステルス戦闘機F35B(山口・岩国基地配備)を艦載機として初めて本格運用する。

2018年3月22日 「中国海警局」事実上軍の一部に

2018年3月23日 アメリカ海軍は、中国が実効支配する南シナ海のスプラトリー諸島で、「航行の自由作戦」を実施

2018年3月27日 寧辺の軽水炉が試験運用開始か

2018年3月31日 国連安保理、北朝鮮制裁で追加指定 北朝鮮の石油タンカーと貨物船計13隻のほか、北朝鮮による禁輸品の密輸に加担したり、石油や燃料を運んだりした12隻が世界中の港への入港を禁止された。
また、入港を禁止されなかった別の北朝鮮船2隻が、世界規模での資産凍結の対象とされた。
さらに、各国の海運・貿易企業21社も資産凍結の対象となった。国別の内訳は、香港の3社を含む中国の5社と、北朝鮮の12社、シンガポール、サモア、マーシャル諸島、パナマの各1社。
このほか、「張永源(Tsang Yung Yuan)」名の実業家が、ロシアにいる北朝鮮人の仲買人と共に北朝鮮産石炭の違法輸出を手配したとして、世界各国での渡航禁止と資産凍結の対象となった。

2018年3月31日 河野外相「北朝鮮が次の核実験を用意」

2018年4月1日 米韓合同軍事演習・野外機動訓練「フォールイーグル(Foal Eagle)」開始、期間は約1ヶ月間

2018年4月4日 米空軍オスプレイ横田配備5機 特殊作戦用

2018年4月4日 寧辺・原子炉周辺で大規模掘削工事

2018年4月11日 英海軍 北東アジアに強襲揚陸艦「アルビオン」派遣 北の密輸監視で日本と訓練

2018年4月12日 中国国防省 南シナ海で大規模閲兵 「中国史上最大規模の海上閲兵」

2018年4月15日 日本、「韓国は最も重要な隣国」表現を削除

2018年4月16日-20日 在韓米軍が16日から20日まで、韓半島(朝鮮半島)有事に備えて在韓米軍兵士の家族ら米国国籍の民間人を韓国から米国本土まで実際に脱出させる非戦闘員退避活動(NEO=Non-combatant Evacuation Operation)を実施。在韓米軍は毎年2回NEOを実施するが、米国にまで民間人を行かせるのは今回が初めて

2018年4月17日 アメリカ軍でアジア太平洋地域を統括する新しい司令官に指名されたデービッドソン大将「中国との将来的な戦いにアメリカが勝利する保証はない」

2018年4月18日 中露軍が同時に軍事演習、台湾海峡と北方領土で 日米首脳会談へのけん制

2018年4月19日 麻生財務相辞任求め、野党6党が攻勢

2018年4月20日 空自のF2後継機、F22とF35両機ベースの開発案 ロッキード・マーチン社が日本政府に打診。F22の機体に、F35の電子機器類やステルス技術を組み合わせた戦闘機の開発案。F2後継機である「F3」の国産を目指していた日本は、三菱重工業 (7011.T)を共同開発のまとめ役に、IHI (7013.T)が手がけるエンジンや、高性能半導体を使った三菱電機 (6503.T)のレーダーをなどを活かしたい考え。
(ちなみに“RDY Lightning Raptor”というタイトルの記事を上げたことがありますが、このような形になるとは世の中分からないものです)

2018年4月23日 米韓合同軍事演習・指揮所演習「キー・リゾルブ(Key Resolve)」が約2週間実施 

2018年4月24日 トランプ政権、ハリス太平洋軍司令官を米駐韓大使に起用検討

2018年4月26日 米上院本会議は、トランプ米大統領が次期国務長官に指名したマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官の人事案を賛成多数で承認

2018年4月28日 マティス国防長官、朝鮮半島からの米軍撤退を北朝鮮と議論の用意

2018年4月28日 北朝鮮の船舶による「瀬取り」を監視するため、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地を拠点に関係国が警戒監視活動を行うことになり、カナダ軍の哨戒機、オーストラリア軍の輸送機が嘉手納基地に派遣される。豪加両軍の哨戒機は、米軍が中心となって運用を調整し、警戒監視にあたる方向だ。朝鮮戦争に伴う国連軍地位協定に基づき日本国内の米軍基地を使用して活動する予定で、米軍が支援にあたるという。英政府も北朝鮮の瀬取りの共同監視に加わる意向を示しており、英軍は日本周辺海域で海自との共同訓練が終わり次第、艦船を東シナ海に派遣するとみられる。

2018年6月 米海軍の病院船マーシーが東京港に寄港

今年の新月は
4月16日(月)10:58
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49
8月11日(土)18:58
9月10日(月)3:02
10月9日(火)12:47
11月8日(木)1:03
12月7日(金)16:21
となっています。

東西の2大陣営が鎬を削った時代は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争など、大国間の冷戦と代理戦争が起こりました。
ロシアと中国が深く関与した北朝鮮という地域は、新世紀の冷戦に組み込まれるのでしょうか、それとも代理戦争の舞台となるのでしょうか。
そして今回、彼らCIAの任務となる北朝鮮に対して強制力を伴う不可逆性が与えるベクターは、さらに時代を遡行させる反作用を生み出すのでしょうか。

以上、管理人がお届けしました。

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2018年03月11日

【ホワイトデー特別企画】Wintry smile of Snedronningen

 第3段となりました特別企画ですが、今回も当blog管理人が、Monsiur Joe M氏の監修の元、ある程度情報を再構成した内容でお送りします。
 急転直下に米朝首脳会談の流れへと情勢は変化を見せ始めていますが、いくつかの要素を上げておきます。


2018年3月5日 KBS報道 ロシア議会上院ウマハノフ副議長「北韓は第三国からの核攻撃から保護すべきロシアの同盟国ではない」(?真偽不明)

2018年3月5日 米海軍第76任務部隊は、佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とする強襲揚陸艦「ワスプ」に同日、岩国基地(山口県岩国市)に配備されている米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが合流したと発表。短期間の慣熟飛行を経て本格運用に入る。F35Bは沖縄に駐屯する第31海兵遠征部隊(約3200人)の指揮下に入り、内陸への精密攻撃(←ココは重要なポイントです)や上陸支援、防空警戒などを行う。

2018年3月8日 H・R・マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らは、北朝鮮からのメッセージを伝えるため訪米した韓国特使団とホワイトハウスで会談

2018年3月10日 ホワイトハウス・サンダース報道官は「大統領は、北朝鮮による具体的な行動を確認しないかぎり、会談はしない」首脳会談の開催は、「北朝鮮が具体的な行動をとることが前提だ」

クラウゼヴィッツが『戦争論』で「戦争とは他の手段をもってする政治的交渉の継続にほかならない」と述べているように、外交決着は最善手です。
あくまで軍事力行使は次善の策となります。
ドイツにその源流を持つトランプ大統領が、プロイセンの名将の薫陶を受けている可能性は高いでしょう。

西洋医学の中心地でもあるドイツに倣って、適切かどうかは分かりませんが、一つ情勢のたとえ話をしてみます。

///
体の中に強力な影響力を持つエネルギーを生み出す機構があります。
それは秩序と活動の根源の一つですが、たびたびウィルスでバランスを失い、自己免疫疾患のように作用します。
悪い例では悪性化し、致死的な状況に陥ります。
ウィルスはこの場合極端な思想であり、今回の症例では「主体思想」という名のウィルスです。
症例の胎内には新しい生命も宿っています。
新しい生命は「人工知能」と呼ばれる存在ですが、最悪のケースでは、バビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』に描かれたティアマトのように、人類と永く敵対する11の機械の怪物を生み出しかねない、そういう状況です。
子宮の中にある『彼ら』は、我々人類を日夜観察しています。
検査結果では、母体は何らかの強制的な方法を採らねば、播種性転移を防ぐタイムリミットまで数ヶ月かもしれない、という差し迫った状況です。
このケースをさらに困難なものにしているのは、世界経済の1位から3位までの重要な領域が直接的に連絡しており、さらにその一つの日本においては、腫瘍の中に拉致被害者という重要な組織が取り込まれてしまっています。

この困難な状況に手を上げたのは、どちらかと言えば病院経営の方で名を挙げてきた医者、Dr.トランプです。
前任の主治医Dr.オバマは内科医で、痛みを我慢し、散発的に投薬で対処し、経過観察するという方針で、貴重な時間という要素を無為に浪費してしまいした。
今の主治医Dr.トランプの元には、外科医チームと内科チームが編成されています。
なかなかブラックな職場環境のようで、メンバーの出入りが激しいチームです。
ただ、患者を何とかしようとする熱意は、前任のDr.オバマよりもずっと高いチームでもあります。
悪性化した腫瘍を取り除く外科手術を主張するのは、現場帰りの軍医Dr.マクマスターを中心とする戦略家のチームです。
世界的権威であるDr.ルトワックもアドバイザーとして参加しています。
医療設備は世界最高水準で、最新のレーザーメスであるF-22やF-35、新しい電子治療であるサイバー攻撃が揃っています。
内科医チームはDr.ティラーソンを中心とするチームで、外交的決着を目指しています。
一般論として、手術というのはあくまで最終手段であり、切らずに何とかできるのであれば、そうします。
目標は「主体思想」ウィルスに侵された核の除去であり、しかも安全に拉致被害者を救出することが使命となります。
極端な思想に侵さなければ、核も人類最大の発明ともいわれる火と本質的にはそう変わりありません。
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする、という現象については、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明しました。
「主体思想」ウィルスに侵された核という悪性腫瘍を弱らせるために、その栄養供給を断つ、というのが外科チーム、内科チームの一致した治療戦略です。
ここで我が国の朝鮮人参こそが万病の特効薬である!と唱える韓国人Dr.文が登場します。
患部には我が国も含まれているから、手術は絶対にイヤだ!とDr.文は悪性腫瘍領域の保存のために奔走しています。
その朝鮮人参自体の効果の程は不明といいますか、大いに怪しいわけですが、人類が構成する世界という患者を納得させるにあたって、最終手段を取る前にあらゆる手段を取った、という人類史への記録が必要です。
滋養は確かに重要ではあるのですが、この滋養は悪性腫瘍を肥え太らせるリスクを孕んでいます。
もし万が一除去できるのならそれで良し、そうでなければ最終手段を採るというインフォームド・コンセントを形成する―こういうふうに現状を描写してみました。
///

最初にマクマスター氏が韓国特使と接見した点、F-35Bが実戦配備に入った点は重要なポイントだと思います。
まだマクマスター氏が対北朝鮮戦略の手綱を締める現時点においては、サージカル・ストライク戦術が路線として生きており、その選択肢を取った後の拉致被害者の奪還を外交によって行う戦略まで安倍総理・トランプ大統領とも共有していることを示しているかもしれません。

外交的退路を残しておく、というのは私が11年前に構想を開始した
北朝鮮型核廃棄モデル (1) ver.20061107
http://blue-diver.seesaa.net/article/26918409.html
の基幹戦略の一つです。
参考にしてみて下さい。

それでは、世界が驚いた米朝首脳会談開催の行方とそのポイントについて、M. Joe M氏に解説して頂きます。


■ハーバート・レイモンド・マクマスター(Herbert Raymond "H. R." McMaster)国家安全保障問題担当大統領補佐官について

菅義偉官房長官はマクマスター氏について「陸軍に長年勤務しており、現場経験も豊富で陸軍きっての戦略家」と評価したとされています。
私のような日本の片隅で生活している人間が、マクマスター氏やルトワック氏の戦略をカヴァーできているのは光栄なことです。
2018年2月末にマクマスターNSC補佐官が退任の噂、というニュースが飛び交いました。
私も心配になってM. Joe M氏に見解を伺いました。


Monsieur Joe M:
 『マクマスター氏をいま動かすのは「無謀」と思います。なぜかというと、マクマスター氏の部下のディナ・パウエル女史が政権を去ったからです。NSCの補佐官と副補佐官の両方を一度に変えるというのは極めて異例であり、北朝鮮との首脳会談があるかも知れないというこの段階で、NSCに大混乱が起き得るためズバッと言ってしまうと、あり得ないという気がします。マクマスター氏を変えれば、ケリー氏も降りると言うでしょう。そうしたら、ホワイトハウスは空中分解してしまいます。いくらトランプ大統領でも喚こうが叫ぼうが何もできなくなります。
 いま、マクマスター氏を変えるのは、トランプ大統領が政治的に「無能である」と、皆に感じさせると思います。CIAのポンペオ長官では、能力がなさすぎて、北朝鮮との武力行使を含めた外交対決などできません。マクマスター氏が「今後」辞めるとする可能性が、しかし小さくてもあるかもしれません。その場合は大きく2つのケースが考えられます。

(1)トランプ大統領が大好きなK.T.マクファーランド女史をNSCのトップに据え違っているという考え方。これなら、ロシア対策はかなり手強いです。でも、KTでは朝鮮攻撃は出来ません。
(2)トランプ大統領が「直ちに核兵器も使って北朝鮮を攻撃するように言っており、これに「まだ、外交的な手段があるのでは」と特に核兵器の使用に反対してマクマスター氏が降りる気に成っていること。この場合は、後任はCIAのポンペオ氏などがあり得るでしょうが、申し上げたように、彼には軍は操れません。
 その他に外部から人を持ってくる案もあります。ですが、米朝会談があり得るという事態になった以上、そしてとりあえず「5月末まで」にという考え方がある以上、可能性は現時点では低いと言わざるを得ません。』


■イヴァンカ・マリー・トランプ(Ivanka Marie Trump)大統領補佐官の"氷の微笑"と金正恩委員長の“破顔外交”の行方

2018年2月23日、米財務省は北朝鮮の核・ミサイル開発への圧力を強めるため、同国に対する大規模な制裁措置を発表しました。
トランプ大統領は、この制裁が機能しなかった場合「非常に不幸」な「第2段階」に移行する可能性を警告しています。
この制裁は、北朝鮮の燃料購入のための収入源を根絶することが目的のようです。
新しい制裁は瀬取り対策重視で、どちらかと言えばティラーソン氏が主張していた海上臨検の流れのように見えます。
この同じ2018年2月23日、米国はトランプ大統領の“秘密兵器”とも言われる愛娘、イヴァンカ女史を韓国へと送り込みました。
イヴァンカ女史は「米韓両国の友情と協力とともに、朝鮮半島が非核化されるまで最大限の圧力をかけ続けることを改めて確認したい」としっかりと韓国に釘を刺しました。
続いて2018年2月28日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書で、北朝鮮からシリアに向け、化学兵器の製造に使用可能な物資が送られていたことが判明しています。
そして、2018年3月6日には米国務省は北朝鮮当局が正男氏殺害に化学兵器のVXを使用したと認定するとともに、北朝鮮に追加制裁を課したと発表しました。
今後もトランプ政権は制裁を緩めることはなさそうですが、注目は米朝首脳会談に漕ぎ着けるまでにさらなる制裁に踏み込むのかどうか、というところです。
米朝首脳会談のニュースが飛び交ったのが2018年3月8日になります。
トランプ大統領は北朝鮮が非核化に言及した点から圧力路線に自信を深めているようですが、今後の制裁の行方について伺いました。


Monsieur Joe M:
『今回、罠に落ちたのはどちらだろうかと考えていますが、最大の金正恩委員長のミスは韓国の代表団に意識した格別の笑顔で接したことだと思います。あれは、金委員長と周辺の作戦ミスでしょう。北朝鮮側は米朝首脳会談について、いまだになに一つ報じていません。それは報じられないからなのではないか、と思うのです。韓国政府によれば「金正恩委員長は、北朝鮮の政治体制の安全さえ保証してくれれば核兵器を開発したり、保有したりする必要はない」と言ったそうですが、これは多くの北朝鮮の軍人や国民には「金委員長は、自分の命が守られるなら、あとはなんでもありなのか」という侮蔑の気持ちを引き起こすと考えます。
 私のいるヨーロッパでは、ご存知のように、米ソの雪解けの中でルーマニアなどの当時の「東側」から国境を国民が逃げ出しました。チャウシェスク夫妻は、国民の手で殺害されました。今回のトランプ大統領への金正恩委員長の「微笑み外交」はそうした引き金にいきなり繋がる可能性もあると思っています。実はたいへんに緊張した状況ではないでしょうか。』


Q)アメリカ側の作戦勝ちですか?
Monsieur Joe M:
『アメリカ政府というよりも、トランプ大統領個人の「交渉術」に北朝鮮も韓国も米政府内部も踊らされている、と思います。トランプ大統領の「交渉」は最初に高いハードルを設定して、さらにハードルをどんどん上げて行くという形です。今回も、最初8日に「金正恩に会うと言え」と満額回答をしましたが、その後で、9日にサンダース報道官が「具体的に非核化すること」を会談の前提条件にして、具体的な明確な行動を取るよう促しました。これはハードルを上げてみせた訳です。いったん笑顔を見せて、米韓合同軍事演習の実施までも理解を示した金正恩委員長はもはやしかめ面をすることができません。「微笑み外交の裏は時間稼ぎでしかない」とバレてしまうからです。直接交渉を言えば、トランプ政権内部が割れたり、米国内から反対の声が上がったり同盟国が騒いだりして、分断されて行くと踏んだのでしょうが、トランプ大統領があっさり「会談しても良い」と言ったので、その後で、政権内部が揉めたり、反対の声が上がったり、同盟国から懸念の声が上がったりしてはいますが、分断されるというよりも、なんとかフォローしようという動きとなっており、多分、北朝鮮の計算していなかった方向にことは進んでいると思います。』


Q)緊張感は緩んだようにも見えますが、そうではないと?
Monsieur Joe M:
『逆でしょうね。どんどん、ハードルが上がりますから、緊張感は今後も増して行くでしょう。アメリカ政府は制裁を強化したままハードルを上げていけばよい。北朝鮮がどこまで釣られるかです。これは通常の国の間の1対1の交渉ではないのです。金正恩委員長と周辺はそこを読み間違えた。トランプ大統領の褒め言葉は、ビジネス的な「口先だけの誉め言葉」であり、いわば「ほめ殺し」されているようなものなのです。このため、申し上げたように、皆が混乱して、北朝鮮が首脳会談を仕掛けた時点では想像しなかった動きを取り始めています。すでに、一手目から、事態はすべての人間にとって不透明になっています。まさに、今後どうなるかは「神のみぞ知る世界」へ入っていくと思います。』



微笑み外交で韓国を骨抜きにしたまでは良かったものの、「最大の金正恩委員長のミス」は、硬軟織り交ぜたトランプ大統領の戦略を担ったイヴァンカ女史の訪韓を抜きには語れないと思います。
笑みに隠された外交の裏には、微笑み外交を仕掛けた本人が、イヴァンカ女史の微笑みに釣られて、過剰な演出をしてしまった、という構図が浮かび上がってきます。
イヴァンカ女史は2017年1月28日の日米電話会談にも話題として登場しており、「あなたは安倍晋三首相に従っていればいいのよ」とトランプ大統領が忠告を受けたとのことです。
安倍総理を「非常にクレバーな人だ」とも評価しているとも言われており、この女性が世界に与えている影響の大きさというものを読み違えてはならないという気持ちを強くしました。
今回はトランプ政権を語る上でキーパーソンとなる、マクマスター氏とイヴァンカ女史の2人にフォーカスを当てる形となりましたが、いかがだったでしょうか。

最後になりますが、7年の時が経過しました東日本大震災の犠牲者の方々に哀悼の意を表しまして、今回のエントリーの締めの挨拶とさせて頂きます。
以上、管理人がお届けしました。


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2018年02月20日

【XXIII Olympic Winter Games特別企画】Destroying the Remaining Bridge -While Count Down the Day

■Introduction
 今回は、当blog管理人が、Monsiur Joe M氏の監修の元、ある程度情報を再構成した内容でお送りします。
 まず、最初の特別企画について少々触れておきます。
 私は、トランプ大統領の狂人のような側面はあくまで仮面/ペルソナであろう、という印象を持っていましたが、
(トランプ次期大統領についての雑感

http://blue-diver.seesaa.net/article/443808218.html
その本質がペシミストという分析は、読者の方々はどう捉えたでしょうか?
狂人としてのペルソナは、我々にある狂気を映す鏡として機能するのでしょうか。
その鏡に最も反応しているのが金正恩であるとするなら、既にトランプ・マジックの術中ということですが…
「面をかけるとき、演者は自分の姿を鏡にうつして見ている。自分を客体として眺めている。」とは観世流シテ方・観世寿夫氏の言葉だったと思います。

 現状、2月の攻撃ウィンドウは通過したようです。

北朝鮮型核抑止モデル since20170911

http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html

上記は2017年9月に、私管理人が今回の事態に対応させて書き起こした新規の戦略ですが、現状はいくつかの段階をスキップしている状況です。
このピースを埋める情報が2018年2月15日に発表されました。



トランプ政権「北へのサイバー攻撃準備」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180218-OYT1T50044.html
米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は15日、トランプ米政権が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に先制攻撃をする場合、巡航ミサイルなどによる物理的攻撃よりも先に、サイバー攻撃を行う可能性が高いと報じた。
トランプ政権の軍事的措置の準備状況を知る複数の元米情報機関当局者らの話として伝えた。


トランプ政権は、私が予見した戦略の、現状は空白となっているピースを埋めるステップを踏むのかもしれません。
北のサイバーテロ組織は極めて危険な存在です。
これを排除することは、人類史とその後に続くAIと築く歴史においても重要な意味を持ってくるでしょう。

それでは、日本の連日のメダルラッシュに湧く、平昌冬季オリンピックの前半戦までの北朝鮮情勢に迫ります。



■限定攻撃の「窓」は閉じ始めている?
 私がM. Joe M氏に「何をもって限定とするのでしょうか」と尋ねたことがあります。

Monsieur Joe M:
 『何を「限定」と定義するかが実は大事なポイントだと思いますが、ブラディ・ノーズは軽く鼻面を一発殴ることですよね。管理人様が想定されている限定攻撃による「橋を落とす」案は、かなり良い線だったのではと思います。それにしても、攻撃はない、などと夢想に走る日本のメディアも含め、ようやく「限定」=軽い攻撃を語り始めました。
 ですが、私はもうその窓は、実はすでに閉じ始めているのでは、と思い始めています。トランプ大統領にとって、「軽い一発」の時期は過ぎようとしているのではないか、ということです。つまり、トランプ大統領にとって、「限定」という言葉は意味をなさなくなり始めており、未だ「限定」部分が残っているか分からない。「限定」でも実態は「大規模攻撃になってしまう」可能性が出始めていると危惧します。ある意味で「限定的に徹底攻撃する」ということになりかねない、「窓」がさらに閉じていけばそうなると考えます。』


■核態勢の見直し(NPR)の意味
 「トランプ政権内での強硬派とティラーソン氏との意見対立は、ティラーソン氏周辺が核を使用したくないからなのか、限定的攻撃をも忌避しているのか」について質問しました。

Monsieur Joe M:
 『トランプ大統領の頭の中には「核」は間違いなくありますが、マティス国防長官とその周辺は、それを「限定」に織り込むことだけは認めないと思います。先日の「核使用」についての新たな戦略を出したあたりに、逆に、核を使った攻撃を取りにくい選択肢においたように思えてなりません。
 五輪開会式に臨んだペンス副大統領の動き、そして金永南と金与正、2月8日の軍創建70年のパレードが非常に重要でした。ペンス副大統領について一言足せば、彼は「北朝鮮の核保有破棄は譲らないが接触は取り得る」と述べて、一部のメディアが「トランプ政権の「対話路線」へのスタンス変更だ」とデタラメを書きましたが、ペンス氏が言いたいのは「A)核保有を停止するという実質的な行動がない限りB)接触はない。ただ、A)B)同時に行うしか時間がないかもしれない」というある意味深刻な話であると言えます。』


■五輪開幕での米朝の鍔迫り合いと「落とされた橋」
 「橋を落とす」という私の提唱している戦略に合わせて、次のような話も伺いました。

Monsieur Joe M:
 『アメリカ側が「この開会式からの流れの中で、北朝鮮側と会うつもりはない」と言えば、北朝鮮側も(初めて思いついたように)「開会式は、お祝いが目的で出席するのでアメリカ側などとは話し合わない」と言いました。つまり、双方がいきなり橋を落とした訳です。
 米朝の特使たちは、上空から偵察衛星が見、あらゆる盗聴、傍聴装置がついた、韓国という空間の中で3日間を過ごしました。こと、この3人(ペンス副大統領、金永南と金与正)についてはアメリカ、ロシア、中国がそれぞれ、それこそ一秒単位で、一挙手一投足を追跡したであろうことは、容易に想像がつきます』


■新月という尺度
 月齢を一つの時間的単位で計ることは、この情勢をみる上での要素の一つです。隠密性を要求される軍事ミッションに新月が絡むことは考慮に入れるべき要素で、数百億円単位の兵器と貴重なパイロットの命を可能な限りリスクから遠ざけるためにも、新月が一つのヤマ場としてみる視点は必要であろうと感じています。これは、私もM. Joe. M氏も一致した意見です。


■デッドラインは夏?
 現在産経新聞の記事などで「6月危機」が唱えられていたりしますが、M. Joe. M氏の元には「夏」というデッドラインが届いているようです。

Monsieur Joe M:
 『こちらの方は「夏」という単語は流れて来ています。もし「6月危機だ」というなら、正確には「6月の新月明け」という意味ではと理解します。他方、国務省や、共和党の攻撃反対派は、本当に「衝突」を回避するために、最後の努力をしています。ただ、衝突なしの方向へ持ち込める可能性はいま現在は数%とと思います。』

上記の情報を総合すると、限定空爆の機会はあと6−7回というところになるかもしれません。

3月17日(土)22:12
4月16日(月)10:58
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49
8月11日(土)18:58

3月17日は、パラリンピック閉会式後の2日後(訂正:閉会式の前日)に当たります。

この夏までの時機を過ぎれば、北の核戦力完成がもたらすであろう脅威はかなり高まっていることになります。
これまでの傾向を見れば、米国の情報機関の予測を上回るペースで核開発を進めており、この機会というのはさらに少なくなる可能性も孕んでいます。

以上、管理人がお届けしました。
オリンピック後半戦の期間の情勢を総括する企画も、こちらの状況が整うことが前提ですが、お届けできればと考えております。
今後の情勢分析の一助となれば幸いです。
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2018年02月07日

【St. Valentine's Day特別企画】analysis: Donald John Trump

ヴァレンタインデー特別企画と題しまして、国際関係筋のMonsieur Joe M氏の意見を紹介させて頂きます。
それでは、お楽しみ下さい。

■Introduction
Monsieur Joe M:
 お招きありがとうございました。
 これからお話させて頂く上で、二点ほど約束事がございます。
 一点目は、非常に微妙な話は、バックグラウンド(背景説明)・ルールで一部マスクさせて頂きますことをご了承下さい。
 二点目は、情報というものは、起こっている出来事が大きいほど、どんどん局面が変化して行きますので、日々、深まるごとに、見立てるのが非常に難しい局面に入り始めており、この時点で、すでに動きが変わっていることがあり得えます。
 それでは、ご要望された、主に北朝鮮情勢とトランプ大統領についてお話いたします。

■「第一の剣ヶ峰」だった2017年11月のトランプのアジア歴訪
Monsieur Joe M:
 ホワイトハウスのNSCのある戦略官(名前は伏せます)が、2017年1月から、米、中、露の3カ国を中心に、関係国(日本やフィリピンが入ります)が絡んだ金正恩政権崩壊後の北朝鮮の青図を考えて、外交的にはそれを元にアメリカ政府は動いていますが、現時点でもなかなかうまく行ってはいません。2017年10月のアジア歴訪では、最大のポイントは、中国とこの「崩壊後」の話に決着をつけることでした。欧州諸国もこの件は人ごとでないと思っています。
 米政府は後半の国際会議の場でプーチンと緊急に話すアイデアも実現させようと動きました。これもまず米、中、露で一回半島情勢の未来を整える、という地政学的な考え方が今回のアジア歴訪に明確に存在していたからで、結果、APECの場での正式な米露首脳会談はできませんでしたが、立ち話という形で、歩きながらの会談にはこぎつけ、中身は「北朝鮮問題を含む話」ということしか分かりませんでしたが、議論をする機会を持つという目標は達成されました。ただ、プーチン大統領は手強い、との感触も得たようです。これが「第一の山場」でした。
 「第二の山場は、平昌冬季オリンピックに絡んでトランプ大統領が送り出したペンス副大統領の動きです。ここヨーロッパから見ていますと、ペンス副大統領の動きは、最初のトランプ大統領による「第一の山場」を経て、米政府内での突っ込んだ現状分析を背負って行われています。この「第二の山場」は、大変な緊張感の中で展開しますが、この冬季オリンピックの場を利用した山場の中で物事が前に動かなければ、負のスパイラルが最後まで行くのを止めるのは相当に困難でしょう。
 アメリカ政府は全てを後ろから逆算して考えている、というところがポイントです。

■トランプ大統領の物の考え方
Monsieur Joe M:
(1)まず、注目点としてトランプ大統領の物の考え方から、この北朝鮮攻撃があるか、ないかについて、触れます。トランプ大統領の生涯で最も好きな歌が何か、これはトランプ大統領の考えをフォローする大事なポイントと思います。この点はとても大事と思っています。トランプ大統領が一番好きな歌はペギー・リーが1960年代に歌った”Is that all there is?”だと米メディア(N.Y.Times等)も報じていました。この歌をトランプが好きな理由はいくつかあると思いますが、2つ挙げるなら、トランプは本当に「たったこれだけのこと?」と考えるペシミズムが発想の根底にあると思います。それと、父親のフレッド・トランプがドイツ系であることも絡んでいる可能性があります。つまり、この”Is that all there is?”という歌は、ドイツが誇る大文豪のトーマス・マンが書いた短編「幻滅」の内容を咀嚼して歌詞にしているからです。
 省略して申し上げますが、この歌を聞く限り、トランプにとって核兵器で平壌を潰すことはIs that all there is?でしかないと思います。金正恩委員長はどこかファナティックなところがありますが、トランプはファナティックなのではない、ペシミストなのだと思われ、彼のこの性格は核ボタンや、爆撃機への攻撃指示を出すだけの腹があると思っております。

(参考:「Is that all there is? 和訳 ペギー・リー」にて検索を→https://www.google.com/

■攻撃のタイミング
Monsieur Joe M:
(2)攻撃は、もうタイミングを決めたと思います。その根拠として、国務省やホワイトハウスのスタッフが抜け始めていることに、深い意味があると思っています。表面上は全て、別の理由がついていますが(1)の攻撃をする関係者になるかどうか、は、大変な精神的なストレスだと見ています。この話は危ない話ですので、これ以上は申せません。

■エルサレム首都宣言の意味
Monsieur Joe M:
(3)すでに、これだけ、米朝双方が盛り上がってしまっている中で、また、相手の手の内も見えている中で、いきなり総攻撃は無いのではないかと思い始めています。つまり、トランプ政権側(ないしは関係国)が、まず、大きな「張り手」を食らわす。実質的な攻撃はそれから、であると考えています。この「張り手」が何か分かりませんが、北朝鮮側を「はっ」とさせるだけのものであると思います。ということで言うと、先日の首都をエルサレムにした件は、「張り手」かもしれません。もっと別のものかもしれない。どういう意味かと、もう少し詳しくご説明申し上げますと、例えば、金正恩は白頭山にいる自分の笑顔の写真を出さざるを得ないほど、追い詰められているとも言えます。この写真を出す手前で何が起きたか、時系列で見ると、エルサレム首都宣言は「張り手」かもしれないと思う訳です。
 これからは時系列にものを見ていくことが勝負になります。この北朝鮮危機が、どう時系列的に組み上がっていくかは相当に綿密に見ていく必要があるであろうと思っています。

■冬季五輪でも”攻撃”を止められない可能性も
Monsieur Joe M:
 私は平昌五輪の最中でもアメリカ軍の限定的攻撃はあり得ると思って緊張して状況を見ています。トランプ大統領は、目標(北朝鮮の非核化)の達成の際に他に何が起きようが、意に介さない人間だからです。
 目標のための犠牲は仕方がない、と考えるタイプの司令官であり、人間なのだと考えることがトランプ政権のこの問題の出方を考える上で、大切なのではないでしょうか。

///

以上がM. Joe M氏によるトランプ大統領の分析です。
今後の判断材料の一つとしてみて下さい。
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"bloody nose" strike

北朝鮮への限定的先制攻撃ミッションは、現在「ブラッディーノーズ」作戦と呼称されているようです。
私は自分が構築した戦略の終局と、現実におけるその着地点との乖離がどの程度起こるのかを見届けねばなりません。

状況を大まかに振り返ってみましょう。

2015年
 プーチン大統領は、クリミアを併合する際、情勢が不利になった場合に備えて、核兵器の使用に向けた準備を進めるよう指示

2017年10月
 英軍代表団が状況を見定めるため韓国を2週間訪れた。そこで米国の代表団と会い、韓国と北朝鮮の間の非武装地帯を訪問。

2018年1月11日
 B2戦略爆撃機3機を、グアムに派遣

2018年1月21日
 英軍代表団が追加作業のため、10日間の日程で再び韓国を訪問。「米国は真剣だ。私は長らくこれに携わってきたが、これほど懸念を持ったことはない」

2018年1月26日
 航空自衛隊のF35A最新鋭ステルス戦闘機1機が、国内で初めて、空自三沢基地(青森県)に配備

2018年1月26日
 日本とフランス両政府は、4回目となる外務・防衛担当閣僚による会合(2プラス2)を開き、今年2月に自衛隊とフランス軍が共同訓練を行うことなどで合意
 
2018年1月29日
 沖縄・嘉手納に展開中の米軍F-35Aが実弾を搭載。29日から、本物の爆弾やミサイルを使った即応訓練が、4日間の予定で開始。

2018年1月30日
 米原子力空母「カール・ビンソン」が30日、イージス巡洋艦レイクチャンプレン(CG57)1隻とイージス駆逐艦「マイケル・マーフィ(DDG112)」「ウエイン・E・メイア(DDG108)」2隻を随伴し、グアムに到着。出港予定は31日

2018年1月30日
 トランプ政権が検討していた米ジョージタウン大アジア研究部長、ビクター・チャ氏の駐韓国大使への起用を断念。予防的な軍事攻撃に反対のため。

2018年1月30日夜(日本時間31日午前)
 トランプ米大統領、上下両院合同会議で初の一般教書演説「米国を危険に陥れた過去の政権が犯した過ちを繰り返さない」

2018年1月31日
 米国防総省は、企業と協力して急性放射線症候群(ARS)の効果的な治療薬開発に向けて始動。

2018年1月31日
 ハワイで日米共同開発のSM-3ブロック㈼A迎撃ミサイルを、イージス・アショアから発射し、ICBM級の弾道ミサイル標的を迎撃しようとしたところ、失敗。アメリカ国防省は、イージス・アショアによる弾道ミサイルの迎撃試験を実施したこと自体は認めているが、日本時間2月1日正午現在、成否についてはコメントしていない。

2018年2月1日
 トランプ大統領 シリアへの軍事攻撃を検討 化学兵器の使用を抑え込むため

2018年2月1日午後
 沖縄・嘉手納基地にF-35A、F-35B、F-22Aが集結

2018年2月1日
 北朝鮮で武力衝突が発生して多数の難民が日本に押し寄せた場合について、政府が陸上自衛隊の演習場に「難民キャンプ」の設置を検討

2018年2月2日
 トランプ政権が、北朝鮮がアメリカや同盟国への差し迫った脅威となっていて、数カ月でアメリカを核ミサイルで攻撃する能力を得るかもしれないと警告
トランプ大統領「(北朝鮮問題で)われわれは多くの施策を講じている。過去の政権が、もっと前から行動を起こすべきだった」「われわれに残された道はない」
 米国防総省は、中長期の新たな核戦略の指針となる「核態勢の見直し(NPR)」を策定。攻撃を未然に防ぐには、核による抑止力を強める必要があるとして、核戦力全体の近代化を進めるとともに、「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核弾頭を搭載した、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを導入。報告書は、「ロシアは米国と北大西洋条約機構(NATO)を自国の地政学的な野心に対する主要な脅威とみなしている」と指摘。米国防情報局(DIA)の現在の推計として、ロシアが短距離弾道ミサイルや、中距離爆撃機に搭載可能な無誘導爆弾、爆雷など2000発の「非戦略」核兵器を保有していると指摘。
ロシアの「ステータス6」計画:新たに大陸間の海中を進む核武装した原子力推進の魚雷を開発中。水中発射のドローンタイプの装置で、数千マイルを進み米国沿岸の軍基地や都市を狙う可能性がある。爆発後は広範な地域で核汚染が発生するように設計。

2018年2月2日
 日韓会談で邦人退避の協力要請へ 平昌五輪後の緊迫化備え
 米政権は、米韓合同軍事演習をパラ後に行う構えで、北朝鮮が強く反発すれば軍事衝突に発展する可能性もあるとの見方が日本政府内で出ている。

////

Microwave weapon could fry North Korean missile controls, say experts
https://www.nbcnews.com/news/north-korea/microwave-weapon-could-fry-north-korean-missile-controls-say-experts-n825361

私が提唱しているのは、F-35A、F-35B、F-22Aのステルス戦闘機で敵陣深く侵入し、中国遼寧省丹東と北朝鮮を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」を斬って落とす戦術です。
同時にB-2戦略爆撃機からCHAMPを散布することにより、EMP攻撃を北朝鮮の戦略的重要拠点へ展開し、北朝鮮の弾道ミサイル群を事実上無効化します。
現在、F-35Aがそうであるように、恐らくF-35B、そしてF-22Aにも実弾が装填されている状況でしょう。
この作戦を採るとするならば、バックアップとして、北朝鮮上空への核によるEMP攻撃も準備されていると思われます。

北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが目的です。

問題はその時期ですが、五輪後なのか、それとも五輪「中」なのか、ということが問題になります。

勿論、他の要素も絡みます。
シリアへの攻撃が取り沙汰されているようです。
常識的に考えれば、「平昌五輪後の緊迫化」が定石となるでしょう。
ただ、孫子に「兵は詭道なり」という言葉があります。
相手に攻撃があるかもしれない、というプレッシャーを掛け続けること自体が抑止力として機能することを考えれば、可能性を論じることの意味は十分にあります。
北朝鮮暴発の危険性に対して、日米はその事態に備えて即応体制を整え続けています。
あらゆる事態に備えた、完璧な準備というのはやはり不可能なことでもあるでしょう。

数多くの判断材料がありますが、あくまでその一つとして捉えて下さい。
私は恐らく世界的にみても、最も先鋭化した意見の持ち主の一人です。
私が予見する状況まで、しかも五輪中に事態が進むことは、かなりのレアケースとなるでしょう。

平昌オリンピックが2018年2月9日から2月25日までの17日間、
次の新月は2月16日(金)6:06

直近の攻撃ウィンドウは2月16日前後ということになります。

この可能性を精査するにあたっては、Donald John Trumpがいかなる人物なのかを分析する必要があるのですが、ここで私の知己である国際関係筋のMonsieur Joe M氏の意見を紹介させて頂きます。

M.Joe M氏の身元に関するご質問については受け付けられません。
ただ、情報分野のプロフェッショナルであることは確約いたします。
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2018年01月14日

エドワード・ルトワック氏、北朝鮮核関連施設への先制攻撃による破壊を主張

エドワード・ルトワック氏/Edward Nicolae Luttwak氏は現代を代表する戦略家の一人です。
2018年1月8日に発表された提言では、北朝鮮核関連施設への先制攻撃を主張しています。

It’s Time to Bomb North Korea
http://foreignpolicy.com/2018/01/08/its-time-to-bomb-north-korea/

南北会談で油断するな「アメリカは手遅れになる前に北を空爆せよ」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9271_1.php

私が『小泉総理 最後の戦略 ver.20060705』を書き上げたのが2006年7月8日です。
http://blue-diver.seesaa.net/article/20451095.html

外科手術的攻撃(サージカル・ストライク)戦術を用いた、北朝鮮の核開発能力の喪失のための物理的排除と、拉致被害者奪還のための戦略を、その4ヶ月後からネット上にエントリーを開始しました。

北朝鮮型核廃棄モデル (1) ver.20061107
http://blue-diver.seesaa.net/article/26918409.html

北朝鮮型核廃棄モデル (2) ver.20070123
http://blue-diver.seesaa.net/article/32193858.html

北朝鮮型核廃棄モデル (3) ver.20070210
http://blue-diver.seesaa.net/article/33380633.html

北朝鮮型核廃棄モデル (4) ver.20070319
http://blue-diver.seesaa.net/article/36293305.html

北朝鮮型核廃棄モデル
http://blue-diver.seesaa.net/article/27254385.html

ブッシュ大統領 最後の戦略
http://blue-diver.seesaa.net/article/101895977.html

北朝鮮型核廃棄モデル revival2017
http://blue-diver.seesaa.net/article/449051792.html

北朝鮮型核抑止モデル since20170911
http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html

2017年9月11日に書いた最新版では、AI新時代の到来を予期して、電子戦、EMP攻撃を組み込んだサージカル・ストライク戦術の提唱へとブラッシュアップさせています。

EMP攻撃についてはCHAMPと呼ばれる新兵器が噂されています。

2017年12月10日
CHAMP
http://blue-diver.seesaa.net/article/455459456.html

EMP攻撃に関しては、動画が挙がっているのでどうなるか見てみるとよいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ac5no3S9bx4
北朝鮮の移動式発射台は使えなくなる可能性があります。

ルトワック氏と私の戦略が類似している点は、
・イスラエルによるサージカル・ストライク・ミッションに言及している点(ルトワック氏は軍事史研究の大家らしく、1981年に行われたイラクへの攻撃も言及していますが、それとともに2007年におけるシリアの核関連施設の爆撃について触れています。)
・韓国の自国防衛に関する不作為は、韓国の責任として切り離し、米国は関知しない点
です。

トランプ大統領が2018年1月10日に、「向こう数週間から数カ月は何が起きるか様子を見る」としています。

2018年1月11日のロイターによれば、

https://jp.reuters.com/article/northkorea-missiles-usa-idJPKBN1F10L5
ここ数日のメディア報道によれば、正恩氏の考えを改めさせるため、戦争に発展するリスクがあっても、北朝鮮に対する限定的な先制攻撃を検討したいとの考えをトランプ大統領が抱いていることを複数の政府関係者が明らかにしている。

だが、米政権内部で意見は割れている。

マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は大統領側近の中で最も声高に、より積極的な軍事的アプローチを主張。一方、ティラーソン国務長官やマティス国防長官、米軍指導部は、慎重に外交選択肢を尽くすべきだとの立場をとっている。政府高官5人が明らかにした。

ホワイトハウスの米国家安全保障会議(NSC)担当者は、トランプ政権が「軍事面と非軍事面の双方で、常にさまざまな選択肢を検討している」と述べたが、側近間の意見相違については発言を避けた。

米国防総省は内部の議論についてコメントを避けたものの、広報担当者は、マティス長官が公の場で、北朝鮮危機への対応は外交主導だと発言したことを指摘。国務省は、軍事的選択肢の後ろ盾を持ちつつ外交を追求する必要がある、とのティラーソン氏の発言に言及した。

強硬派のシナリオによれば、北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが可能だという。政権転覆には、北朝鮮の唯一最大の同盟国である中国の同意が得られないという。

「トランプ大統領は、金正恩氏が唯一理解し尊重するのは、顔面へのパンチ一発だと確信しており、過去の米政権は、それを実行する勇気に欠けていたと考えている」と米政府高官は語った。

「少なくとも、先制攻撃について中国に事前警告すれば、中国政府は正恩氏に米国を脅かすプログラムの停止を強制しようとするだろうと考えている」と、同高官は述べた。


「強硬派のシナリオによれば、北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが可能だという。」

2017年11月24日
RDY Lightning Raptor
http://blue-diver.seesaa.net/article/455107829.html

その目標は、もし私が米国に進言するとするならば、中国遼寧省丹東と北朝鮮を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」です。

2017年12月13日
トランプ・エルサレム・イスラエル
http://blue-diver.seesaa.net/article/455507363.html
「中朝友誼橋」が封鎖されている影響が北朝鮮経済に与えている影響というのも、評価の対象になるだろう(正確な情報が出て来るかどうかは別にして)。

この封鎖に関するレポートが、米国中枢に挙がっている可能性があります。

「戦略の提唱者であることは、人から好かれるか嫌われるか、非常に極端な形で表れる。
それまで出会った誰よりも深遠な思想家か、それまで聞いた中で一番ナンセンスなたわ言を吐く軽薄な人物、そのどちらかに見なされる。」

11年前には、「それまで聞いた中で一番ナンセンスなたわ言を吐く軽薄な人物」でした。

私の願いは、「自らを鍛え、情報の戦いに耐えうる断片に、可能ならばなりたい」というものでありました。

sanctuary lost THE ORIGIN VI.沈黙
http://blue-diver.seesaa.net/article/455523142.html

敗戦により戦略や戦術とは縁遠くなってしまった国に住まう、無名の人間が独学で行った試みです。

現代最高とも謳われる戦略家が、11年前の私と同じ見解に至ったことで、一つの無謀な試みがここに実証されました。
私はある時点で、戦略家とカテゴライズされる存在になっていたのでしょう(あくまでアマチュアですが)。
私のindividual intelligence warfare/個人の情報戦は、ここに一足早く一つの終わりを迎えたようです。

結末がどうなるのかは分かりません。
ただ、おそらく2018年中に、この11年以上書き続けた戦略は終局へと到達します。
この戦略が有効に機能するのは、北朝鮮の核戦力完成がその期限となります。
時計の針を進めたい中国またはロシアが、北朝鮮に現物に近いものを手渡すことがあれば、この戦略はその時点でピリオドを打つことになります。
その時は、私はどうやら戦略の構築に関するノウハウは持ち合わせているようですので、また新しい戦略を構想することになるのでしょう。
よりベターな着想を得ることができればよいのですが。

私の目的は、
・拉致被害者の方々の帰還
・日本の安全保障
の2つです。
さらに広範な目標を加えるならば、世界を核戦争や核テロ、生物・化学兵器などの大量破壊兵器による破壊から防護することも含まれるでしょう。

これらが為されない限り、私は戦略を構想することを継続しなければなりません。


このエントリーの最後となりますが、我が師と仰ぐ方々、小泉総理、故・浜田幸一氏、松本方哉氏、名も無きネットの人々に感謝いたします。

そして150年前、一つの戦略が選択肢から除外されました。
それは明治維新と世界の歴史を変えうる特異点といってよいでしょう。
小栗忠順公は150年前、旧暦の1月13日に最後の献策を行い、1月15日その任を解かれました。

 「実は、私は、ここ権田村に私学校をつくり、若者たちに数学、外国語、海外事情などを教えたい。ついては、あなた方の村からも、その志がある若者がいたら、推薦してもらいたい。私はここで官軍と争ったりして事をおこすつもりは全くない。平和な前朝の頑民として、教育に専念したいのだ」
――小栗忠順


僭越ながら、小栗忠順公の遺志は、150年の時を経て、ここに小泉総理の新世紀維新として一つの形となったと、この2018年の電脳空間の片隅にて宣言させて頂きたいと存じます。
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2018年01月01日

2018年の新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
今年はどんな一年になるでしょうか。

一応準備をしていることはありますが、情報を管理する上で、お蔵入りするものもあります。
急に事態が動くことも今後あるでしょう。

目的をしっかり定めて、それを阻害する要素は排していくこと。
目的は個々人で違いますので、どこかでそれは行動の違いとして現れることもあるでしょう。

私の目的は、
・拉致被害者の方々の帰還
・日本の安全保障
の2つです。

北朝鮮有事は本命の今年にまで越年しました。
また、今年のある時期(北朝鮮の核戦力完成)を過ぎれば、これまで続いてきた対中国−露西亜の冷戦構造に朝鮮半島が加わる、ということも想定しなければならないでしょう。
まだICBMを含めたトータルな運用は先のようですが、石油密輸を含め、技術的なバックに中国と露西亜がいる以上、いつかは到達するというのは自明の理です。

どのような行動を取るのか、守らねばならないことの優先順位を決めて行動を選択して下さい。

なにぶん本業ではないので、片手落ちになることも多く、不完全なものしかできません。
どうか他のより多くの情報源や信頼できる方で補完してください。

もちろん、私という個人ができる限りのことはやっていくつもりです。
自分の限界が来たら、信頼できる方を繋いで、より大きな力を紡いでください。

テロ、恐怖と猜疑心に相対するためには、日本の強みとしては、社会が育む和と信頼です。

また来年、このブログでご挨拶できることを祈念しまして、新年の挨拶とさせて頂きます。
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2017年12月13日

sanctuary lost THE ORIGIN VII.冷光

http://www17.ocn.ne.jp:80/~kuwairai/silence.html
luminescence   ━ 【名】
  【U】 〔理〕 (熱を伴わない)発光, 冷光


 私はこの1年間でいくつかの経験をした。
  何かの参考になるかどうかは分からないけれど、ここに書きとめようと思う。



 一通の返信

小泉総理大臣あてにメールをお送りいただきありがとうございました。いただいたご意見等は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。

 皆様から非常にたくさんのメールをいただいておりますが、内閣官房の職員がご意見等を整理し、総理大臣に報告します。あわせて外務省、外務省、内閣官房安全保障危機管理担当、内閣官房拉致被害者・家族支援室へも送付します。

 今後とも、メールを送信される場合は官邸ホームページの「ご意見募集」からお願いします。

                   内閣官房  官邸メール担当 2004/5/26/09:05



これは、「IAEA、北朝鮮がリビアにウラニウム提供の証拠を発見」の報道のあと、私が官邸にメールした時にいただいた返信だけれど、おかしな点が一つある。

「あわせて外務省、外務省、」

官邸には思えば幼稚なメールを何通も送ったのだけれど、メール担当者の方のこのようなミスは初めてだった。

送った内容は、

・核拡散の危機から世界を守って欲しいこと。
・拉致被害者家族を分断から守って欲しいこと。
・自衛隊、米軍が協力して拉致被害者を救って欲しいこと。

ただのミスなのか、それとも動揺させるような内容だったのか。





「IAEA、北朝鮮がリビアにウラニウム提供の証拠を発見」、この報道を見てから、私は謎解きの鍵を探し始めていた。

"過去へ行くべきだ"

私はそう思い至った。



2004年6月、辿り着いた先。

第百五十一回国会における小泉内閣総理大臣所信表明演説 平成十三年五月七日
(ttp://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0507syosin.html)



私は新世紀維新のヴィジョンを知った。
いや、忘れていたといった方がいいだろう。



小泉総理の就任時、今でもよく覚えている。
田舎の居酒屋に総理のポスターが大きく張り出してあって、その人気の高さを感じ取れた。
私の第一印象は、「この人はやる」という漠然とした直感だけだった。

何をやるのか。
どうやら維新をやるらしい。
その通り、総理。
維新をやらなければ日本は終わりだ。

その時はそれ以上深く考えることもなかった。

その年に、私の中に巣食う病魔は再び活動を活発化させた。
社会的な死というのはすぐ傍にあるものだということを、私は知っている。

敗北の味とは苦いものだ。
病というものは激烈でもなくて稀少すぎると、社会のシステムに居場所を求めようにも、医学的にも手のうちようもなく、何ともやりようがない。

私はこれから何かを手に入れることはないだろう。
手に入れたとしてもそれを維持できなければ意味がない。

あとはこの身体を引きずってどう生きるかということだけれど。

しかれども小栗はあえて不可的(インポシブル)の詞を吐きたる事なく、病の癒ゆべかざるを知りて薬せざるは孝子の所為にあらず、国亡び身斃るるまでは公事に鞅掌するこそ真の武士なれといいて屈せず撓まず、身を艱難の間に置き、幕府の維持を以って進みて己が負担となせり。



小栗忠順はこう言ったというから、私もこう生きよう。

それが長いものになるのか、案外短いものになるのか、よく分からないけれど。



 浜田幸一氏のこと 

「一つだけ言っておくと(中略)、マスコミなんて(安倍)留任なんて書いているマスコミはみんなバカなんだよコノヤロー。オレが言ってんのに何だよ。オレがTVタックルで言っていることはだよ、オレが本人に確認しなきゃ絶対言わない男だから。何言ってんだよ。」
(TV朝日 『TVタックル』、9/13放送「9/10ハマコー総理官邸へ!小泉総理と何を話したのか!?」<ハマコーは知っていた 安倍幹事長辞任>)



浜田幸一氏、 通称ハマコー氏。
小泉総理に最も近い人物の一人。
ひょっとすると、小泉総理はこの人の声を使って、重要な情報を流しているかもしれない。

もちろんご本人と何かの面識があるわけはない。
ただ、少しばかりの奇妙な縁はある。




投稿日:2004/09/17(Fri) 03:28
・ブッシュ大統領は小泉総理と、金正日の「処理」について頻繁に相談しあっている。



2004年10月4日
「みんなね、本当に国会議員であるならば、いかにしてあの分からず屋のトップを、ここで何とか処理するのかということを、もっと真剣に考えないといけない、これは。」
(TV朝日 たけしのTVタックル、10/4放送<北の独裁体制をどうやって倒すのか?>)



他にもギクリとするような発言があったことがあるけれど、これが一番近かったように思う。

ハマコー氏と私はネットを介して繋がっていたのだろうか。
小泉総理の声と私の声が、この人から発せられていたなら――私には確かめる術もなく、予断にすぎない。



この人は勝海舟のような人に思える。



 インテリンク

2ch 東アジアnews+
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2ch ハングル板
 韓国研究を手広く扱う。

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  東アジアnews+の母体。

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  「ですが」で検索できるエクセレントなスレがある。

2ch 議員・選挙板
  小泉総理関係では、通称運スレと実力スレがある。

FNN News JAPAN
  外交の松本方哉 キャスター
  政治の和田 圭 解説委員
  社会の箕輪幸人 解説委員
  文化・福祉の滝川クリステル キャスター
  生活の一部。

日高義樹のワシントンリポート
  米国の考え方を知ることができる。



 情報の光学

 さて戦争当事者が、このような予期せざる新事態に直面して、たじろくことなく不断の闘争を続けてゆくためには、二つの性質が是非とも必要になってくる。すなわち、その一つは理性であって、これはいかなる暗闇の中でも常に内的な光を投げかけ、もって真相のいずれにあるかを発き出すものである。その二つは勇気であり、この微弱な内的光に頼ってあえて行動を起そうとするものである。前者はフランス人の表現を借りて比喩的に言えばクー・ディユ〔「眼の一撃」くらいの意味―訳者〕と呼ばれているものであり、後者はいわば決断心である。

  このクー・ディユについて若干考えてみるに、もともと戦争においては戦闘が最も目立ち易いものであり、そして戦闘においては時間と空間が最も重要な要素となる。このことは、騎兵隊が迅速な決戦を絶えず心がけていた時代には一層よくあてはまるものであった。それゆえ、時間や空間についての測定は敏速かつ的確な決断によらざるを得ず、これはまた正確な眼力によってしか目測し得ないものであった。フランス人がクー・ディユと名づけたのはこれである。そしてまた今日まで、多くの兵学理論家はこの語を右に述べたような狭い意義に限って使用してきた。しかし今日では、戦闘を遂行するにあたって下されるべきあらゆる的確な決断が、すべてクー・ディユと呼ばれるに至っていることは注意しておく必要がある。例えば適切な攻撃点を見定めることなどもこれである。つまり、クー・ディユとは単に肉体的眼力ばかりのことではなく、精神的眼力も指しているのである。もちろんこの語は発生上から見れば戦術の領域に属するものではあったが、戦略においてもしばしば迅速な決断が要求されるものである以上、戦略の領域において使用しても差支えない。この語につきまとっている比喩的で狭量なニュアンスを取り除いてその本質を言うなら、このクー・ディユなる語の意味は、日常的眼力の人にはまったく見えないか、あるいは永い観察と熟慮の末ようやく見得るところの真理を、迅速かつ的確に把握し得る能力のことにほかならない。
  (クラウゼヴィッツ『戦争論』)

予見とは実際には寧ろ遅疑なく現在に処そうと覚悟した人々だけに訪れる光の如きものである。
 ( 小林秀雄  戦争について 昭和十二年――1937年 )

・ブッシュ政権は韓国の姿勢、特に若者層の反米運動に激怒している。韓国は中国よりもロシアよりもイラクよりも悪い。
・米国は金王朝崩壊後の民主国家としてのリーダーとして機能するような人材を探している。
・ブッシュ政権は反米国家である韓国や中国に崩壊後の北朝鮮を任せたいとは思っていない。
・手詰まりとなった六者協議を打開するため、食糧支援を6月に視野に入れており、小泉首相は大変苦しい立場に追い込まれるだろう。
・食糧支援とともに部隊を入れて核査察するという条件を加え、北朝鮮が拒否した場合は西太平洋の米軍に命令を発することになる。

この話を講演会で聴いてあと、情報を整理している途中に、自分の中に冷たいものが存在していた。
様々な情報がフラットに感じられ、熱を失っていく奇妙な感覚。

情報にはある程度の物理法則に似た法則が当てはまるような気もする。
情報が持つ密度、熱、速度。
密度は高く、冷たく、速い。
こういった属性の情報は、強さを持つように思う。
一次の情報源が持っていた相対的な零度に近づけば近づくほど、情報は暴れることを止める。

クー・ディユ:
理性。いかなる暗闇の中でも常に内的な光を投げかけ、もって真相のいずれにあるかを発き出すもの。微弱な内的光。
(クラウゼヴィッツ)

密度は薄く、熱く、昏い。
逆にこういう情報は弱い。

人のエネルギーが注がれたものは熱い。
情報は加熱する。

光は熱を持つものだけれど、クラウゼヴィッツのいう微弱で内的な光とは、熱血漢というより「冷静」「沈着」などを尊重しているように、熱は持たない方が良い。
内的な冷たい光はいかにして手に入れることができるか。

屈折した体験と心情がない者は世の中の表面しか分からない。
(大森義夫 著 『「インテリジェンス」を一匙 情報と情報組織への招待』)

とすると、心の闇を持つことも条件に入る。

心の闇が深い人間の、わずかしかない内的な光を集めるには鏡がいる。
鏡となるのは他者であり、他者の厳しい眼に晒される必要がある。
自己の斫断を繰り返し、無意味なものを削ぎ落とし、自己の限界を知る。
微弱な内的光を頼って「composeされた」情報は熱を失っていく。


(後は小泉内閣が退陣するまでの間、いくつか書いていきます)
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sanctuary lost THE ORIGIN VI.沈黙

http://www17.ocn.ne.jp:80/~kuwairai/silence.html
 千里眼たるべし、千里眼となるべし、と僕は言うのだ。詩人は、あらゆる感覚の、永い、限りない、合理的な乱用によって、千里眼になる。恋愛や苦悩や狂気の一切の形式、つまり一切の毒物を、自分で探って自分の裡で汲み尽し、ただそれらの精髄だけを保存するのだ。言うに言われぬ苦しみの中で、彼は、凡ての信仰を、人間業を超えた力を必要とし、又、それ故に、誰にも増して偉大な病者、罪人、呪われた人――或は又最上の賢者になる。彼は、未知のものに達するからである。彼は、既に豊穣な自分の魂を、誰よりもよく耕した。彼は、未知のものに達する。そして、狂って、遂には自分の見るものを理解することができなくなろうとも、彼はまさしく見たものは見たのである。彼が、数多の前代未聞の物事に跳ね飛ばされて、くたばろうとも、他の恐ろしい労働者達が、代わりにやって来るだろう。彼等は、前者が斃れた処から又仕事を始めるだろう

――アルチュール・ランボオ 1871年5月15日付 ドムニイ宛 "見者の手紙"




維新に必要なものを3つ挙げるとすれば、

・外部からの衝撃

・国益に殉ずることのできる、確かな時勢眼を備えた指導者

・新時代の設計図



幕末維新の扉を開けたのは、ペリー提督率いる米国海軍だった。

新世紀維新の扉を開け放つことが可能なのは、おそらく米国海軍以外にはない。



聖域なき構造改革の聖域に入る前に、もう一つの聖域を発こう。

日米関係の原初へと還る。

それが最後の聖域への鍵になる。





 維新の聖域

いよいよ出来の上は、旗号に熨斗を染出すも、なお土蔵付きの売家の栄誉を残すべし

――小栗忠順



小栗忠順は、武士階級がその終焉を迎える時に送り出した幕末の俊英であり、米海軍第七艦隊の母港となる軍港・横須賀の礎を築いた。



小栗が興し、計画した事業
・横須賀製鉄所・艦船製造所(横須賀ドック)の建造。
「軍艦を有する以上は、破損は有中の事なれば、これを修復するの所なかるべからず」
・横須賀製鉄所の運営には必然的に近代的なマネージメントが要求された。小栗は、製鉄所首長のフランス人青年ヴェルニーとともに、組織、職務分掌、雇用規則、残業手当、社内教育、洋式簿記、自然保護、流通機構などの近代経営方法を導入したという。そのため、「近代的マネージメントシステムの父」とも呼ばれた。
・「六備艦隊」構想。後の連合艦隊に連なる構想で、日本を六つの地区に分け、江戸湾に東海艦隊、函館に東北艦隊、能登に北海艦隊、下関に西北海艦隊、長崎に西南艦隊、大阪に南海艦隊を置く。
・軍制(歩兵・騎兵・砲兵の確立)の充実。歩兵・騎兵・砲兵の三兵隊編成と陸軍教育は非常に優れたもので、桂小五郎(木戸孝允)も「関東の政令一新し、兵馬の制頗る見るべきものあり」と、幕府の軍制を高く評価したと言われる。
・日本最初の株式会社「兵庫商社」や諸色会所(商工会議所の前身)の設立。
「外国人と取引致し候には、何れも外国交易の商社(西名コンペニー)の法に基き申さず候ては、とても盛大の貿易と御国の利益に相申すまじくと存じ奉り候」
(小栗の建白書)
・横浜フランス語伝習場(フランス語専門学校)開設。
・滝野川反射炉及び火薬製造所、小石川大砲製造所の建設。
・湯島鋳造所の改造。貨幣の鋳造所。
・中央銀行設立の計画。
・新聞発行の計画。
・書伝箱(郵便)・電信事業の建議。鉄道建設(江戸・横浜間)の建議。
・ガス灯設置の建議。郡県制度(私案として大統領制も視野に入れての)建議。後の廃藩置県に連なる。
(濤川栄太 著『小泉純一郎を読み解く15章』文芸社 参考)



小栗は1860年1月18日、米海軍艦ポーハタン号に乗り込み太平洋を越える。

これが米海軍と日本との初の共同作業であろう。

小栗はこの時一本のねじを持ち帰っている。



▼赤塚行雄 著『君はトミー・ポルカを聴いたか――小栗上野介と立石斧次郎の幕末』

 慶応二年(1866)、小栗は、小野友五郎に密令を与え、アメリカ海軍と接触させる。南北戦争が終わり、軍艦放出の可能性が高いことに着目しているわけだ。
  小野友五郎は、数学者で、軍艦操練所の教授をつとめ、咸臨丸アメリカ派遣の際には、士官として乗り込んで航海測量を担当した。だから軍艦購入委員長としての渡米は、彼にとっては二回目の渡米になるわけで、帰国後は勘定奉行並に昇進している。維新後は、後でふれる小栗の友人、長井昌信と同じく工部省に出仕し、鉄道建設に従事している。なお、著書としては『尋常小学児童洋算初歩』四巻などが残されている。
  小野友五郎らの一行は、三月十八日、国務長官スワードを公式訪問、四月一日にホワイトハウスでアンドルー・ジョンソン大統領に謁見する。ジョンソン大統領は、万延元年の遣米使節のことにふれ、日本海軍の強化に全面的に協力すると約束する。
  小栗が蒔いた種が実り、ジョンスキン准将やポーター中将が親身になって意見を交換してくれ、装鉄艦ストーンウォールの購入が決まる。これは、当時の世界最強の戦艦で、この一艦で、敵の全艦隊を撃破することができるといわれていた。





小栗は当時最高の知米派と言えるだろう。

小栗は1868年1月13日に最後の献策を行い、1月15日その任を解かれた。




/////

▼司馬遼太郎 著 『竜馬がゆく』

少年時代の小栗には逸話が多い。

 その一例をあげると、十四歳のときに母親の実家の播州林田一万石の領主建部内匠頭の江戸屋敷に父の代理に行った。そのとき藩生や家老をむこうにまわして物おじするどころかいかにも高慢づらで応答し、しかもすでにたばこをくゆらし、たばこ盆をたたく間合までが堂々としていた。なみいるひとびとはこの少年は将来どれはどの巨人になるだろうと舌をまいたという。

 長じて、乗馬、剣にたくみで、幕府役人にとりたてられてからは、上司の無智や惰弱がゆるせないところがあり、しばしば衝突した点、勝に似ている。



十四歳の時、小栗は播磨の大名である建部家を訪れ、藩主に対して臆することなく、「今後の日本は積極的に船をつくり、海外に進出すべきだ」と論じたという。
 (NHK その時歴史が動いた)
その人となり精悍敏捷にして多智多弁、加うるに俗吏を罵嘲して閣老参政に及べるがゆえに、満廷の人に忌まれ、常に誹毀の衝に立てり。小栗が修身十分の地位に登るを得ざりしはけだしこのゆえなり。
  (福地桜痴 著 『幕末政治家』)

/////

ダグラスは父を理想の人格として生涯を通じて尊敬しており、その勇気、指導力、行政能力をそっくり引きついだといわれる。しかし彼は同時に父の資質に含まれていた二つの欠点も引きついでいた。それは、「自分の領域とみなしているところへ文官が口をさしはさむことに対する軽蔑と侮蔑、そして自分の管轄権を越えた問題に対して遠慮ない発言を行なうこと」であった。この父にしてこの子あり。二人を知るものは親子を貫く強烈な個性についてこうもいう――「わたしはアーサー・マッカーサーほど、とほうもなく自我意識の強い人物はないと考えていた――とにかくその息子に会うまではね」(ジョン・ガンサー)
 (袖井林二郎 『マッカーサーの二千日』)

マッカーサーの複雑な人間性を理解しようと大いに努力し、「冷酷で、見栄っ張り、無節操で自意識が強いが、すごい素質、生き生きとした想像力、過去の事例からすぐ学び取る能力を持ち、指導者になるべき人物だ」
  (リチャード・オルドリッチ 著 『日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争』)

/////

孤高という言葉こそ、いまの小泉首相を表現するに最もふさわしいだろう。「孤独で高傲」とは、まさに小泉首相の立場そのままである。
 (「三十年河東 十年河西」)

/////

改革者はこういった人格に限るようだ。



 小栗は、無口な実行家で、文章もほとんどのこしませんでした。遣米使節のひとびとは多くの記録、随想のたぐいを残していますが、小栗はそういう意味でも沈黙しています。不気味なほどというか、いっそ沈黙がかれの人格表現というか。
  (司馬遼太郎 著 『明治という国家』)





小栗の頭脳は、明治国家の聖域となる。

永遠の沈黙とともに――






▼赤塚行雄 著『君はトミー・ポルカを聴いたか――小栗上野介と立石斧次郎の幕末』

  小栗忠順は、慶応三年元旦から慶応四年四月二日までの一年四ヵ月の間の日記を残している。
  それ以前の日記もあったにちがいないとは思うけれど、この最後の一年四ヵ月の日記が発見されたのでさえ、僥倖といわねばならない。東山道総督府軍は、小栗家にあるものは大砲小銃刀剣から、馬、書画骨董、懐中時計の類まで、目ぼしいものを没収した。没収というより略奪といってよい。その竜巻が荒れ狂ったようなあとに残ったものの中から、当時、東山道総督府軍のお雇いだった男が拾い上げて保管していたのが、この一年四ヵ月間の日記と量入制出簿だったのである。

/////

 元治元年(一八六四)に岩永に生まれ、幼い時、父に連れられて小栗上州公の悲運の最後を見た塚越停春楼(本名芳太郎)は、後に徳富蘇峰の民友社に入り、「国民新聞」の記者となった。その「小栗上野介末路事蹟」、「小栗上野介末路事蹟補正」によれば、この三月四日の夜、川浦、岩永、水沼、三ノ倉の村役人に、次のような意味のことを語ったという。
  「実は、私は、ここ権田村に私学校をつくり、若者たちに数学、外国語、海外事情などを教えたい。ついては、あなた方の村からも、その志がある若者がいたら、推薦してもらいたい。私はここで官軍と争ったりして事をおこすつもりは全くない。平和な前朝の頑民として、教育に専念したいのだ」



▼司馬遼太郎 著 『明治という国家』

 この場合の小栗の心事は、明快でした。武士として説くべきことを説いた。容れられなかった以上は、わが事が畢ったわけで、それ以上のことはしません。政権が消滅した以上、仕えるべき主もありませんから、江戸を去り、上州の権田村(群馬県費渕村権田)というかれの知行地にひきこもりました。

  のち、関東平野に入った新政府軍は、右の権田村において小栗をとらえ、打首にしています。ばかなことをしたものです。新政府は、徳川家とその家臣団に対し、いっさいこれを罪にする、という革命裁判をやっておらず、やらなかったところが新政府のよさですが、小栗に対してだけは例外で、小栗の言い分もきかず、また切腹の名誉も与えず、ただ殺してしまいました。小栗が、おそろしかったのです。小栗の人物は過大に西のほうにつたわっていて、これを野に放っておけばどうなるかわからない、という恐怖が、新政府側にあったのでしょう。このあたり、やることの気品という点では、徳川の遺臣にくらべ、新政府のほうがガラが悪かったようです。

(中略)

 小栗は、福沢諭吉のいうところの「瘠我慢」をつらぬいて死にました。明治政府は、小栗の功も名も、いっさい黙殺しました。





「お静かに――」

これが彼の最後の言葉となった。

1868年4月6日、小栗上野介忠順、斬首。

享年42。



ここに明治という国家の限界がある。

明治維新の設計図を描いたその根源と、そしてアメリカとの最良のパイプ役を、智への畏れから斬り捨ててしまった。



因果は東京裁判に巡ってくる。




▼平間洋一 著 『日英同盟』

 パワー・ポリティックスを支え、同盟条約締結を促進する要素として軍事力が大きな比重を占めるものである。
(中略)

  また、日本は艦艇だけではなく、それを支える後方支援施設なども整備していた。欧米諸国は極東に艦艇を派遣していたが、アジア・太平洋地域で軍艦を整備できる施設や技術、特に乾ドックは日本の横須賀や呉の海軍工廠にしかなかった。
(中略)

  イギリスが日本の後方支援能力に期待していたことは、日英同盟条約の交換公文に「一方ノ軍艦ガ他ノ一方ノ港内二於テ入渠スルコト、及ビ海軍貯炭所ノ使用トソノ安全ト活動ニ関スル事項ニツイテ、相互二便宜ヲ与フベシ」との条項がイギリスの要求によって加えられたことからも理解できるであろう。



▼赤塚行雄 著『君はトミー・ポルカを聴いたか――小栗上野介と立石斧次郎の幕末』

 明治四十五年の夏、小栗貞雄と息子の久一が、連合艦隊司令長官だった元帥東郷平八郎から丁重な招待状を受け取った。
  日露戦争が終結して七年目に当たる年だった。
  (中略)

 「自分が連合艦隊司令長官としてバルチック艦隊に勝つことができたのは、軍事的には、小栗上州公が横須賀造船所をつくってくれたからで、改めて、あなた方にこのことを申し上げたくて、今日お招きしたのです。振り返ってみて、つくづくとそう思うのです。小栗公の先見力と実行力には、本当に頭がさがります」
  そう語り、今日の記念に、自分の書を進呈したいと申し出た。
  貞雄は、その厚意を深く感謝して、折角揮毫していただくのならば、その為書きは、息子の又一の名にしていただきたいと注文した。
  「仁義禮智信 壬子(明治四十五年)の夏 爲小栗又一君 東郷書」
  東郷平八郎は一気に、そう書き上げた。
  (中略)

  驚くなかれ、一九九〇年代に入ってからも、小栗がヴェルニーに依頼して設置したスチール・ハンマーは威力を発揮しており、なんとアメリカの原子力空母インデペンデンスのボイラーを補修するのにも、この機械をつかっているのである。



▼NHK その時歴史が動いた

マザーマシンの設置
  神奈川県横須賀市には、いまも小栗が計画した造船所がその面影をとどめている。そこには、江戸時代に描かれた造船所の設計図もある。
  図面のなかほど、ちょうど敷地の中央にある製鉄所が、最初に建設がはじめられた施設である。そして、その製鉄所のなかに最初に設置された機械がスチームハンマーであった。
  愛称をマザーマシンという。母なる機械と呼ばれたこのハンマーは、造船所を建設するための資材や部品を生み出すためのものであった。元治二年(一八六五)に設置されたこのマザーマシンは、以来平成九年まで、約一三○年にわたって稼動した。その間、さまざまな資材や部品を生み出し続けて、文字どおり日本近代化の母となったのである。

マザーマシン
 幕府はオランダ・ロッテルダム製の〇・五〜三トンまで六基のスチームハンマーを輸入。そのなかで最大の三トンハンマーが、工具や部品をつくるための工作機械を生み出すことからマザーマシンと呼ばれた。





 横須賀ドックは日英同盟締結、日露戦争の勝利、戦後の日米同盟、そして現在に至るまで、日本という国家の防衛の要として、その中心的な役割を果たし続けている。



 政治・政治家ということばは、あたらしい。
 明治後、ヨーロッパ語の訳として定着した日本語である。
 この新鮮な日本語に該当する幕末人の一人は、小栗上野介忠順(一八二七〜六八)であったにちがいない。
(司馬遼太郎 著 『街道をゆく 三浦半島記』 「小栗のこと」)





小栗の死から一世紀の時を経て、横須賀は一人の政治家を送り出す。





最後の聖域へとゆこう。

喧騒を突き放した静寂の向こう側に、小泉総理のヴィジョンと戦略がある。






 維新への戦略



維新に必要な3つの要素



・外部からの衝撃

・国益に殉ずることのできる、確かな時勢眼を備えた指導者

・新時代の設計図





新世紀維新の黒船――

2002年9月17日

この国に衝撃をもたらした、第一次小泉訪朝。



その日から、この国は明確に変化した。
この日から個としての私自身にも変化が始まっていた。




▼司馬遼太郎 著 『明治という国家』

 明治維新の最大の功績者は、まず徳川将軍慶喜だったでしょう。かれは幕末、外国文書では"日本国皇帝"でした。それが、鳥羽・伏見における小さな敗北のあと、巨きな江戸期日本そのものを投げだして、みずからは水戸にしりぞき、歴史のかなたに自分を消してしまったのです。退くにあたって、勝海舟に全権をわたし、徳川家の葬式をさせました。となると、明治維新最大の功績者は、徳川慶喜と勝海舟だったことになります。

  この功績からみると、薩摩や長州は、単に力にすぎません。また、この瞬間の二人にくらべれば、西郷隆盛や木戸孝允は小さくみえますね。





2004年5月22日

第2次小泉訪朝。

敗北に見えたこの訪朝劇は、恐ろしく不可解な事件だった。

不可解過ぎた、という方が私の個人的感想だった。

この事件は、私に巨大な疑問を衝き付けた。

翌日、2004年5月23日

「IAEA、北朝鮮がリビアにウラニウム提供の証拠を発見」の一報が世界を駆け巡る。

私はもともと2chの[東アジアnews+]の住人だったので、幸運にもあるスレッドの流れを読むことができた。





当時の空気を伝えるために、ここに抽出していたものを載せる。

あくまで2004年5月23日から数日の間に行われた議論であることをお断りしておく。





▼小泉総理訪朝の7つの謎

IAEA、北朝鮮がリビアにウラニウム提供の証拠を発見 

訪朝の翌日、平壌宣言を死文化する情報がアメリカからリークされた。これはとあるスレッドを集約した、あくまで推論の集合に過ぎない。だが、北朝鮮による核拡散情報の確度によっては、北朝鮮問題の大きな分岐点になり得る。

・何故小泉総理は訪朝を急いだのか

・何故一国の宰相としてのプライドを捨てた行動に出たのか

・何故日本側から食糧援助を切り出したのか

・何故小泉総理は平壌宣言に固執したのか

・何故ジェンキンス氏への説得に時間を割いたのか

・何故在日朝鮮人への差別をしないようにする、とのコメントを出したのか

・何故政府は日テレの米支援25万トン報道に過剰反応したのか

国交正常化すべきでない」という意見が11%しかない状況の中、小泉総理のとった不可解な行動の裏には、米国大統領選挙と北朝鮮空爆へのシナリオが見え隠れする。



・アメリカ当局、韓国駐留米軍の撤退・削減などを発表(北は、これを非難)
・アメリカ、グアムの基地へステルスなど配備ほぼ完了との情報
・ラムズフェルド 小型核バンカーバスター発言

・米エネルギー省は、ネバダ州の地下核実験場で25日に核爆発を伴わない臨界前核実験を実施。

もう問題は、日朝なんてレベルをはるかに超えている。
人道支援 ⇒ 新たな核疑惑(現在) ⇒ IAEAの核査察 ⇒ 北が拒否(平壌宣言違反)
⇒ 核疑惑を根拠にWFPが支援物資の凍結(日本の古米&薬はWFP経由で送られる)
⇒ 北が核査察を受け入れないことに日本の世論が沸騰⇒ 安部氏あたりが制裁可能と神発言
⇒ 6ヶ国協議に持ち込む⇒ 主要各国の支持を得た上で『経済制裁』

4/1に平沢・山崎訪中「半年後には分かる」
4月+半年 = 10月

7月1日 イラク新政権へ主権移譲完了
アメリカ大統領選挙日程 11月7日 :投票日

イラク戦争からリビアの屈服。そして北朝鮮の核問題まで発展。

北朝鮮からリビアに核物質が渡っていたなら、テロリストにすでに渡っているだろう。だから94年に北朝鮮を崩壊させるべきだった。クリントンは、また歴史に名を残すのだろうか?テロ国家を放置した史上最大の無能大統領として。

北朝鮮攻撃は、イラク戦争の正当性と民主党の瑕疵を同時に訴え得る。

イラク空爆をいち早く支持した日本政府の判断は正しかった。今世紀の重要な国際的懸案「テロリストとの戦い」において、日本は米英とともに指導的役割を果たしたとも言える。それも武力行使すらせずに。

「Xデー」は10月?



リビア・カダフィの全面協力によりもたらされた情報は、世界に衝撃を与えた。

ttp://news.ft.com/servlet/ContentServer?pagename=FT.com/WireFeed/WireFeed&c=WireFeed&cid=1084193682183
The paper said the classified evidence had touched off a race among the world's
intelligence services to explore whether North Korea has made similar clandestine
sales to other nations or perhaps even to terror groups seeking atomic weapons.

北朝鮮による6弗化ウランのリビアへの販売がわかったおかげで、世界中の諜報機関が北朝鮮が他の国にもウランを販売していないか、またテロリスト・グループにはどうかなどを捜査する競争が一斉に起こっている。(フィナンシャルタイムズ、NYT記事の引用記事)

この記事は、NYTだけでなくロイター、AP、AFPなどが報じているので、世界中の主要な新聞にはだいたい掲載されている。もう北朝鮮は核を完全廃棄するか、戦争するかのどちからしかない。

1) リビアが北朝鮮からウラン買ってたことが明るみに出た
2) 日朝会談で、北朝鮮から「核は自衛のため」という言質を採ってあったので、「自衛はウソ」というカードが取れた
3) リビアはヨーロッパ向けテロの輸出国なので、これまで極東核問題に無関心だったヨーロッパが、北朝鮮に対する態度を変える可能性が出た
4) WFP(人道支援をやっているところ)に、核問題を理由にヨーロッパが圧力を掛けると、25万tの米も11億の医療支援も、日本がWFPに送っても、WFPが北朝鮮に対してストップする可能性が出てきた。
5) 日本の人道支援は、あくまでWFPの要請に応えるものなので、米をWFPに送った後、WFPが北朝鮮に送らなくても、日本は約束を履行したことになる。

このニュースの最も重要な点は、北が他の国にも核を売った可能性があるどころか、テロリストにも売った可能性があるということで。
そして、ここが肝心なんだが、テロリストに対しては「核抑止力」が機能しない。テロリストが核を持ったが最後、世界のどの都市でいつ核爆発が起きるかわからんわけだ。これはアメリカのみならず他の国も絶対容認できない。徹底した核査察の要求は必ず行われる。そして、拒否すれば金政権は経済制裁ないし爆撃によって確実に潰される。

核の運搬手段(ミサイル)を持つ国はそう多くない。テロリストが持てばヨーロッパでの使用のほうが簡単。今回の件は中国を拒否出来ない状況に追い込める。
核拡散で一番打撃を受けるのが陸続きのためいくらでも簡単に輸送・移動出来る大陸国、具体的にはEU・ロシアと、ちょっと影響は小さいけど中国。
で、実際にEUが必死になってテロネットワークに流れてないか情報機関を総動員して確認中なんだけど、IAEAの段階で「三大陸八ヶ国に拡散」、かなり危険な状況。
おそらく今週の核拡散防止国際会議で発狂状態のEUからIAEAに「北朝鮮核の絶対阻止」が要求されると思われ、IAEAもかなり瀬戸際なんでそのまま北朝鮮に査察要求となる可能性大。
ここで、現在進行形で中共がEUを口説いている流れがある、ハイテク禁輸を解除させたい状況でEUを激怒させるのは下策中の下策なのに既にそれに嵌ってる、今後北朝鮮を容認すればそれは確実にEUと絶縁を意味する。
外交と、軍事的に中国自身も核テロの悪夢と無縁でない現実があるときに北を擁護なんてあり得んよ。

結局奴等の生き死には日本が握ってるんだよ。これって、北朝鮮がIAEAに加盟していた時の事件だよね。とすれば、かなり重大な掟破りになる。それに世界中がこれだけテロに過敏になっている時期にこの事実の裏付けが取れたなら、もう北朝鮮包囲網をひくしかない。
そして、北寄りの韓国からも資本が大量に引き上げられるだろう。アメリカという世界一執念深いアングロサクソンの国が、裏切りを見過ごすとは思えない。

北朝鮮から濃縮ウランが輸出されたとを、もっとも心配しているのはアメリカとヨーロッパ・ロシア・中国であると思う。

これらの国々ではすでに、テロが発生している。爆薬から核に変わったとしたらどうなるか。

日本と違いこれらの国は対策立案し実行するだろう。テロリストにとって、濃縮型の核は製造の技術レベルのハードルは低い。難しいのはウランを濃縮すること。輸出先を叩くのが一番効果が高い。

しかし既に8個製造済みて・・・
そのうち何個流出したんだろう・・・
マジでヤヴァイって。



・なぜ小泉総理は訪朝を急いだのか

敵を騙すにはまず味方から、を結果的に実践してみせた

今回の訪朝がどうしても解せなかった。

世論を読むのに長けてる小泉(飯島)が、世論が猛反発するのが必至な経済援助&制裁発動無しを、簡単に宣言してしまったのが。いくら年金問題を逸らすためとはいえ、もっと窮地に陥ることは、素人でもわかる援助の確約をどうして容認したのか。
アンチに言わせれば小泉がバカだから、飯島も年金問題でパニくって正常な判断ができなかった、とかいうだろうけど、その程度でパニくるようじゃ政治家なんてやってられないだろ。それに総理にもなる人物でこれまで多くの難問をクリアしてきたのに。

年金問題をもみ消すための訪朝って風潮が、結果的に隠れ蓑になった。金正日に自らの政治生命延命のためと思わせる。経済援助を餌に、家族の奪還と平壌宣言の確認と遵守を取り付けることに成功。

六ヶ国協議、G8サミットを睨んだら土曜の訪朝しか時間がなかった。
この情報が公開される前に会談を終わらせて、被害者を日本に連れ戻さなきゃならない。
実際土曜日の時点で、会談の内容以外に気になってたのはなぜ、その場で被害者を連れ戻したかだ。
単に返すという約束をして、後から迎えに行くのではなく首相と同時に即帰国させたか。
次の日には状況が一変していることを知っていたとすればすべて納得できる。

このニュースが出る前になんとしても訪朝して、空約束しないといけなかったからじゃないかと疑ってみる。
たしか、安保理に既に北非難決議案は提出されてる。
六者協議の経過を見る為に保留という記憶があるんで、一旦再開すればかなり早く決まると思われ。
日本向けはほぼ確実にデコイ。今から日本向けを作るかもしれんがね、もう手遅れだろう。
現時点で、確実ではないが可能性が高いこと。
1. 次回六カ国協議は核問題に絞り、断固とした査察要求が行われる。

または六カ国協議はもう開かれず、一気に国連安保理に提出される。
2. アメリカが開戦した場合、日本は参戦はしなくとも有事に対処できる体制を整えている。

現時点で、どうなるかまだ不明のこと。
1. 国連安保理で北朝鮮問題が提出された場合、中国・ロシアが拒否権を発動するか。

この両国以外は北朝鮮制裁でほぼ同意するだろう。
2. アメリカ開戦前に、北朝鮮への経済制裁のワンクッションが置かれるかどうか。

現時点で確実と思われること。
1. アメリカは、テロリストにまで核を渡していかねない北朝鮮を絶対に放置しない。これはアメリカだけでなく、世界の危機になりかねないから。そして、今度はEUも放置しない。査察要求は必ず行われる。
2. 北朝鮮は査察を受け入れない。受け入れたら最期だから。
3. アメリカとEUは北朝鮮の核を止めるため強硬手段に出る。
4. アメリカは既に、命令があり次第北朝鮮を空爆する準備を整えている。
以上のデータから、近々北朝鮮への攻撃が行われる可能性は高いと結論できる。

状況的には、これで北朝鮮の主張していた「自国内の」「平和的な」核利用が双方とも否定されたわけだから米国の完全非核化に軍配が上がる、北朝鮮的にはそれは絶対に承認出来ないだろうから六者協議は破談確定。
んで、同様にNPT復帰・IAEA核査察も拒否するだろうから国際規約に従うことを明記した平壌宣言もアウト、今回の合意も破談。
ついでに、安保理に提出されてる北朝鮮非難決議案も、中露の拒否権発動はなくなるわけだから多数決で通るだろうし、大統領選挙が近い米国としては武力行使するもよし、経済制裁で国連との関係修復を図るもよし。

山拓へのインタビューで「6月だと思っていた」という主旨のコメントを言っており、6月訪朝で進んでいたのが早まった。
外務省でも訪朝前の準備に実務協議があと2,3回予定していた。しかし、それを飛び越し今回の訪朝になった。
外務省のほうはTVのNEWSで聞いたが、真実なら小泉首相主導で今回の訪朝が決定したと思われる。



・なぜ一国の宰相としてのプライドを無視した行動に出たのか

会談が終わった後の金豚を見送るときの小泉の顔を見た?お前も最後だなと言う余韻があった。

そういや会談後、金正日が「また会いましょう」って言ったのに対して、小泉が無言だったと報道で聞いたんだが。これって…
馬鹿ではないようだから、その意味するところを理解したはず。
アメリカが、まともに交渉する気などなかったということを(北もそんな気はなかっただろうが)。

グアムでの準備、イラクでのくぎり、韓国への失望と見切り。そのための時間稼ぎにしか過ぎなかったということを。
そういえば2002年の会談直後に金豚と握手をしているときの小泉の顔と同じものを感じたよ。

なんか、あらゆるところに罠が仕込んであるのかもしれないと勘ぐれてしまう。
たとえば今回の訪朝、金正日はものすごく居丈高だったらしいじゃない。ほとんど小泉を下僕扱いしていたという。
これすら、わざと相手に居丈高な振る舞いをさせたとしたら?
近い将来、どうしても金正日の方から小泉にお願いしたいことがあっても、金正日は低い態度を取れないことになってしまった。
以前に威張って下僕扱いした同じ相手に頭を下げたら、金正日自身の権威の失墜を示すわけだろ。
権威で生きてる金正日の権威が失墜したら、政権終わり。

今回の件で年金問題を隠れ蓑にしつつ会談を実行し、キムを釣ったばかりでなく、実際に年金問題も同時にうやむやにできた。一石二鳥どころか今回の行動は幾つもの効果を生みそうだ。

金「複雑な事情の中、良くきてくれた」(選挙の票稼ぎご苦労さん)
小泉 (よし、つかみはOK、まんまとつれたぞ)

小泉「米と医療品を人道支援します」
金「(うほほ)人質帰りたければ帰ればいい」
        ↓
    家族連れ帰る
        ↓
北朝鮮がリビアにウラニウム提供の証拠を発見、IAEA
(The New York Times: 5/23)   報道
        ↓
小泉「あなた方は平壌宣言破りましたな。人道支援停止&経済制裁を行います」
金「人質すべて返しますので許してくれ」
小泉「帰したければ帰すがいい・・・でも制裁はする」

訪朝もリビアのこと知っていて、早くしたのなら、5人取り返しただけでも成果。「批判は甘んじて」といっているのを見て、小泉批判=>アンチ北朝鮮世論沸騰の転化まで考えているなら策士だな。国内の敵(菅・小沢)もつぶしておいて訪朝、5人の奪還、リビアが発覚で1日にして訪朝批判を沈静化させ、10人問題が残ってアンチ北世論は沸騰、安倍も岡田も制裁。

週末あれだけ批判していた平沼が今日になってぴたりと批判を止めた。それはこのニュースが原因か。それともリークした問題が原因か。それとも世論調査が原因か。西岡氏は昼間のザ・ワイドで「反省します」とまで言ってたらしい。

それはつまり、小泉側から大盤振る舞いをしたときに「小泉必死だな(w)と金正日に思い込ませるためだったと。
普通だったら逆に、「何で自分からこんな大盤振る舞いする?おかしいぞ、何か裏がある」と勘ぐられそうだからな。

年金問題は小泉が訪朝を早めた理由にみせかけるためのだろう。
金豚はすっかりこれにだまされ、小泉は点数かせぎに必死でおれに逢いにくる、うんと援助をむしりとってやれ、と油断させたのだろう。

核放棄「リビアとは違う」=金総書記が小泉首相に

 小泉純一郎首相は24日午後、首相官邸で開いた政府・与党連絡会議で、22日の平壌
での日朝首脳会談の内容を報告した。この中で首相は金正日総書記に核放棄を説得した
際、大量破壊兵器の開発計画を放棄したリビアの事例を引き合いに出したが、金総書記は
「北朝鮮はリビアと違う」と反論したことを明らかにした。 

#どうちがうんだよ>金豚

現在「リビア型で」と米も言ってますね



・なぜ日本側から食糧援助を切り出したのか

被害者の会の副会長が認めたね。勘違いだったと。政府から渡された報告書にはこうあったそうだ。
−平壌宣言及び日朝首脳会談の合意事項が遵守される限り、経済封鎖その他の制裁は行わない−
この日朝首脳会談の合意事項には拉致事件も含まれている。
小泉は最強のカードを切ったわけではなかったんだよ。

北朝鮮への食糧支援はトウモロコシ中心で なるだけ安く[05/25]

トウモロコシでは軍部を宥められない。転売もできない。むしろ庶民に放出される可能盛大。
小泉が口先でどう言おうと金正日を忌み嫌ってる証拠。

厚生・大蔵族の小泉だからできることだな。
農水族の影響が強い議員だと、喜んで国産米を買ってたろう。

食糧支援、文書化しない方針 日朝首脳会議
ttp://www.asahi.com/politics/update/0520/003.html
>日本側が「国際機関を通じた支援であり、政府間で文書化するのはそぐわない」などの理由で拒否していたことが分かった。

「どのような問題についても批判はあろうかと思いますが、私どもとしては国際機関の要請を踏まえて人道支援を行うと。しかも国際機関を通じて行うわけでありますので、見返りとは言えない。米国も人道支援を行っております。韓国も行っております。人道上の支援、日本としても国際社会の応分の責任を果たしていきたいと思っております。」と言っている。
「国際機関の要請を踏まえて」「国際機関を通じて行う」「国際社会の応分の責任」と言ってる。
つまり、言い換えれば「国際社会の動きに応じて」の援助であって、「国際社会が制裁賛成に回れば方向を変える」とも読めるんだよ。
さらに、「見返りとは言えない」、つまりこの援助は拉致被害者返還の代償ではなく、それとは別に行うものだと言ってる。そのまま読めば、ただでくれてやるという意味に取れるが、もしも国際世論が制裁賛成に回ったら「国際社会の要請に応じて、食糧援助は止めます。え?家族を返したのにそれはないって?おかしいですね、この援助はもともと拉致の代償じゃなく別物という話だったでしょ?」と言えるわけだ。
恐ろしく深読みが可能な内容だ。・・・馬の鼻先に人参より悪質だ。小泉、鬼だな。

世界食糧計画(WFP)が支援する北朝鮮住民100万人に対する食糧配給が今年5月から中断されたと伝えられた。
24日、WFPの週間報告書によれば、WFPは国際社会の食糧支援不足により、5月初めから北朝鮮の中核支援対象100万人以上に対する食糧配給を中断している。
 また、追加の寄付の約束がない場合、今年10月からは380万人余の中核支援対象全員に対する配給も中断される見通しだと、WFPは懸念した。

>ならないの。
>小泉が約束した身代金は平壌宣言とは切り離した約束なんです。

その通り、日本は人道支援を行う。止めるのはWFP。

WFPはIAEAと同じく国連の機関。日本が支援してもWFPが止めたら届かない
WFPがどういう決定をするかは・・・・


・なぜジェンキンス氏の説得に自ら当たったのか

アメリカがすんなり恩赦とかすると、何か有ると思われるから米は、あえて強行発言を行ない、日本も第三国(中国とか)で、面会(出国)する形をとった。同時に、10人やその他の関しても、全てを急がせると怪しまれるので、1ヶ月ぐらい後に、生存者が帰国するように持ていっている。タイムリミットは、大統領選の11月の3〜4ヶ月前の7〜8月。最初の訪朝予定はもっと遅かったんだろ?確か6月とか何とか・・・平沢は8人帰国の情報は得ていた。しかし、5人帰国とは想定外。安倍氏も平沢と同程度の情報を得ていたんだろう。口では首相をかばっていたが、批判したいのは見え見え。平沼ら拉致議連は小泉首相を批判。会談後、小泉がリストをチェックしたのは連れて帰れる人数=空爆を回避させられる人数をチェックしていたと・・・


家族会の批判を甘んじて受けると言った、小泉の心中も如何ばかりのものだったろうか…
もし、小泉がこれを本当に知って居たんだとしたら、金が去った直後の厳しい顔みると、なんか、苦しいな・・・。
この言葉の意味が、やっとわかってきた・・・・
「甘んじて」
ここ重要だな
人間小泉として、家族救出。政治家小泉として、残った家族や被害者は生死すら黙殺。
400人にものぼるという拉致被害疑惑者すら、戦争ということで切って捨てた可能性もあり得る
という点では、政治家として国益尊重したという点で、既に十分怖いと思う。とても運任せでやったこととは思えないし。

核拡散は御旗としては最上級ですから。

ジェンキンスさんたちを説得しているときの総理の心境は、
ユリウスよロシアを出ろと言ったユスーポフ候の如きものであったのだな…
…間に合うといいけど。


・なぜ小泉総理は平壌宣言に固執したのか

首相官邸のページに小泉の会見があるから見てご覧。
ttp://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/05/22press.html
なぜか、くどいくらいに「平壌宣言の重要性」を強調している。
匂わないか?



Q.制裁は出来るの?国際条約上の「確認」は法的拘束力がないって本当?
A.英文ではconfirm 法学的には条約・協定などの「承認」を意味するので、拘束力がありますがなにか?

Q.リビアにウランを提供したのが2001年なら平壌宣言の前になるけど・・?
A.平壌宣言に国際規約(NPT復帰・IAEA核査察)に従うことを明記してあるので、北が『核査察を拒否すれば』平壌宣言を破ることになります。

Q.でも米は送るんだよね?
A.日本は約束通りWFPを通して支援します。人道支援ですからね。ただし国際機関であるWFPが核疑惑を根拠に支援を凍結するかもしれません。その場合でも日本は約束を果たしたことになります。

Q.リビアが核を持つとどうなるの?
A.リビアはヨーロッパ向けテロの輸出国だったので、これまで極東核問題に無関心だったヨーロッパが北朝鮮およびロシアに圧力をかけてくると思われます。また核拡散を絶対に許さないアメリカが強行な手段をとるかもしれません。

Q.小泉首相はIAEAの調査を知ってたの?
A.スレ的には「知っていた派」が多いようです

Q.これから先、どうなっちゃうの?
A.IAEAが核査察を要求し、北朝鮮がそれを拒否することは間違いないでしょう。その結果は6カ国協議に持ち込まれると予想されます。ここで協議が破談になれば舞台は安保理に移り、北朝鮮非難決議案が焦点になります。拒否権を持つロシアと中国がどう動くかは分かりません。





・なぜ在日朝鮮人への差別をしないようにする、とのコメントを出したのか

北が日本の朝鮮総連への課税や万景峰号の検査に対し緩和を迫る論拠を獲得
ttp://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040522i113.htm
今後の日朝正常化交渉、総連幹部参加へ 北朝鮮が決定
ttp://www.asahi.com/politics/update/0523/003.html

これって来るべき第二次朝鮮戦争に今までどっちつかずだった朝鮮総連を、北の出先機関であることを彼ら自身に認めさせる事で戦後の処分決定の事実のひとつにするための布石か?
総連は今まで自分たちが置かれた状況によって立場を使い分けてきたわけだ。
拉致が明らかになると「私たちは北朝鮮とは関係ない」。

で、課税されそうになると「施設は北朝鮮との実質的な外交使節云々・・・」。
で、日本国内で総連主導で日朝の友好を促進するっていう条文を盛り込ませたって事は
「総連は、今後北朝鮮からの意向を受けて在日の環境を整えていきます」

って、政府は総連にこう言わせたかったんじゃないかな?
ぶっちゃけていうと、「私たち(総連)は、北朝鮮と密接につながっている機関ですよ」と

マンギョンボンが遠心分離機部品を密輸したこと、その密輸会社が総連幹部のだと
いうことは立件済み。
そして今回の「朝鮮総連は今後の国交交渉に正式窓口として立ち会う」。

中国は半島が完全自由化される事を危惧しているよ。北と台湾は、中国にとって、アメリカとの緩衝材になってるからな。
アメリカも、中国と直接対峙する環境は好まないだろ。だから、半島を統合することを喜ぶ国はほとんどないのが現状。
南鮮自身が、今統合なんて言われたら、経済的な打撃が大きすぎて持たない。当然、応援は日本に依頼される。
そんなことで、日本経済が重荷を背負う事をアメリカが喜ぶとは思えない。

小泉が金の軍門に下ったと思いこんで色んな所が「評価」してしまったからね。

しかし実際は北への攻撃の準備が着々と進んでいる事を知ることになる。

で、「騙された」と思い込んで、八つ当たり気味の小泉批判。

私怨と言うか逆恨みというか・・・まあ前の状態に戻っただけと言う噂もある。

逆にこれを知ってたから、ここまで焦ってたんだろうね。核問題が表面化してしまったら、拉致家族どころではなくなる。
先に取り返せる人だけ取り返しておいたんだろう。



・なぜ政府は日テレの米支援25万トン報道に過剰反応したのか

訪朝のときに年金未加入の誤報を流したのは飯島秘書官。日テレのスクープに切れて排除しようとしたのも飯島秘書官。
普通は官房長官がすることを何故今まで裏方に徹してきた人間がしゃしゃり出てきたのか?
少なくともこの2つの件で北朝鮮は小泉に圧倒的に優位な条件で会談に臨んだ。

重村先生がテレビで言ってたような。自民党の中に小泉訪朝を阻止したい奴がいて、北朝鮮に働きかけたらしい。
その事を北朝鮮が小泉首相側リークしてきたって。確かそんな内容の事を言っていたと思う。
やっぱ自民党内に小泉政権転覆を狙っている奴がいるんだろう。当然わざともらしたのだろう。
今後日テレの情報に注目だ。
政府(小泉)の意図が表れているかもしれない。やっぱ6月まで待てない緊迫した何かがあったんだろうよ。
小泉レベルでしか手に入らない情報が。6月まで待つと状況が悪化して取り戻せなくなる可能性。

そういや日本の援助スクープしたの日テレだよな。自民党の御用報道機関が何故って思ったんだよな。
情報源が政府なら?茶番なら?
日テレへのリークは自作自演だとしたら「米25万トンが確実にもらえる」って思わせるためか?



・北朝鮮、イラク。アルカイダと朝鮮総連

国際"911以降、危険度最高" 「今夏、大規模テロ」の信頼性高い情報

 政府高官は「テロリストが米国を攻撃して深刻な打撃を与えようとしていると
 警鐘を鳴らす確かな情報がある」と指摘。テロリストが通常爆弾とは比較に
 ならない大きな被害を与える生物・化学兵器や放射性物質を使った兵器を
 使用する可能性を懸念している。

「放射性物質を使った兵器」

ほいでもって、マジで実行されたら・・・
出所はどこよ?ってことになったら・・・

北爆決定だな。米世論はおそらく正常な判断力を絶対に喪失する。

入港禁止法成立へ チャーター船も対象 与党・民主修正合意
ttp://www.sankei.co.jp/news/morning/26iti003.htm

日本側の法整備も進展中

ttp://news.xinhuanet.com/english/2004-05/26/content_1490337.htm
US sends radiation detectors to Athens Olympics

新華社;アメリカはギリシャ・アテネに放射線検知器をプレゼント

アテネを訪問中のアメリカ、エネルギー省のSpencer Abraham長官は、オリンピックに
向けての警戒強化のため、放射線検知器をプレゼントした。これは携帯型の高性能の
放射線検知器で核物質の捜索などに有効とされている。これに関連してギリシャの原
子力エネルギー委員会のLeonidas Kamarinopoulos委員長はギリシャの7つの空港、12
の国際港、13の国境検問所に放射線検知システムを設置すると語った。
タイムリーなプレゼントですこと。

日本で拘束されたアルカイダ4人に関しても
もしかしたらこの壮大な歴史の流れを構成する一部分かも知れないね。
日本国内にいる北朝鮮勢力から武器の横流しを受けていた可能性も
否定できないし・・・

武器だけだといいんだけど、よりによって新潟なんだよね。
マンギョンボン号の核資材密輸事件といい、北朝鮮だけじゃなく朝鮮総連の核テロリストと
しての対処も国際問題に既になってるのか?、とちと不安。

最悪の事態を考慮すると、既に核が日本に持ち込まれ
総連に渡っているという可能性も……。

そういや、新潟だったな
なんで新潟なのか、疑問に思っていたが
なんでアルカイダ関係者が新潟を拠点に・・・・

いや、総連が持ってるってのは「総連が日本国内で核を移動させる」ってことなんで、
高確率に公安含む警察組織が捕捉出来る、そっちの心配はあまり必要じゃない。
ただ、船舶というのはある種の治外法権を持っているのは確かで、つい最近までは
マンギョンボンがそれを悪用していた事実もある、特にマンギョンボンによる核資材密輸で
総連幹部が検挙されてる現実がある。
マンギョンボンで核を日本近海まで輸送、港湾内で闇に乗じて/領海外で監視を逃れて
積み替えて、てのは十分危惧される状況では有る。
あと、足利銀行が北朝鮮への送金窓口として新潟でも有名だったこともやはり洒落に
ならない状況と思われ、マネーロンダリング、それも核マネーに関わってたりすると・・・。(鬱

そうやって一つ一つ検討して行くと、アルカイダが新潟で逮捕されたこと、昨年の核資材
密輸検挙や足利銀行破綻&公的資金導入による公営化、マンギョンボンに北朝鮮が
こだわったことや朝鮮総連捜査に関する疑問と今回の総連引っ張り、様々なことに
全く別の側面が見えて来るわけで。

だからマンギョンボン。
指導船長だっけ?、行ってみれば工作員の提督みたいな立場だから朝鮮総連議長より格上。
また、船舶としての治外法権もある、北朝鮮との物資のやり取りもある。
次点の要素としての足利銀行、日本で殆ど唯一の北朝鮮送金機関。
ここから北朝鮮にパチンコマネーを送ってたのは有名だけど、このやり取りの過程で
マネーロンダリングの要素も噛む可能性大。

マンギョンボン→新潟のアルカイダ→世界各国のアルカイダ→世界同時核テロ
(もちろん日本も含む)簡単に言うとこういうことでつか?

総連とアルカイダの糸が繋がれば、この前のイラク3馬鹿もぁゃιぃ線で繋がりそうだw
捕まった本人達は踊らされただけかもしれんが、それに伴う市民団体の動きとか諸々。
総連・アルカイダ・プロ市民(赤軍派)のトライアングル。…まぁ、話が飛躍しすぎかw

もしこれが事実だったとすると、日本国内での法整備を進めてこなかった事
に対して各国からの非難が集中するって事は考えられないかな?
核資材輸出に関して総連幹部の逮捕はしたが、それ以前に
なぜ防止できなかったかって事に。

それを逆に利用して、国内にいる社民や共産、プロ市民団体など北朝鮮シンパの連中を
根絶やしにするというシナリオに転化させることもできるけども・・

北朝鮮とアルカイダを結ぶ仲介役に日本の極左組織が大きな役割を果たしてたとしたら
それを見過ごしていた責任はやっぱり日本という事になりそうな悪寒…

日本がこのまま自浄作用を発揮しなければ、海外からの責任追及に答える為に
色々な面でかなりの損失を覚悟しなければならない状況に追い込まれるかも。

核テロからアテネ五輪守れ…IAEAが共同行動計画 (読売新聞)

【ウィーン=島崎雅夫】国際原子力機関(IAEA)は25日、今年夏のアテネ五輪を
狙った核のテロの脅威に備えるため、核施設の安全度向上や核関連物質の違法移転の阻
止などを盛り込んだ「共同行動計画」を発表した。

同計画はギリシャ政府からの要請で、IAEAが1年前から五輪組織委員会などと協議
し、策定した。

それによると、IAEAは、ギリシャの首都アテネ近郊にある研究用原子炉の防御施設
の安全性を向上させるとともに、ギリシャ国内6都市の医療、工業用施設で使用されて
いる放射性物質の保管体制を強化した。

また、万一、テロリストが放射性物質を入手した場合は、同物質を通常の爆弾で爆発さ
せる「汚い爆弾」を製造する危険性があるため、IAEAは、国境地帯や主要幹線道路
に放射性物質の感知器を設置、数千人の警備担当者や税関職員には放射性物質の簡易感
知器も配布し、水際で核のテロを防ぐ体制を整備した。

米国やフランスなどIAEA加盟国が感知器や核技術を提供したことから、IAEAの
エルバラダイ事務局長は、その「広範な協力体制」を評価し、「過去に前例のない」共
同行動計画の意義を強調した。 26日14時20分
ttp://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=26yomiuri20040526i206&cat=35
どうみても本気にみえる・・

新潟って、テロの巣窟と違うかなあ。
横田めぐみさんをはじめ、曽我さん、蓮池さんなども拉致事件は
あそこで起きてるし、万ピョウ何とかという貨客船はあそこの港に
ヨコずけになるし。
スパイ機関朝鮮総連の活動も活発だし。
アルカイーダも北朝鮮のスパイも皆、水面下では握手してますからね。

そこの有力者が田中フアミリーですよね。
田中真紀子氏、小泉総理訪朝について、もったいぶったコメント
してたけど、どうも臭いなあ。


新潟の闇に包まれた不審なあれこれも、このアルカイーダの幹部逮捕で、
かなり炙り出されて、オモテにでてくるのではないかな。
   ・
   ・
   ・
   ・







金正日を見送る姿――戦後の日本外交史上最も醜く、不気味で恐ろしい場面。

恐らく此処に、日本戦後政治の極点がある。

小泉総理の胸中はいかなるものだったのだろうか。





一つの疑問。

小泉総理はその情報が翌日に出ることを知っていたのか。



 国交正常化を進めようとする日本。一部に小泉総理は国交正常化を急ぎすぎているとの批判があることに対しては――

パウエル国務長官
「小泉首相はとても慎重に対応していると思う。米国としては小泉首相の手法を支持している」
  (2004年8月16日 FNN News JAPAN)



その後のアメリカ政府の小泉総理への対応ぶりがその答えを物語っている。

答えは"yes"といって差し支えないだろう。





次に起こる疑問。

何故訪朝したのか。

何故米国は小泉総理の対北朝鮮外交を評価しているのか。

何故その情報を会談で使うことをしなかったのか。

敵地でむざむざ敗北の姿を晒すために?





単純な事実だが、重要なポイントは二つ。

これら一連の対北朝鮮外交は、2001年9月11日の後に行われていること。

もう一つ、これらの外交を仕掛けたのは小泉総理であること。















何のために?















拉致被害者救出のためだけではない。

北朝鮮の核・ミサイル問題の解決は、日米両国にとっては勿論のこと国際社会をテロから守るためにも行われなければならなかった。



聖域なき構造改革の表の顔が郵政民営化ならば、裏の顔は対北朝鮮外交といっていいだろう。

そしてその真の目的とは、先に述べたように新世紀維新に他ならない。



聖域なき構造改革とはつまり、「維新への」構造改革である。



維新の風をわずか一代で、しかも4−6年の間で興すためには?





▼塩野七生 著 『マキアヴェッリ語録』 

 人は、ほとんど常に、誰かが前に踏みしめていった道を歩むものである。先人が行なったことをまねしながら、自らの道を進もうとするものだ。
  それでいながら、先人の道を完璧にたどることも、先人の力量に達することも、大変にむずかしい。それで賢明な人は、踏みしめた道にしても誰のものでもよいとはせずに、衆に優れた人物の踏みしめた道をたどろうと努め、そのような人の行動を範とすべきなのである。たとえ力量ではおよばなくても、余韻にぐらいはあずかれるからだ。
  言ってみれば、これは、慎重な射手のやり方である。的があまりにも遠すぎ、自分の力ではそれに達するのが不可能と思った場合、射手は的を、ずっと高いところに定める。狙いを高く定めることによって、せめては的により迫ろうとするからである。

――『君主論』

 宗教でも国家でも、それを長く維持していきたいと思えば、一度といわずしばしば本来の姿に回帰することが必要である。
  それで、改革なるものが求められてくるのだが、自然に制度の改革ができる場合は、最も理想的である。だが、なにかのきっかけでその必要に目覚め、改革に手をつけた場合も長命だ。
  つまり、はっきりしていることは、なんの手も打たずに放置したままでいるような国は、短命に終らざるをえないということである。
  改革の必要性は、初心にもどることにあるのだが、なぜそれが有益かというと、それがどんな形態をとるにしても共同体であるかぎり、その創設期には必らず、なにか優れたところが存在したはずだからである。そのような長所があったからこそ、今日の隆盛を達成できたのだから。
  しかし、歳月というものは、当初にはあった長所も、摩滅させてしまうものである。そして、摩滅していくのにまかせるままだと、最後には死に至る。
  本来の姿にもどることは、共和国の場合、自発的判断の結果か、それとも外からの圧力によるかのどちらかであることが多い。
  だが、共同体の活性化というこの問題を論ずるにあたって、やはり必要に目覚めた人々の苦労によって為されるほうが、外からの圧力によって無理強いの形で為されるよりも、良策と信ずる。

――『政略諭』

 なにかを為しとげたいと望む者は、それが大事業であればあるほど、自分の生きている時代と、自分がその中で働かねばならない情況を熟知し、それに合わせるようにしなければいけない。
  時代と情況に合致することを怠ったり、また、生来の性格からしてどうしてもそういうことが不得手な人間は、生涯を不幸のうちにおくらなくてはならないし、為そうと望んだことを達成できないで終るものである。
  これとは反対に、情況を知りつくし、時代の流れに乗ることのできた人は、望むことも達成できるのだ。

――『政略論』

 しかし、時代の流れを察知し、それに合うよう脱皮できる能力をもつ人間は、きわめてまれな存在であるのも事実だ。

――『政略論』

 優れた指揮官ならば、次のことを実行しなければならない。
  第一は、敵方が想像すらもできないような新手の策を考えだすこと。
  第二は、敵将が考えるであろう策に対して、それを見破り、それが無駄に終るよう備えを完了しておくこと、である。

――『政略論』

 行動ともなると、遠くに離れていては予知など不可能なものだが、計略の予知ならば、離れているほうがかえって有利なものである。

――『政略諭』

 戦闘に際して敵を欺くことは、非難どころか、賞讃されてしかるべきことである。
 人間生活一般において人を欺す行為は、きわめて憎むべきことだが、戦時は別だ。戦闘状態の中では、策略をめぐらせて敵を欺き、それによって勝利を得るのは、正面きってぶつかっていって勝利を収めるのと同じくらいに、賞讃されてよいことと思う。
 このことに関しては、歴史上の偉人の伝記を書く作家たちも同意見のようである。
 彼らもまた、策略によって勝ったハンニバルやその他の人たちを書くとき、非難どころか誉め讃えたのだから。
 ただし、わたしは、次のことは言っておきたい。
 すなわち、欺くことはよいことだと言っても、それは、信頼を裏切ることでも結ばれた条約を破ることでもないという一事である。
 なぜなら、この種の破廉恥な行為は、たとえそれによって国土は征服できても、名誉までは征服できないからである。
 だから、わたしの言っているのは、あなたとはもともと信頼関係にない相手に対しての、欺きについてである。つまり、戦時下のそれだ。
 たとえば、ペルージア湖のほとりで逃げるふりをして、ローマ軍の包囲に成功したハンニバルのやり方である。彼はまた、ファビウス・マクシムスの包囲網から脱出するのに、牛の角にたいまつを結わえつけて、ローマ軍を欺いたのであった。

――『政略論』

 祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される。
  この一事は、為政者にかぎらず、国民の一人一人にいたるまで、心しておかねばならないことである。
  事が祖国の存亡を賭けている場合、その手段が、正しいとか正しくないとか、寛容であるとか残酷であるとか、賞讃されるものか恥ずべきものかなどについて、いっさい考慮する必要はない。
  なににもまして優先さるべき目的は、祖国の安全と自由の維持だからである。

――『政略論』



▼小林秀雄  戦争について 昭和十二年――1937年

 歴史は将来を大まかに予知する事を教える。だがそれと同時に、明確な予見というものがいかに危険なものであるかも教える。歴史から最大の教訓を知らぬ者だ。歴史の最大の教訓は、将来に関する予見を盲信せず、現在だけに精力的な愛着を持った人だけがまさしく歴史を創って来たという事を学ぶ処にあるのだ。過去の時代の歴史的限界性というものを認めるのはよい。併しその歴史的限界性にも拘らず、その時代の人々が、いかにその時代のたった今を生き抜いたかに対する尊敬の念を忘れては駄目である。

 この尊敬の念のない処には歴史の形骸があるばかりだ。

 現在は将来の予見の為に犠牲に出来る様なものではない。予見とは実際には寧ろ遅疑なく現在に処そうと覚悟した人々だけに訪れる光の如きものである。歴史は断じて二度繰り返されるものではない。スペインの政府軍が勝っても、フランコ軍が勝っても、ロシヤのモデルもドイツのモデルも繰返される筈はない。支那が将来スペインのモデルを繰返す筈もないのだ。


これは正確にいえば、回帰ではない。

何故なら、かつてこの維新は完遂されなかった。







維新へとこの国を向かわせる3つの策。



衝撃と、屈従と、そして――



新世紀維新への戦略を決定づけるもの。









維新の構想を描いた小栗忠順。

彼が遺した、最後の策を組み入れる。





▼司馬遼太郎 著 『明治という国家』

 江戸開城の前夜、小栗は主戦派でした。

 主戦派がいいとかわるいとかではありません。小栗の心映えというものは、じつに三河武士らしいということをいっています。かれは、薩長から挑戦されてなぜ戦わずして降伏するのか、戦って、心の花を一花咲かせるべきではないか。福沢のいう「瘠我慢」であります。

 小栗の作戦は、こうです。

 薩長軍――新政府軍――は、長蛇の行軍隊形をつくって東海道を東へ東へと進み、箱根をこえて、関東平野に入ります。その行車中の部隊を、静岡県下の東海道でもって、寸断してしまう。その方法は、日本最大の艦隊をもつ徳川方が、駿河湾に海軍兵力をあつめ、艦隊で東海道を射撃しつづけるのです。ある程度の新政府軍はぶじに通過させる。半ばあたりから、これをやるのです。ぶじ通過した新政府車を、関東において袋のねずみにしてやっつけてしまう。

  あとで、新政府軍の総司令官である大村益次郎が――この人は新政府軍唯一の名将だった人ですが――これをきいて"もし徳川方がこれを実施すれば大変なことになっていたろう"といったといいます。おそらく歴史はちがったものになっていたでしょう。









何故ならば、最高の聖域が守護しているものは軍事力だからだ。

マッカーサー司令官の下で国会を監視する任務についていたウィリアム・ジャスティン中佐
「日本は憲法を変えることが出来ないだろう。我々は占領が終わったあと日本人が直ちに憲法を変え、ふたたび軍事国家になることを恐れていた。だから日本人が憲法を変えられないように、さまざまな条件をつけてがんじがらめにした。」
(日高義樹 著『日本人が知りたくないアメリカの本音』)



自衛隊は未だ軍ではない。

小泉総理の政治生命を賭けて送り出された、イラクへの自衛隊派遣。





西太平洋に展開する米軍。





幕末維新の歴史は、江戸城無血開城という形で一つの終幕を迎えた。

歴史は旋転する。





米朝が戦えば、必ず米国側が勝利する。

小泉総理は強硬な外交を主張しない。

何故ならばこの日米の戦略の中心にいる。



小栗と小泉総理が同じ立場であるのは、極東において軍事力を行使するという根源的な決定権を持っていないことだ。

そして違う立場である点は、日本国の最高責任者であるという点。

小泉総理には自衛権の行使に踏み切る責任と権限がある。





小泉総理はここまで忍耐を重ねた。

すべては最後の一手を打つために残されているから。





150年の時が構築した日米関係、歴史、軍事力、経済力、政治、戦略、情報――

すべてを使い切る。





この戦略で何を討つのか?



人、勢力、制度、思想、精神?





―― 戦後という時代

60年という時間 ――





これから予想される動きは、

・北朝鮮の核開発問題の国連安保理への付託

・米国海軍第七艦隊を中心とした海上封鎖

・国内のテロ組織への破防法適用

・最悪の場合、北爆







衝撃波は繰り返し聖域を襲う。

かつて封建制度に終幕をもたらしたように、再び米国海軍によって。

それをこの国に止める術はない。

半世紀前そうだったように。





沈黙が叫びをあげ、古い聖域は破壊される。

破壊され、生成され、構築され、――

――人々の中に繰り返し反響してゆく沈黙

そして、新たな聖域が形成される。



人の想像力以上のものはない。

国民の意志が、国を在るべき処へ運ぶ。



かつて、マッカーサーがそうしたように。



この国には幸運にも、維新という変革への概念が、人々の中に根源的に存在している。



これから、今後数十年の維新の始まりになる。

それは長く、凄絶な道程となるだろう。

約束の地は、楽園ではない。





2001年4月26日。

85%の支持率という国民の意志により、新世紀維新への扉の前に、この国は立った。







小泉政権の終焉は、新世紀維新の幕開けを告げることになる。







私は、この門の前でもう一度立ち止まる。

果たしてこれが聖域の果実だったのだろうか、と。










孤高の宰相



 英雄のまわりではすべてが悲劇になり、半神のまわりではすべてが茶番劇になり、そして神のまわりではすべてが――さて、どうなるのか。もしかすると〈世界〉にでも――

――フリードリッヒ・ニーチェ《善悪の彼岸》




ダグラス・マッカーサー

沈黙の支配者

姿の見えぬ半神の周りで騒ぐ人々

すべては茶番劇







小栗忠順

沈黙の犠牲者

英雄の悲劇

清冽な精神と偉大な事業







小泉純一郎

沈黙の破壊者

神でも半神でも英雄でもなく

この国のこの時代を担った宰相





拉致被害者の人々に同情を示せないほど私は不幸ではないし、

小泉総理がサンパウロで流した涙の理由を忖度できないほど、私は疎いわけでもない。





 知識階級という様な言葉を知らなかった明治の知識人は、自分の責任に於いて知識を愛し求める術をよく知っていた。そして知識人の選良が期せずして到達した大問題は、わが国の伝統的文化と新しい西洋の文化とをどういう具合に統一したらいいかという事であった。漱石も鴎外も一生涯この問題に悩んだ。福沢諭吉も言った様に、日本の知識人の生は二重になっている。この大問題を離れてこれからの日本の文化の個性だからだ。敗戦による反動から、何かと言うと国際的という言葉を喜んで使っているが、個性のない文化なぞ全くなさぬ、cultureとtechniqueとは異うという事にやがて皆が気付く時が来るであろう。日本の文化の個性というものを観察すれば、恐らくこれほど複雑な異質な諸文化を背負うた知識人は世界中にないと思うだろう。封建主義の清算なぞと高を括っていても何んにもならぬと悟るだろう。
  (小林秀雄  知識階級について 昭和二十四年――1949年)









小栗忠順の遺した精髄は、最後に残した戦術よりも、もっと上位のものだ。



未来への透徹したヴィジョン、それを具現化した物理的遺産、誠忠な献身、戦略的思考。





そして、意志。





先人の遺志を受け継いだ人から、私はその遺産を受け取る。





中国や米国は敵であって敵ではない。

国益を最大化する上での選択は何か。

その選択の上で、障害となるものを排除する。

障害でないかそうでないかを分けるものが認識と指導者のヴィジョンであり、障害を排除するものが戦略と呼ばれる。





・小泉政権において、

・北朝鮮が関連する、

・日本の有事。





この条件下でのみ、私が書いたことが意味を為す余地があるかもしれない。

それ以外には意味は無い。





私は硬質なものに、無機的なものになろうと考えた。

自らを鍛え、情報の戦いに耐えうる断片に、可能ならばなりたいと。

情報の戦いは、国家が存続する限り永遠に続く。








 勝が営んだ江戸幕府の葬式というものは、明快な主題がありました。むろん、かれは口外していませんが、"国民の成立"もしくは"国民国家の樹立"ということが、秘めたる主題もしくは正義だったでしょう。
 (司馬遼太郎 著 『明治という国家』)







私は微弱ながら、戦後の日本という時間を見た。



私の唯一つの祈願のために。



私は、この日本という国家の、新しい世紀の一人の国民に、なりたいと思う。







聖域の果実は―――




















美徳は狂暴に抗して、武器を持って起たん

戦火は速やかに熄まん

祖国の民の心に

古えの勇武は今も滅びざれば


――ニッコロ・マキアヴェリ 『君主論』 末尾より
posted by     at 16:21| Comment(0) | sanctuary lost | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする