2018年06月10日

【父の日特別企画】Day of Fate/Grand Strategy Designed by Nadia Schadlow

 北朝鮮情勢の第7段です。第3次朝鮮半島核危機のマイルストーンとなる、初の米朝首脳会談が2018年6月12日に開催の運びとなりました。
既に2018年6月10日から両首脳は現地入りするとの情報が入っています。
今回はMonsieur Joe M氏による分析の核心部分にいくつか触れます(そのままズバリは危険すぎて書けません、ご了承ください)。

Introductionとして、核問題をいかに解決するのかという問題点を整理します。
エドワード・ルトワック氏の表現を借りますと、


https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9271_3.php
インド、イスラエル、パキスタンの3カ国が核兵器を保有しているのは事実だが、今のところ破滅的結果を招いていない。3カ国は北朝鮮にないやり方で、自国の信頼性を証明してきた。北朝鮮のように、大使館でヘロインや覚醒剤などのいわゆる「ハードドラッグ」を売ったり、偽造紙幣で取引に手を染めたりしない。3カ国とも深刻な危機に見舞われ、戦争すら経験したが、核兵器に言及すらしなかった。ましてや金正恩のように、核攻撃をちらつかせて敵を脅すなどあり得ない。北朝鮮は異常だ。手遅れになる前に、アメリカの外交政策はその現実を自覚するべきだ。

私は第3段で喩え話をしましたが、
http://blue-diver.seesaa.net/article/457863201.html
もう一度その喩えを持ち出しますと、

"目標は「主体思想」ウィルスに侵された核の除去であり、しかも安全に拉致被害者を救出することが使命となります。”

これからお話するアプローチは、

「主体思想」ウィルスに侵された核の除去

に関することです。

ロジック的には、

主体思想」ウィルスに侵された核の除去

となります。

2018年5月30日にF-22Raptorが嘉手納基地に展開されたように、戦術的にはいわゆる「ブラッディー・ノーズ」型のサージカル・ストライクの軍事オプションは取りうる状況にはあります。
戦術・戦略論としては、私が掲げてきた一連の『北朝鮮型核廃棄モデル』は選択肢としてはありうるかもしれません。
ただ米国がここまで描いてきた戦略のファースト・オプションではありません。
この違いは、中国という国家をどのように捉えているのかで異なってきます。
戦略の出自の違いとしては、私の方はあくまで日本人視点であり、中国は北朝鮮の核技術進展に関与してきた国であるため、日米同盟を基軸に中国を動かす、というのが基本路線となります。
それには私個人は変わりはないのですが、これからご紹介する戦略は、現時点で最も穏便に、スマートに解決に導く可能性のある、より優れたデザインです。

ここで、第1段、第5段で登場しました、「ホワイトハウスのNSCのある」「重要な」「戦略官」について、web上の記録にとどめておきたいと思います。
彼女の名はNadia Schadlow/ナディア・シャドロー。
マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の元で、ディナ・パウエル副補佐官と共に、トランプ政権の頭脳として北朝鮮「崩壊」後の青写真を描いてきた方です。


■ナディア・キャサリン・シャドロー(Nadia Catherine Schadlow)戦略担当大統領補佐官/国家安全保障アドバイザーが残したGrand Strategy

ナディア女史は、2018年4月まで米国の対北朝鮮戦略を牽引してきました。
ナディア女史の描いてきた超大国アメリカ合衆国の戦略、そして北朝鮮問題を解く数式について、Monsieur Joe M氏に解説して頂きます。


Monsieur Joe M:
『今回の話はここベルギーから見ていますと、中国とアメリカがかなりしっかりと裏で話し合いながら進めている行動だと思っています。それが表には今の所一切見えない。一種の「手品」だと言えそうです。北朝鮮は中国の傘の下へ、韓国はアメリカの傘の下へ一回入る。核の傘で守られてパリティー(均衡)が成立するには、北朝鮮の核はいらない。これは上手い手だと思います。ナディア・シャドロー博士がこの図式を書いた訳ですが、ボルトン補佐官はナディアが辞表を胸に初めて1対1で会った時に「最後にアメリカが軍事力で北朝鮮を無力化しなければ結局はダメだろう」彼はその趣旨のことを言ったと思います。つまり、ボルトンの考え方は中国の傘の下に入る北朝鮮を攻撃するという考え方ですから、演繹すると米国と中国が間接戦争することになり、これは本物の第3次世界大戦なので、ナディアは到底この考え方は呑めないのでNSCをやめたと思います。(ポンペオとの向かい合いも同じことで、ボルトン対ポンペオという単純な図式は分かりやすいですがそれでは真実は語られてはいません。ポンペオは理屈で動いており、ボルトンは本能で動いていますが)
 ということでこの数日間の中で、関係者が手品の種明かしをするか、しないか、はありますし、しないで済むのが一番ですけれど、するとなると中国が出ざるを得ません。(中国は今、種明かしをしない、という前提で首脳会談後に習近平が平壌へ行く案を出しているわけです)』


情勢に関わる動向は以下のとおりです。

2018年4月19日夕方 米国の防衛専門誌「ディフェンスニュース(4/21インターネット版)」は、米戦略爆撃機B-2Aが10機とKC-10空中給油機4機以上が参加した「ネプチューンファルコン/ネプチューン・ホーク」が実施されたと伝えた。、B-2A爆撃機は、全機、ミズーリ州のホワイトマン空軍基地に配備されていて、そこから、全世界に出撃。作戦終了後は、基本的には、他の基地に着陸せず、ホワイトマン基地に帰ってくるという。

2018年4月22日 北朝鮮南西部の黄海北道(ファンヘブクド)で22日午後7時、中国人観光客32人が死亡し2人が負傷する大型交通事故が発生

2018年4月29日 5月11日から行われる米韓空軍の合同訓練「マックス・サンダー(Max Thunder)」を控え、米軍のステルス戦闘機「F22ラプター(Raptor)」が韓国に派遣

2018年5月11日 米韓空軍が合同で実施している定例の航空戦闘訓練「マックスサンダー」が開始

2018年5月19日 北朝鮮が「瀬取り」疑い 中国船か、国連に外務省が5月29日通報

2018年5月22日 北朝鮮、拉致再調査約束のストックホルム合意破棄せず 4月末の南北会談後、日本に伝達

2018年5月22日 トランプ大統領「文大統領の言葉、通訳する必要ない」米韓首脳会談の記者会見

2018年5月22日 トランプ大統領「(米朝会談が)実現しない可能性も大いにあるが、まあいいだろう。長い間うまくいかないわけではないが、6月12日には実現しないかもしれない」「金正恩(キム・ジョンウン)の2回目の中国訪問後(5月7日の中国・大連での中朝首脳会談後)に変化が起きたんだ。中国に関しては気に入らない、気に入らない、気に入らない」

2018年5月23日 ポンペオ米国務長官は、下院外交委員会の公聴会で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談した際、正恩氏が世界からの「体制保証」を要求

2018年5月23日 中国勤務の米外交官、「異常な音」聞き脳損傷

2018年5月24日 「マックスサンダー」が実質的に終了。米軍のステルス戦闘機F-22が参加したが、すでに点検と整備、撤収準備を終え、近くハワイのヒッカム空軍基地に復帰する予定

2018年5月24日 北朝鮮は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)郡の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場を爆破

2018年5月24日 北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は、マイク・ペンス米副大統領の言動を「愚か」「政治的なまぬけ」と非難し、外交が失敗した場合には「核による最終決戦」の可能性を警告
ペンス氏が北朝鮮は「リビアのように終わるかもしれない」など発言したことについて、
崔氏は北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じて、「許容できない、厚かましい発言」
「米国政策に関与している者として、あのような無知で愚かな発言が米副大統領の口から噴出したことに、驚きを抑えられない」「米国が我々と会議室で会うか、核対核の最終決戦で対決するのかは、完全に米国の決断と振る舞いにかかっている」

2018年5月23日夜(現地時間?)  ワシントン・ポスト紙によると、トランプ氏を会談中止に大きく傾かせたのは、ボルトン氏との電話だった。北朝鮮がペンス副大統領を「政治的なまぬけ」と批判したことについて、ボルトン氏は「とても悪い兆候だ」と大統領に告げ、会談の再考を促した。

2018年5月24日 トランプ米大統領は、6月12日にシンガポールで開催される予定だった米朝首脳会談を中止すると北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に通告

親愛なる委員長へ

私たちは、双方が待ち望み、6月12日に予定されていたシンガポールでの米朝首脳会談に向けて続けてきた最近の交渉や協議において、あなたたちが時間を割きながら忍耐強く努力されたことに深く感謝している。私たちは、会談は北朝鮮側が求めたものだと伝えられていたが、それが全くの見当違いだったことがわかった。あなたとシンガポールで会えるのをとても楽しみにしていた。だが残念なことだが、最近のあなた方の声明で示された激しい怒りとあらわな敵意を受け、私は現時点で、長い時間をかけて計画してきたこの会談を開くことは適切ではないと感じている。したがって、アメリカと北朝鮮両国のために世界にとっては損失となるが、この書簡をもって、シンガポールでの米朝首脳会談の中止をお伝えする。あなたは北朝鮮の核戦力について語るが、アメリカが保有する核戦力は非常に大規模かつ強力なものだ。私はそれが決して使われないことを神に祈っているが。

私は、あなたとの間ですばらしい対話が築かれつつあると思っていた。そして結局、対話こそが重要なのだ。いつの日か、あなたと会えることをとても楽しみにしている。一方で、人質を解放し、家族のもとに帰してくれたことに感謝したい。とてもすばらしい意思表示であったし、高く評価している。

もしあなたが、この最も重要な首脳会談について考えが変わったならば、遠慮なく私に電話をするか、書簡を送ってほしい。世界、とりわけ北朝鮮は、持続的な平和と大いなる繁栄、そして富を得る重要な機会を失った。この機会喪失は、歴史上、本当に悲しむべき瞬間だ。

敬具
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/letter-chairman-kim-jong-un/

2018年5月24日 トランプ氏「圧倒的に世界最強」の米軍はいざとなれば準備ができている「北朝鮮が愚かで無謀な行動をするなら、韓国と日本が準備できているのはもちろん、不幸な状況が必然的に起こった場合は作戦中に米国に発生するコストや財政的コストのかなりの部分を喜んで引き受けるだろう」

2018年5月24日-28日 車の電子キー無反応、トラブル相次ぐ 長崎県佐世保市で200件超 「米軍基地が影響か」

2018年5月24日 ポンペイオ国務長官「会談中止理由は”事前協議不調や北朝鮮の非難”」「追加の制裁を検討することももちろんある」

2018年5月24日 トランプ大統領、マティス国防長官に対し、軍事的な態勢を整えるよう命じる ホワイトハウスで記者団に北朝鮮に対し「最大限の圧力は続く。何が起きても米国の安全については絶対に妥協しない」
マティス国防長官に対し、「北朝鮮のおろかで向こう見ずな行動」に対して必要ならば準備するよう指示

2018年5月24日 東京工業大学 助教・澤田哲生氏「一つの参考データとして、核弾頭を1発解体するのに1000万(円)ぐらいはミニマムかかる。場合によっては1億ぐらいかかると。それが10発あるのか100発あるのか分からないですけど、それはブツを解体するだけの話。それ自体は大したお金じゃないですけど、問題は付随している話。(核)技術者・科学者をどうするか、ということまで含むと、かなり大きな額になるんじゃないでしょうか」

2018年5月24日 匿名のホワイトハウス(White House)の高官 米朝首脳会談中止理由は「(北朝鮮側の)度重なる約束違反が米国をちゅうちょさせた」「トランプ大統領は可能な限り外交交渉を続けていく意向だ」
トランプ大統領は金委員長に宛てた会談の中止を伝える書簡の一言一句を口述筆記させた
北朝鮮側がシンガポールで行われる予定だった米国側との準備会合を無断欠席したことに言及し、「信義誠実の深刻な欠如」と指摘した。「米国側はひたすら待ったが北朝鮮側は姿を現さなかった。北朝鮮側は連絡すらよこさず、われわれに待ちぼうけを食らわせたのだ」
北朝鮮が核実験場の廃棄への国際監視団の立ち会いを認めなかったことで、さらに信頼が損なわれたと指摘。「(国際監視団を立ち会わせる)約束はほごにされた。
代わりに記者団が招待されたが、(核実験場の廃棄が)完了したという科学的証拠は大して得られなかった」「(核実験場の廃棄が)事実であれば良いが、真相は分からない」

2018年5月24日 WSJは米政府関係者の発言を引用し、「24日に開かれたホワイトハウス国家安保会議(NSC)で、今後あるかもしれない軍事行動や新しい対北朝鮮制裁などについての議論があった」とし「来週初めに出す北朝鮮への数十種類の新しい制裁を考慮中」

2018年5月25日 北朝鮮の金桂冠外務省第1次官「朝鮮半島(韓半島)と人類の平和と安定のために全てをしようとする我々の目標と意志に変わりはなく、我々は常に大胆かつ開かれた心で、米国側に時間と機会を与える用意がある」「我々はトランプ大統領を内心では高く評価してきた」「トランプ大統領は可能な限り外交交渉を続けていく意向だ」

2018年5月25日 北朝鮮が爆発映像公開 核実験場「破壊」と

2018年5月25日 北朝鮮幹部 「8月までに戦争準備が完了する」

2018年5月25日 “多用途運用母艦導入を検討”自民が提言

2018年5月25日 マティス米国防長官は、記者団に対し、トランプ大統領が24日に中止を表明した米朝首脳会談について「何か良いニュースがあったかもしれない」

2018年5月25日 トランプ大統領は中止を表明した米朝首脳会談について「6月12日の開催もありうる」「北朝鮮がやりたがっている。われわれもやりたい。どうなるか様子を見よう。北朝鮮側と今、話している」

2018年5月25日 トランプ米大統領は25日(米東部時間)、自身のツイッターに、北朝鮮の金桂官(キム・ゲグァン)第1外務次官が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の委任により発表した談話について、「温かくて生産的な談話」として、「非常に良いニュース」

2018年5月26日 文大統領 正恩氏と2回目の首脳会談開催 電撃南北会談は正恩氏の要請

2018年5月26日 トランプ氏「首脳会談、北朝鮮と生産的な協議」

2018年5月26日 金正恩氏、「朝鮮総連は激変する情勢に合わせて、わが党と共和国政府の対外政策的な立場を広く宣伝するための対外事業を能動的に進めていくべきだ」「日本の進歩的な人物と人民、国際機構との善隣友好関係をよりいっそう発展させ、総連の事業と在日朝鮮人運動に有利な環境を主動的に用意していかなければいけない」

2018年5月26日 沖縄県の嘉手納基地に、豪空軍のE-7Aウエッジテール早期警戒機が、数年ぶりに姿を現した。嘉手納には、カナダ軍のCP-140哨戒機とともに、豪軍のP-8A哨戒機が北朝鮮の制裁監視に参加。グアムのアンダーセン基地には、現在、核弾頭装着可能な射程2500qのAGM-86B巡航ミサイルを最大20発搭載可能なB-52H爆撃機が展開

2018年5月27日 首脳会談へ向けて協議 米代表団が北朝鮮入り

2018年5月27日 米国が韓国に要請「米国が、非核化問題に関して韓国はあまり深く入り込まないでほしいという要請を行った」

2018年5月28日 米国の韓半島専門家30人全員「完全非核化の可能性ない」VOAは「韓半島専門家30人からアンケート調査の回答を受け取った結果、非核化の可能性を明るく見ている回答者は一人もいなかった」大多数の専門家が「交渉を通した完全な非核化は難しい」最大の理由は、北朝鮮が核を完全放棄するという証拠が何もない。
元ホワイトハウス国家安保会議(NSC)調整官のゲリー・セイモア氏「今のような交渉局面は過去にもあった」「韓国では金正恩(キム・ジョンウン)が金日成(キム・イルソン)や金正日(キム・ジョンイル)とは違って、経済改革のために心から核兵器を放棄するだろうという主張があるが、それほど妥当な主張ではない」
米国務省不拡散軍縮担当特別補佐官だったロバート・アインホーン氏「北朝鮮の金正恩国務委員長が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領や中国の習近平国家主席とどのような話をしたかは関係ない」「北朝鮮は保有している核兵器を放棄するいかなる意図もない」
ランド研究所のブルース・ベネット上級研究員「北朝鮮は1992年の南北非核化宣言で、核兵器保有・開発・使用はしないとし、ウラン濃縮施設と再処理施設も持たないと言ったが、すべての事案において約束を破っている」「金正恩は核兵器をすべて処分したと言うだろうが、どこかに隠して置くのではないかと思う」
米海軍分析センターのケン・ゴース局長「金正恩は北朝鮮が崩壊するか占領されない以上、100%の非核化は不可能であるということを(自ら)よく承知している」
国連安保理対テロ委員会のハワード・ストッパー元副局長「北朝鮮が交渉で段階的非核化を要求して対価を要求するなら、トランプ政府とは交渉にならないだろう」
米国と北朝鮮が交渉をしても、交渉の場あるいは履行過程で真のCVID(完全かつ検証可能で、不可逆的な核解体)は行われないという主張も相当数あった。

2018年5月28日 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は、米政府が29日にも発表する方向だった北朝鮮に対する追加制裁の発動を無期限延期することを決めたと報道

2018年5月28日 米ホワイトハウスは、トランプ米大統領と安倍晋三首相による同日の電話協議の結果を発表した。北朝鮮の核兵器に加え、生物、化学兵器と弾道ミサイル計画の完全かつ恒久的な廃棄の実現をめざすと確認。6月12日に開かれる可能性のある米朝首脳会談の前に日米首脳が会談し、緊密な連携を続けることでも一致した。

2018年5月28日 横田基地に米空軍の要人輸送機C-32Aが着陸。米国のヘイギン大統領次席補佐官が搭乗?

2018年5月29日 7年前に北朝鮮にスケトウダラを不正に輸出したとして、警視庁は、住所、職業不詳の松本進容疑者(56)を外国為替法違反(無承認輸出)の疑いで逮捕し、発表した。「中国の会社からの指示でやった」と供述。海外逃亡の男

2018年5月29日 トランプ大統領Twitter「北朝鮮との話し合いのため、我々は素晴らしいチームを作った。首脳会談その他について現在、会議が行われている。北朝鮮の副委員長、金英哲氏がいまニューヨークへ向かっている。僕の手紙に、しっかり反応してくれた。ありがとう!」

2018年5月29日 ロナルド・レーガン、横須賀基地を出港 30日にも山口県の岩国基地で離着陸訓練を開始する見通しで、6月に太平洋上でロナルド・レーガンの艦上に移ることが可能になる。随伴艦にはイージス駆逐艦マスティン、イージス巡洋艦アンティータム、同チャンセラーズビルも「含まれる」。これら3隻の垂直ミサイル発射機は、合計で、300発近いことになる。この3隻のイージス艦には、弾道ミサイル防衛能力はない。垂直ミサイル発射装置に、対航空機用の迎撃ミサイルSM-2やESSMの他に、射程1600q級のトマホーク・ブロックIV TLAM-E地上攻撃用巡航ミサイルが搭載されている可能性。

2018年5月29日 フィリピンのカエタノ外相は、南シナ海問題でドゥテルテ大統領は中国に対して「レッドライン」を設定しているとし、「レッドラインを越えるいかなる国に対しても、フィリピンは宣戦を布告する」と警告を発した。

2018年5月29日 日朝外相、8月会談打診 政府、米朝進展条件に

2018年5月29日 マティス長官は、中国が南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島に造成した人工島に触れ「習近平国家主席は、2015年に軍事化しないと約束したが、先月、以前そこにはなかった兵器を運び込み、まさにそれを行った」中国がアメリカとの約束に反し、人工島に兵器を配備し軍事拠点化を進めている「私たちは、国際法にそぐわないと信じることには立ち向かっていく」

2018年5月29日 米国務省は、各国の信教の自由に関する2017年版報告書を発表。北朝鮮で宗教活動に携わった人が処刑や拷問の対象になるなど「苛酷な状態」に置かれており、政治活動や宗教活動で政治犯収容所に拘束されているのは約8万〜12万人に上るとの推計を示した。ブラウンバック国際信教の自由担当大使は記者会見で、トランプ大統領が信教の自由の問題で行動を取るとし、米朝首脳会談が開かれれば、トランプ氏が「取り上げる」と述べた。ポンペオ国務長官も記者会見で「世界における信教の自由の尊重はトランプ政権の優先課題」

2018年5月29日 小野寺防衛相は29日、ハワイでアメリカのマティス国防長官と会談し、北朝鮮による核兵器や弾道ミサイルの完全な廃棄に向けて、北朝鮮に対して圧力と制裁を維持する方針を確認
マティス長官は、日本人拉致問題解決の重要性を示すとともに、日本などを標的とする中・短距離弾道ミサイルの廃棄にも積極的に取り組むと表明。
小野寺防衛相は、「拉致問題の重要性や短距離ミサイルも含めた廃棄を目指すことについては、マティス長官との間でしっかり一致しているということを確認いたしました」

2018年5月30日 東京都渋谷区のNHK放送センター近くの路上で今月18日、男性が刃物で切りつけられて首を負傷した事件で、警視庁捜査1課が事件に関与した疑いが強まったとして、殺人未遂容疑で、韓国籍の男を30日にも逮捕する方針を固めた。韓国人の46歳の男が警視庁に出頭

2018年5月30日 F-22、嘉手納に14機暫定配備

2018年5月30日 寧辺・核燃料再処理施設で煙 準備段階の可能性も―米38ノース

2018年5月30日 麻生副総理兼財務相は、東京都内で開かれた自民党議員のパーティーであいさつし、北朝鮮が進めてきた核開発に関連し、「『俺のところは核で武装する以外に手がない』と思う北朝鮮の感覚の方が、少なくとも戦略外交とかをいうときは正しい」

2018年5月30日 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の側近、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長とアメリカのポンペオ国務長官は、ニューヨーク市内で夕食を交えながら、およそ1時間半会談

2018年5月30日 駐韓米大使に転任予定の米太平洋軍のハリー・ハリス司令官(海軍大将)は、アジア太平洋情勢に触れ、最も差し迫った脅威は依然北朝鮮としながらも、長期的には「覇権」をにらむ中国が米国に最大の試練を与えているとの認識を示した。太平洋軍司令部で催されたフィル・デビッドソン次期司令官(海軍大将)への指揮権限の移譲式典で述べた。ハリス氏は北朝鮮が米国に到達し得る核兵器搭載のミサイルを保持することは容認出来ないとした上で、中国の長期的な脅威に言及。米国や同盟国、パートナー国による焦点を絞った関与がなければ、「中国はアジアでの覇権を握る夢を実現させるだろう」と警告。

2018年5月31日 ロシアのラブロフ外相が31日朝、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に到着
金正恩委員長「(アメリカの)覇権主義に対抗して、(ロシアの)指導部と綿密に意見交換していきたい」

2018年5月31日 米国防総省統合参謀本部のケネス・マッケンジー中将「米軍には中国の人工島を吹き飛ばす軍事力がある」、「我々が第2次世界大戦中に孤立した小さな島々を撃破した経験が豊富にあるのは事実であり、それは米軍がかつて実行した中核的能力だ」米軍には「この地域で米国と同盟国の利益を守る」用意がある

2018年5月31日 船尾にハングル文字 北朝鮮から?/中泊沖で木造船が転覆、座礁 船には、藻や貝が付着しており、座礁して数週間以上たっていたとみられる。

2018年5月31日 ポンペオ長官はニューヨークで金委員長の右腕とされる金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong-Chol)党副委員長と会談した後の記者会見で、「大きな進展があった。正しい方向に向かっている」「われわれが、世界のために方向を変えるこの千載一遇の好機をつかむことができるならば、金正恩委員長からの大胆な指導力を必要とするだろう」「(ドナルド・)トランプ(Donald Trump)大統領と私は、金委員長がこの種の決断を下せる指導者であると信じている。われわれは今後数週間、数か月で、この考えが正しいかどうかを試す機会を得るだろう」

2018年5月31日 トランプ大統領、非核化で合意するには複数回の首脳会談が必要な可能性があると強調。「1回の会談で実現させたいが、往々にしてそのようには進まない」「2回、もしくは3回の会談を行う確率が高い。だが、いずれ合意にこぎつける。首尾よく、理性的に行われるかもしれないし、理性的ではなく、辛い道のりになるかもしれない」
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も合意を望んでいると確信しているとし、「スマートかつしっかりと系統立った方法で合意を目指す。対北朝鮮制裁を解除できるが待ち遠しい。朝鮮半島全体と極めて良好な関係を構築する」と言明した。
北朝鮮の非核化を巡ってはミサイル開発プログラムも含まれるとした上で「可能な限り迅速なペースでの完全な非核化を望む」

2018年6月1日 トランプ米大統領は1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と当初の予定通り12日にシンガポールで会談すると明言「もし北朝鮮が非核化を受け入れた場合、日本などが経済支援を行うだろう。米国が支出する必要はない」
「6月12日は大きな取引になるだろう」
「6月12日に何かに署名することはない」
「我々は、プロセスを開始するのだ」
金委員長は非核化を約束していると思うか、との質問に対しては「そう思う」と答え、北朝鮮に掛けている最大限の圧力については「今のままだろう」としつつ、「私は、もう最大限の圧力という言葉を使いたくない」

2018年6月1日 マティス米国防長官は、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説し、インド太平洋地域における中国の「脅しと威圧」を批判。米国にこの地域での役割を放棄する予定はないと言明。「誤解のないように。米国はインド太平洋地域にとどまる。この地域は我々の主要活動領域だ」具体的には、中国による南シナ海の人工島の軍事拠点化に言及。「中国はこの先さまざまな課題や機会に直面することになる」とした上で、中国の選択が関係各国の長期的な平和や繁栄を推進するものになれば、米国は支持する用意があると表明。「中国の南シナ海政策は我々の戦略で追求する開放性とは対極に位置する。中国のより大きな目標に疑念を抱かせる」

2018年6月1日 北朝鮮船の違法操業、イカ漁期前に増加 海保が動画公開

2018年6月1日 トランプ米大統領が受け取った北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長の親書に危険物が付着していないか、シークレットサービス(大統領警護隊)が事前に「入念に検査した」

2018年6月1日 イージス・アショア 山口 萩への配備に理解求める 防衛省の大野防衛政務官が1日午後、山口県庁を訪れ、「北朝鮮が弾道ミサイルを実戦配備している状況は変わっていない」

2018年6月2日 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞 日本人拉致問題は「既に解決」「わが国を占領し人民に耐え難い不幸と苦痛を与えた前代未聞の罪悪について謝罪、賠償するのが道理だ」

2018年6月3日 北朝鮮、正恩氏のホテル代の肩代わり要求 五つ星「フラトンホテル」 最高級客室は6000ドル(約65万円)

2018年6月3日 政府、放送法4条の撤廃見送りへ

2018年6月3日 アメリカのマティス国防長官は「非核化に向けた検証可能かつ不可逆的な措置を取らない限り、北朝鮮が(制裁の)緩和を受けることはない」「交渉への道のりは、精いっぱい良く言っても困難なものになるだろう」「こうした重要な時期においては、われわれ国防相が連携して強い防衛スタンスを維持し、外交官らが強い立場から冷静に交渉できるようにしなければならない」

2018年6月3日 12日に予定される米朝首脳会談を前に、シリアのアサド大統領が北朝鮮を訪れ、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談するとの見通し。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が3日に報道

2018年6月3日 日米韓防衛相会談で作成された共同声明「3か国の閣僚は、完全な、検証可能な、かつ不可逆的な方法による朝鮮半島における非核化のために行われている外交努力を引き続き支援することで一致した。3か国の閣僚は、関連する全ての国際連合安全保障理事会決議の履行を継続することで一致した。また、3か国の閣僚は、違法な“瀬取り”といった不法な活動を抑止し、中断させ、そして根本的には排除するための継続した国際的な協力を歓迎した」という言葉が並んだが、“最大限の圧力”という言葉はなかった。

2018年6月3日 日米豪防衛相会談が行われた6月3日、シンガポールのシャングリラ会議に出席していた英国のウィリアムソン国防相は、「我々は、北朝鮮への最大限の圧力を維持し、我々がとても大切にしている民主的自由を守るという決心を怠りはしない」

2018年6月4日 天安門事件から29年 米国は死者数公表を要求、中国は猛反発

2018年6月4日 米国、台湾海峡への戦艦派遣を検討

2018年6月4日 イラン最高指導者ハメネイ師、ウラン濃縮拡大の準備を指示。ただし拡大の規模は、2015年に米英仏独中ロの6カ国と結んだ核合意の枠内にとどまるとしている。

2018年6月4日 NATO、ポーランドとバルト三国で大規模軍事演習開始。「サーベル・ストライク」と呼ばれるこの年次演習について、米欧州陸軍は「統合的かつ複合的な訓練環境において、即応体制を構築するための最高の舞台」であり「同盟の決意と結束を明確に示す場」だと説明。米欧州陸軍は「サーベル・ストライクはロシアへの挑発ではなくわが国と同盟国との訓練だ」と強調。「戦争を抑止する通常の取り組み」との認識

2018年6月4日 ホワイトハウスのサンダース報道官 米朝首脳会談は日本時間12日午前10時から

2018年6月4日 北朝鮮が、米朝首脳会談を前に朝鮮人民軍(KPA)のトップ3人を入れ替えたと複数メディアが報道。5月末、軍総政治局長が金正角(キム・ジョンガク、Kim Jong Gak)氏から、金秀吉(キムスギル、Kim Su Gil)氏に交代することが北朝鮮国営メディアによって報じられていた。

2018年6月4日 プーチン氏、正恩氏に9月のロ朝首脳会談打診

2018年6月5日 中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」と「Global Times(グローバル・タイムズ)は、共同社説を通じて「中国が抜けた終戦宣言には効力がなく、いつでも覆る可能性がある」

2018年6月5日 米国がAIの軍事利用加速、核ミサイル防衛で極秘研究 狙いは、北朝鮮などによる核搭載可能ミサイル発射の予測、そして移動式発射装置の追尾や捕捉を支援

2018年6月5日 アメリカ国務省のナウアート報道官は、記者会見で、「アメリカ政府は、北朝鮮代表団の滞在費は支払わない」

2018年6月5日 シンガポール政府は、セントーサ島を厳重な警備を敷く「特別行事区域」に指定

2018年6月6日 アメリカのホワイトハウスは、来週12日に行われる米朝首脳会談をシンガポール南部のセントーサ島にある「カペラホテル」で開くと発表

2018年6月6日 元北朝鮮の駐英公使で、2016年に勤務地のイギリスから韓国に亡命した、太永浩(テ・ヨンホ)氏。「金正恩は、非常に頭脳が明晰(めいせき)で、判断が非常に速い。また一度決心すれば、無条件でやってしまう性格で無慈悲だ」その正恩氏自らの行動が現在の北朝鮮の苦境を招いた「核とICBM(大陸間弾道ミサイル)に金を使い果たしてしまい、金正恩は早く制裁を解除し、米韓から資金を得たいのだ」「北朝鮮で金正恩政権が続く限り、完全に核兵器を廃棄することはない」「トランプ大統領は拉致問題に言及するだろうが、何の合意もできないだろう。なぜなら北朝鮮の最大の関心事は、対米関係を抑止、経済制裁から抜け出すことだから」

2018年6月6日 金正恩氏のシンガポール行き特別警護を準備…「戦闘機護衛も考慮」

2018年6月6日 北の核開発報告、トランプ政権に義務付け。米下院の共和・民主党議員は、北朝鮮の非核化を巡る進展の「基準」設定に向けて、核開発プログラムに関する詳細な報告書の提出をトランプ政権に義務付ける法案を提出。同法案は下院外交委員会メンバーのエンゲル議員(民主党)や国土安全保障委員会のマッコール委員長(共和党)らが提出。法案成立後60日以内に、北朝鮮の核開発プログラムの状況を巡る報告書の提出をトランプ政権義務付ける。報告書には核兵器や弾道ミサイルの配置場所および研究・開発・製造施設の所在地を盛り込む必要があるほか、180日ごとに報告書の情報を更新するよう求める。

2018年6月6日 北朝鮮 弾道ミサイルの発射台を撤去か 米研究グループ分析

2018年6月7日 英団体、韓国兵の性暴行追及へ 米議会議事堂での慰安婦像計画に合わせ

2018年6月7日 南シナ海で領有権が争われているパラセル(西沙)諸島ウッディー島から、中国政府がミサイルシステムを撤去した可能性があることが7日までに分かった。イスラエルの情報企業イメージサット・インターナショナル(ISI)の新たな分析

2018年6月7日 韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領特別補佐官(統一・外交・安全保障)は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長について「金委員長は若く、スイスで教育を受けた人物で、厳密にいえば在日朝鮮人。そういう点から、先代とはリーダーシップに違いがある」「金委員長は(米国との交渉で)条件が合えば核廃棄ができると考えている」「(北朝鮮の)パラダイム転換が見られる。金正日(キム・ジョンイル)総書記は強盛大国、すなわち国を強くして、それを通して隆盛した国家をつくることを追求した。金正恩委員長は富国強兵パラダイム」「米国は昨年、軍事行動を取る用意があり、ペンタゴン(米国防総省)に準備をさせた。昨年12月ごろにペンタゴンは、第1次のものとして11種類の軍事オプションを全て準備したと言っており、今年3月までに(軍事的な)案を持ってくることにしていた」「米国は『北朝鮮の主要な核軍事施設や拠点を選別して攻撃を加えれば、北朝鮮は手を上げて出てくるだろう。シリアのようにやりたい』と言っていた」

2018年6月7日 米商務省、ZTE制裁解除を発表 罰金1100億円、経営陣刷新で合意

2018年6月8日 安倍首相「北朝鮮と直接協議する決意」 日米首脳会談
トランプ大統領「北朝鮮の対応次第では『最大限の圧力』をまた使うかも」

2018年6月8日 金正恩氏、10日現地入りの情報

2018年6月8日 金正恩氏搭乗機、中国戦闘機が護衛か 戦闘機による護衛は最高の儀礼の一つ 北朝鮮への影響力狙う

2018年6月8日 シンガポール厳戒、同国は精鋭グルカ兵投入へ

2018年6月8日 米潜水艦の機密データ、大量に盗まれる…中国がハッキングか 米海軍がFBIと調査

2018年6月9日 トランプ大統領G7閉幕待たず出発 米朝首脳会談について、「これは、1回限りのチャンスだ。とてもうまくいくだろう」シンガポールに向かうことは、「平和のミッションだ」金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会って「最初の1分で本気かどうかわかる」

2018年6月16日 国内初! 米海軍病院船マーシー見学会

■プロセスが滞った場合のシナリオ

メインフレームとして、現在ナディア女史の戦略でオペレーションは遂行中です。
オペレーションが不調に陥った場合、それを保護するバックグランドで作動中の戦略の一つが、限定空爆の軍事オプションとなります。

https://this.kiji.is/358823356583150689
「作戦決定の過程を知る人物」の話として報じたもので、米政権内での長時間の議論を経て、マティス国防長官が三つの作戦計画をトランプ大統領らに提案。
3計画はそれぞれ@シリアの化学兵器関連施設に限った限定攻撃A化学兵器関連施設に加え、軍司令センターなどアサド政権中枢を対象にしたより広範囲の攻撃Bアサド政権の軍事力を無力にすることを目的とし、シリア領内のロシアの対空防衛能力なども想定した大規模攻撃―だった。

大規模攻撃計画については、トランプ氏に加えヘイリー国連大使も乗り気だったが、マティス長官が押し返し結局、化学兵器関連施設に限定するものの、攻撃規模を拡大した第1、第2の折衷案が採用された。
大規模攻撃案に比べると、攻撃規模は3分の1に縮小された。
北朝鮮への先制攻撃容認論などを主張するタカ派として知られ、国家安全保障問題担当の大統領補佐官に9日就任したばかりのボルトン氏は、大規模攻撃で米国がさらに紛争に引きずり込まれることを懸念、アサド体制に「破壊的」打撃を与えるべきだと主張したが、第3案を推すことはなかった。 

ここでは互いに牽制しあっているマティス長官とボルトン氏が、目的は異なれど意見を一致させています。
米国東部時間2018年4月13日夜、シリア空爆は遂行されました。


英・ガーディアン紙
「トランプのシリア攻撃はリスクが無かった訳ではない。だが、第三次世界大戦は起きない。」

アメリカのマティス国防長官は、直後の記者会見で、
「今回の攻撃はシリアのアサド政権を狙ったものであることを強調したい。攻撃を実施するにあたって我々は民間人と外国人の死傷者が出ないよう大変な配慮をした。」
「現時点では、これ一回限りの作戦である。」

マティス長官の記者会見に同席したダンフォード統合参謀本部議長は、ターゲットの選定に当たって、アメリカ側は「ロシア軍が関わってしまうリスクをできるだけ減らすべく、そういう標的をわざわざ選んだ。」
・攻撃の事前通知等をしたわけではないが、ロシア軍との空中での偶発的事故等を避けるために設営されているコミュニケーション・チャンネルを使用した

考えられるシナリオとしては、
・核廃棄すべき場所/兵器を具体的にスケジュールとして設定する
・核廃棄が遅延する場合は、コミュニケーション・チャンネルを用いて物理的廃棄を行うと通告し、通告した場所を空爆する
・核廃棄が完了しないうちに中朝・南北での貿易が活発化させるような状態になった場合、海上臨検の実施や陸路の要衝を空爆し、ロジスティクスの一部を破壊する

この2018年のシリア空爆のエッセンスを加えた戦略については、いずれ『北朝鮮核廃棄モデル』として再提示することになるかもしれません。
すべては今回の米朝首脳会談の成否にかかっています。

また、個人的な直観によるものですが、イギリスの動きには特別な注意を払っています。
英海軍に2018年6月6日、F-35Bが到着しました。
そして、ウィリアムソン国防相は、「我々は、北朝鮮への最大限の圧力を維持し、我々がとても大切にしている民主的自由を守るという決心を怠りはしない」と、トランプ大統領が使いたくないといった「最大限の圧力」を敢えて使用しています。
今後、軍事オプションへとフェーズが移行した場合に、重要な役割を担うのかもしれません。

トランプ大統領への現在の印象は「常に驚かされるが、期待や予断を持つべきではなく、ある程度の損失をマネージメントしながらどっしりと構えて対峙するべき人物」というのが私の個人的な人物評となります。
皆様はどのような印象を持っているでしょうか。
いずれにせよ、極東情勢は大きく転換します。
プレーヤーとして、我々日本はいかに対処していくべきか、これは安倍総理の肩のみにのしかかる問題ではなく、国民一人一人に問われていることだと思います。
いかに考え、いかに行動していくか、その判断材料になれれば幸いです。

以上管理人がお届けしました。

posted by     at 12:01| Comment(0) | Monsieur Joe M | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月30日

Raptor 30 MAY,2018

微なるかな微なるかな、無形に至る。神なるかな神なるかな、無声に至る。故に能く敵の司命を為す。
――『孫子』 第六 虚実編
posted by     at 23:30| Comment(0) | MI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月23日

【母の日特別企画】A South Korean Model

 第6段となりました特別企画です。外交フェーズの佳境に入りました対北朝鮮戦略は、ボルトン氏がさらに踏み込んだ「恒久的な非核化/PVID(Permanent, Verifiable, and Irreversible Dismantlement (Denuclearization))」を掲げ、間髪を入れずトランプ大統領が提示する"A South Korean Model"が姿を顕しました。
 この"A South Korean Model"について、いつものようにはるか欧州のベルギーでこの動きをモニターしているMonsieur Joe M氏に解説して頂きます。


■"A South Korean Model"と北朝鮮の残された選択肢について

Monsieur Joe M:
『今回の北朝鮮危機を大災害に発展させないための細い糸が、中国とアメリカの間に仕掛けられており、双方は今回、かなり綿密に話し合っていると思っています。米国と中国が、今回、「北朝鮮問題」という20世紀の残滓にカタをつけようと考えている、双方の考え方はほぼ同じような位置にあり、あえて言えば、シナリオ書きには中国も一枚加わっているというのがお答えです。
 ボルトン国家安全保障担当補佐官は、CVID=完璧で検証可能な後戻りのできない非核化という表現を、最近PVIDに変えて発言しています。そもそもIrreversibleという概念には後に戻れないという意味があるので、Permanentは二重言語のようにも聞こえますが、ボルトン補佐官は「具体的な永久的な核放棄が先」「それからご褒美」という考え方を強調してこういう表現になっていると思います。

 さて、ここで注目すべきは、北朝鮮側が

(1)南北閣僚級協議を無期限に延期する
(2)米朝首脳会談についてキャンセルもあり得る

という発言で国際的な恫喝を行なった際に、トランプ大統領が、

『我々が狙っているのは「リビア方式」ではなくて「韓国方式」(South Korean model)とでも呼ぶものだ』

と発言したことです。

 皆さん、忘れていますが、米国は

(A)今回の北朝鮮との協議がうまく展開した場合の動き



(B)協議ができない、あるいは、協議しても北朝鮮側が米国案を呑まない場合の軍事攻撃

の2つをテーブルの上に披瀝しているという点です。

(C)案は存在しません。

 こうした中で、トランプ大統領の発言(「韓国方式」)はかなりの含みがあります。リビア方式は”Lybian model”というのが英語の言い方ですが、トランプ大統領の「韓国方式」の「方式」は、way(手法)とかmethod(方式)とかでなく、South Korean (韓国式の)の後にmodel(モデル)を持ってきました。これは意識して発言している、と思います。しかもSouth Korean modelも非核化が先、「お土産」は後、だと言っています。非核化が先でお土産が後は「リビア方式」と変りません。
 そもそもポンペオ国務長官は、一週間前にメディアに対して「北朝鮮の非核化が行われれば韓国のような未来が待っている」と述べました。強硬すぎると北朝鮮を”忖度”する一部アメリカや日本、韓国のメディアからまるで戦争好きのような描き方をされている切れ者のボルトン補佐官も「CVIDが済めば、お土産がある」と述べて、偵察衛星で朝鮮半島を深夜に捉えた写真を示して、「韓国のような」繁栄が得られる、と強調しました。
 ポンペオ、ボルトン、そしてトランプが一致して「韓国モデル」にすると言っているのです。これは、偶然ではありません。

 この「韓国方式」という言い方のポイントは、

(1)この提案を北朝鮮政府が蹴り続けると「韓国のような繁栄は得られない」ということを意味する。つまり、南北の融和を先日調印した直後にはるかに発達した「韓国」を否定したことになり、これは、金正恩委員長としては自分の首を絞めることになる。すでに、北朝鮮国内で、「南北融和」の話は伝わっており、国民の不満が風船が膨らむように大きくなることを考えると金正恩委員長は「韓国方式」を拒否できず、事実上、米朝首脳会談をするしか、もはや手がないのです。

(2)この「韓国方式」を提案したと言ったトランプ大統領は、「会談をしないなら次のステップである軍事先制攻撃をする」と明確に発言しました。これは「南北融和の証としての北朝鮮の非核化」という今までなかった条件をもたらすと共に、北朝鮮の指導部に「韓国のようになるか」それとも「米国の軍事攻撃で殲滅させられてしまうか」の(A)案(B)案の二者択一を選ぶ形で、北朝鮮側の批判を押し戻したことにつながります。

 この両者の選択肢を並べるやり方は大変巧妙なもので、北朝鮮指導部内部にも揺さぶりが起きて、内乱につながる可能性もあります。

(3)米側の「韓国方式」は、「平和条約」締結後の将来の半島統一が「半島全体が豊かに近代化されるための統一」というイメージを強めます。これまた(1)(2)同様に、北朝鮮には心理的に排除しにくいという精神的な環境を生むでしょう。』


情勢に関わる動向は以下のとおりです。

2017年5月26日−6月27日 『選択』三月号 愛媛銀行大阪支店に口座を持つ会社経営者が、愛媛銀行の石井支店から2017年5月26日の約1千万円を皮切りに、6月27日までに計5回、総額5億5千万円ほどを、香港にある恒生銀行の特定の口座に振り込んだ。愛媛銀行は自ら恒生銀行に送金することができなかったため、先方と取引関係があるみずほ銀行に為替取引を依頼。このみずほ銀はこれを受け付けた。振込先となった恒生銀行の口座の主は北朝鮮と関係の深い会社で、役員の一人は国連安全保障理事会の制裁委員会が指定した北朝鮮制裁リストに名前がのる人物。さらにこの会社は、中朝国境に近い黒竜江省の商社と頻繁に取引があり、その商社は北朝鮮と密貿易をしていることで良く知られている。

2018年1月 CNN報道 トランプ米大統領が韓国・平昌で今年2月に実施された冬季五輪の数週間前、政権の国家安全保障担当高官に韓国に住む在韓米軍兵士らの家族の退去準備を指示していたことが5月17日までにわかった。避難準備の指示は、トランプ氏が今年初期の段階で北朝鮮との交戦を現実的にとらえていたことを示唆する。政権当局者らによると、この指示は1月、大統領に対する日常の国際情勢説明の場で当時のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)に出された。マクマスター氏はその後、国家安全保障会議の部下に在韓米軍兵士らの家族に国外退去を命じる大統領覚書の作成を指示。この覚書は当日中にケリー大統領首席補佐官室に届けられたという。避難準備の指示が明らかになった後、マティス国防長官とケリー補佐官は妥協案を模索し、韓国に赴任する将来の任務で軍人に家族帯同を禁じる指示に内容を薄める案に同意するようトランプ氏を説得。この線に沿った新たな覚書が作成されたが、結局実行に移されることはなかった。

2018年4月23日 ポンペオ次期国務長官の承認案を上院委が可決

2018年4月29日 日英初の共同訓練、北朝鮮にらみ関東沖で

2018年4月29日 北朝鮮の非核化「リビア方式」で…ボルトン米補佐官が主張

2018年4月29日 ポンペオ氏「『不可逆的』という言葉は強い意志を込めて使っている」ABCニュース

2018年4月30日 トランプ米大統領、イラン核合意破棄なら「北への正しいメッセージ」2015年のイラン核合意を「米国にとってひどい合意だ」

2018年4月30日 米軍嘉手納基地に午後1時半ごろ、オーストラリア空軍の哨戒機が飛来。28日に飛来したカナダ空軍の哨戒機とともに北朝鮮の「瀬取り」を阻止する多国籍軍の警戒監視活動に参加。

2018年5月2日 訪米中の横田めぐみさん弟、拓也さんらは、ワシントンでアーミテージ元国務副長官や人権団体幹部らと面会

2018年5月4日 安倍晋三首相、中国の習近平国家主席と電話。会談北の非核化で意見交換、拉致解決で異例の一致 日本の首相と国家主席の電話会談は史上初

2018年5月4日 米戦略軍傘下のサイバー軍が、独立した統合軍に格上げされ、日系人のポール・ナカソネ陸軍大将(54)が新司令官に就任。国家安全保障局(NSA)局長を兼務。

2018年5月7日 日本政府は、日朝首脳会談の年内の開催を目指し、調整を開始する方針

2018年5月7日 河野太郎外相は参院決算委員会
万一の北朝鮮有事に備え、海外緊急情報をメールで受け取れる外務省サイト「たびレジ」への登録を広く呼び掛け

2018年5月7日 トランプ米大統領は、米欧などとイランが結んだ核合意について、8日午後2時(日本時間9日午前3時)に継続か破棄かの「判断を発表する」とツイッターで表明

2018年5月7日-8日 中国の習国家主席は大連市へ向かい、そこで朝鮮民主主義人民共和国の指導者、金正恩氏と会談。金正恩氏の中国訪問は5月7日に大連市で開始され、8日も継続。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、中国の大連で習近平国家主席と2度目の首脳会談を行い、非核化について「段階的に実現する」

2018年5月7日 北朝鮮ハッカー組織「ヒドゥン・コブラ」敵対的行為の中断に合意した韓国に大規模ハッキング、7日までに確認

2018年5月8日 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は電話会談で、北朝鮮が核・ミサイル開発を恒久的に放棄するまで対北朝鮮制裁を維持することの重要性を確認。

2018年5月8日午後(日本時間9日未明) トランプ大統領、イラン合意から撤退と表明 「今日の行動は(北朝鮮への)重大なメッセージになる。米国はもはや口先だけの脅しはしない」「最高レベルの経済制裁を発動する」
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)「米国は(非核化などで)不十分な合意には応じないということだ」

2018年5月9日 アメリカのポンペオ国務長官が、米朝首脳会談の準備のため、9日朝、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に到着。アメリカが非核化の見返りとして、北朝鮮に体制の保証などを与える「包括的補償パッケージ」を提示したと、韓国メディアが報道。

2018年5月9日 “北”拘束の米国人3人を解放 9日夜横田基地に到着

2018年5月10日 アメリカのトランプ大統領は現地時間の未明、ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地で北朝鮮から解放されて帰国した3人を出迎え、記者団に対し、「もし北朝鮮を非核化すれば、それが私の最も誇るべき成果となるであろう。これこそ多くの人が長い間待ち望んできたことだ」「キム委員長は何かをしたいと考えている。北朝鮮を現実の世界に戻したいと考えていると思う。われわれは成功するだろう」

2018年5月10日 朝日新聞報道 
米国が米朝首脳会談の事前交渉で、米国が
・北朝鮮に核開発に携わった最大で数千人ともされる技術者の海外移住および6回にわたる核実験や、寧辺(ヨンビョン)核関連施設に関するデータの廃棄を求めている
・生物化学兵器など全ての大量破壊兵器(WMD)の廃棄を北朝鮮に求めている。
・長距離弾道ミサイルと同等の能力を持つ人工衛星を搭載した宇宙ロケットの発射も認めない。
・「完全」かつ「検証可能」で「不可逆的」な廃棄を、数カ月から約2年といった短期間で実行するよう主張している
・核廃棄の見返りについても、米国はすべての措置が完了した後を想定

2018年5月10日 ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)米紙ワシントン・ポストに寄稿
米朝首脳会談について「トランプ政権内では誰も一切の幻想を抱いていない」「一つ確かなのは、大統領は常に『米国第一』を掲げていくことだ」北朝鮮への核放棄要求で妥協することはない「北朝鮮の無責任な行動と大量破壊兵器計画が米国および同盟国に喫緊の脅威を与えている」トランプ大統領は事態への外交的対処を望んでいるとし、政権の発足当初から日本や韓国と外交解決に向けた「強固な関係」を築き上げた。北朝鮮の核の脅威の除去に向けては「中国が死活的に重要な役割を果たしている」

2018年5月10日 トランプ大統領が日本時間の10日夜遅く、ツイッター「注目が集まっている私とキム・ジョンウン委員長の会談はシンガポールで6月12日に行われる。ともに世界の平和にとって、特別な瞬間にしたい」

2018年5月10日 北朝鮮核実験場で建物の一部撤去

2018年5月10日 トランプ大統領 インディアナ州で演説「6月12日に、シンガポールで金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会う。世界の平和と安全保障の未来のためだ。大成功を収めるだろう」「何か良いことが起こりそうだ」北朝鮮との関係は良好で、日本や韓国など世界のために、素晴らしい取引をする

2018年5月11日 定例の米韓合同軍事演習「マックス・サンダー」韓国で開始 2週間の日程

2018年5月11日 ポンペオ国務長官「北朝鮮が早期に非核化する果敢な措置を取れば、米国は北朝鮮が我々の友邦である韓国と同じレベルの繁栄を達成できるよう協力する用意ができている」「金正恩(キム・ジョンウン)委員長が正しい道を選択すれば、北朝鮮には平和と繁栄で満たされた未来があるだろう」「北朝鮮が核を保有しないということを保証するには強力な検証プログラムが要求されるだろう」

2018年5月12日 韓国船が北の瀬取りに関与か 南北首脳会談の直後 日本政府が調査要求。、海上自衛隊艦艇が5月上旬、東シナ海の公海上で韓国船籍タンカーが北朝鮮船籍タンカーに接近しているところを確認。

2018年5月13日 ポンペオ米国務長官が、米民間企業による北朝鮮投資を認めるかもしれないと発言 FOXニュース 「これは米国の納税者ではなく、米国の民間部門によるものだ。米国の民間部門が参入し、北朝鮮のエネルギー供給網構築を支援する。北朝鮮国民は膨大な量の電力を必要としている」北朝鮮国民が「肉を食べ、健康な生活を送れるよう」にするための農業投資も提案。
番組司会のクリス・ウォレス氏に対し、金氏は西側メディアを注視していると語った。
フォックスニュース・サンデーのツイッターアカウント「ポンペオ国務長官は北朝鮮訪問から帰国後初めてのインタビューで、クリス(・ウォレス氏)に対し、金正恩は『西側メディアを注視している。どこかでこの番組も観るだろう』と話した」
地元メディアのインタビューで、北朝鮮が非核化に応じれば、金正恩体制の存続を保証する用意があることを示唆。

2018年5月13日 ボルトン補佐官 ABC、CNNテレビとのインタビュー
恒久的な非核化(PVID)について
「全ての核兵器を廃棄し、テネシー州オークリッジまで運搬することを意味する」
「全ての核兵器を除去・廃棄し、米国に搬入すること」として「(PVIDは)保障という恩恵が北朝鮮に流れ込む前に実現しなければならない」
「非核化の手続きは完全に進行しなければならず、それは不可逆的なものだ」
オークリッジ国立研究所は第2次世界大戦当時、原子爆弾の製造を主導していた機関で、リビアで廃棄した核物質と装備を保管している。
「非核化とは単に核兵器だけを意味するわけではなく、北朝鮮か過去に何度も同意してきたウラン濃縮とプルトニウム再処理能力の放棄も意味する」
「弾道ミサイル問題も交渉の議題に入っているし、化学・生物兵器についても考えなければならない」非核化の概念について、核の原料、製造手段の廃棄だけでなく、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や生物・化学兵器など大量破壊兵器(WMD)全般の廃棄まで範囲を広げた。
「北朝鮮は(核・ミサイル)施設の位置を全て公開し、開放的な視察を認めなければならないだろう」「われわれは、これを非常に早く実施することを願う」
北朝鮮の核廃棄と検証の過程で「国際原子力機関(IAEA)が役割を果たすだろう」
「実際の核兵器の解体は米国が実施するもので、恐らくほかの国々の支援を受けるだろう」
米朝首脳会談で「(北朝鮮による)韓国人と日本人の拉致被害者問題についても取り上げる予定だ」

2018年5月14日 北朝鮮 朝鮮労働党幹部らが訪中 北京駐在大使が出迎え

2018年5月14日 外交青書・閣議決定
北朝鮮は「これまでにない、重大かつ差し迫った脅威」 「圧力を最大限まで高めていく」 
日米関係について、「安倍総理大臣とトランプ大統領との緊密な信頼関係の下、かつてなく強固」だと蜜月ぶり
日中関係については、「改善の機運が大きく高まった」と総括
韓国については、2017年版に記述があった「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」という表現が削除、「韓国が独島を不法占拠」

2018年5月15日 韓国政府が韓国船籍タンカーの瀬取り関与を否定 小野寺防衛相は不信感「公海上の接舷は普通ではない」

2018年5月15日 「Jアラート訓練」11時 全国一斉実施

2018年5月15日 中国外務省は、中国を訪問している北朝鮮の代表団について、「経済建設などを視察している」と発表。陸慷報道官「(北朝鮮の)代表団は、中国国内の経済建設と改革開放の成果を視察している」14日から中国を訪問している北朝鮮の朴泰成(パク・テソン)朝鮮労働党副委員長らの代表団について、中国の経済状況と改革・開放政策の成果に関する視察に加え、交流促進が目的だと説明

2018年5月15日 国務省のナウアート報道官 記者会見「金正恩(キム・ジョンウン)氏は、これまで米韓共同訓練継続の必要性を理解していると述べている。訓練は合法的で、相当事前に計画されているものだ」正恩氏の見解を修正するような通知は受け取っていない。米朝首脳会談への準備を「もちろん進めていく」

2018年5月16日 午後3時すぎ、朝鮮中央テレビ「南朝鮮(韓国)当局は、米国とともに南朝鮮全域で大規模な“2018マックス・サンダー”連合空中戦闘訓練を行っている。意図的な軍事的挑発である」北朝鮮は国営の朝鮮中央通信を通じて韓国軍とアメリカ軍の空軍などによる定例の共同訓練を非難し、16日に予定されている韓国との南北閣僚級会談を中止すると表明「板門店宣言に対する露骨な挑戦であり、良好に発展する朝鮮半島情勢の流れに逆行する意図的な軍事挑発である。機会を与えるにも限界がある」
「会談の中断で南北関係に難関と障害が作られたことは、全面的に南側に責任がある」
アメリカに対しても「米朝首脳会談の運命について、熟考すべきだ」

2018年5月16日 金桂冠第1外務次官は談話を発表「われわれは、朝鮮半島の非核化の用意を表明し、そのためには米国の敵視政策と核脅威による恐喝を終わらせることが先決条件になると数度にわたって明言した」「トランプ米政権が一方的な核放棄だけを強要しようとするなら、そのような対話にもはや興味を持たないだろう」「ボルトンに対する拒否感を隠さない」
「リビアを核保有国のわが国と比べること自体が愚鈍なことだ」大量破壊兵器を保有しているとして米国に攻撃されたイラクにも言及し、「世界は、わが国が凄惨(せいさん)な末路を歩んだリビアやイラクではないことをよく知っている」

2018年5月16日 米国、北朝鮮の反発を受け戦略爆撃機の米韓訓練参加見送り

2018年5月16日 ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、北朝鮮が米朝首脳会談の中止を示唆した問題に関し、「根本的な問題は、北朝鮮が大量破壊兵器を放棄するという戦略的決断を下したかどうかだ」米朝首脳会談について「成功に全力を尽くす」北朝鮮に非核化の意思がないと判断した場合は、「見返りを期待する北朝鮮との際限ない協議に引きずり込まれるという過去の失敗は繰り返さない」いつでも交渉を打ち切る用意がある
「まだ可能性はある。われわれは楽観的であると同時に現実的であろうとしている」「会談の実現に向けわれわれはできることはすべて行う」「われわれはこの会談の目的に、北朝鮮による完全で検証可能で不可逆的な非核化を掲げており、この目標を取り下げることはしない」
北朝鮮が金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官の談話という形でボルトン氏を名指しで非難したことについては「北朝鮮の手口だ」「私は連中に人間のくず、吸血動物、醜い男と呼ばれてきた。慣れている」金次官については「6カ国協議に出席していた古株で、問題の多い人物だ」金氏が談話を発表したのは「北朝鮮が(非核化に関する)考えを変えた兆候である可能性もある」

2018年5月16日 麻生副総理「(北朝鮮の)見てくれの悪い飛行機がシンガポールまで無事に飛んでくれることを期待するが、途中で落っこちちゃったら話にならん」

2018年5月16日 安倍総理大臣は、フィジーのバイニマラマ首相と会談 安倍総理大臣は法の支配や航行の自由などを重視する「自由で開かれたインド太平洋戦略」を推進し、フィジーを含めた太平洋の島しょ国との連携を強化していく考えを表明。両首脳は、北朝鮮の完全な非核化を実現するため北朝鮮による洋上での物資の積み替え、いわゆる「瀬取り」など制裁回避への対応は急務だとして、圧力を維持していくことが重要だという認識で一致

2018年5月17日 米上院は、中央情報局(CIA)の新長官にジーナ・ハスペル副長官(61)を承認した。女性がCIA長官になるのは初めて。ハスペル氏はCIA勤続33年間のベテラン捜査員。

2018年5月17日 在日米海軍司令部は17日、横須賀基地(神奈川県)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機が東京・小笠原諸島の硫黄島の滑走路を空母に見立てて実施していた離着陸訓練(FCLP)を中断すると発表。司令部は具体的な理由を明らかにしていない。17日、横須賀基地に帰港予定。

2018年5月17日 トランプ大統領 ボルトン氏が同席するなか、「北朝鮮については、リビア方式は全く念頭にない」金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と合意したい取引の内容は、「(金委員長が)そこにい続けるものだ。(金委員長が)国にいて、自分で統治して、国がとても裕福になるというものだ」「韓国を見てみればいい。産業という意味では、実際には韓国方式だ。(中略)彼らは勤勉で、ものすごい人たちだ」米朝首脳会談については、「我々の知る限り、北朝鮮については何も変わっていない。何も聞かされていない。変わるのならそれでもいいし、そうでないなら、会談はとても成功するんじゃないかと思う」
「リビア方式を模索していない。北朝鮮と合意に至らなかった場合のみ検討」「実際のところ、北朝鮮は何事もなかったかのように日程などすべての事柄を伝えてきている」「リビア方式はかなり異なるモデルだ。われわれはあの国を倒した」「あの国に核兵器を持たせるわけにはいかない」
トランプ大統領は体制保証を見返りとして非核化に応じるよう促した。米側は北朝鮮側に核兵器の引き渡しを求め、年内にも具体的な行動を起こすよう要請。米政府関係者によると、1〜2年内の非核化完了を目標としている。
「(体制保証について)われわれは、多くのことをやるつもりだ。われわれは、いい関係を持つだろう。金正恩(キム・ジョンウン)氏は非常に強い保護を得るだろう」北朝鮮が米朝首脳会談の取りやめを示唆したことについて、「北朝鮮からは何も聞いていない」会談が予定通り行われるとの認識。北朝鮮との会談が行われなければ、「次のステップに行く」と警告

2018年5月18日 「鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が、北朝鮮の保有する核兵器と核物質を海外に搬出する案を米国に打診した」と報じた朝日新聞に対して、韓国大統領府(青瓦台)は、無期限出入り禁止の懲戒処分。
これに先立ち朝日新聞は、匿名の韓米関係消息筋の話を引用して「鄭室長が4月24日、米国ホワイトハウスのジョン・ボルトン大統領補佐官と面会した際、米国側にこうした案を打診した」と報じていた。「鄭氏は段階的措置にこだわる北朝鮮の主張を踏まえ、核兵器や核物質の大部分をまず北朝鮮外に搬出し、その後に核関連施設の廃棄などを時間をかけて実施する案を打診した。(中略)ボルトン氏は鄭氏に即答しなかった」と伝えた。

2018年5月18日 トランプ米大統領が18日(現地時間)、対中国・対北朝鮮強硬派のハリー・ハリス米太平洋司令部司令官を駐韓米国大使に指名。ハリス氏は2月に駐オーストラリア大使に指名され、同日に上院外交委員会で承認公聴会が行われる予定だったが当日になって急きょ延期されていた。ハリス司令官は対中強硬派にも分類される。ハリス司令官は2015年、領土紛争地域の南シナ海で暗礁を埋め立ててきた中国に対し「砂の万里の長城を築いている」と非難し、その後、中国メディアはハリス司令官を「親日派」と批判した。中国国営メディアは「ハリス米太平洋司令部司令官の駐韓米国大使任命に反対する」という立場も表した。

2018年5月18日 日本と太平洋島嶼とうしょ国・地域の首脳らによる「太平洋・島サミット」首脳宣言では、北朝鮮の非核化に向けて圧力を継続する方針を示し、大量破壊兵器や弾道ミサイルの完全、検証可能、不可逆的な廃棄に向けた平和的、外交的解決を追求することを明記した。首脳宣言で北朝鮮問題に言及したのは初めて。北朝鮮の船が洋上で石油精製品などを密輸する「瀬取り」を「制裁回避戦術」と指摘し、「深刻な懸念」を表明した。島嶼国が北朝鮮船舶の「船舶登録」を解除する取り組みを加速。

2018年5月18日 WSJ報道 米国はブルーライトニング(Blue Lightning)という名称の2機のB-52が参加する空軍訓練を計画。訓練は韓国側の不参加で日米間だけで進行された。ブルーライトニングは24日まで韓国で開催される韓米連合空軍訓練マックスサンダー(Max Thunder)とは別。訓練の時期は11日に始まって25日に終わる韓米連合空中訓練「マックスサンダー」とほぼ同じ。
6月12日の米朝首脳会談を控えてブルーライトニング訓練をすれば緊張が高まると韓国政府が懸念を表すと、米国政府はB−52が韓国の空域(KADIZ)に最小限だけ入る方向で訓練計画を修正。

2018年5月21日 ペンス副大統領、FOXニュースの報道番組に出演「北朝鮮は守る気のない約束で米国から譲歩を引き出すようなまねはしない方がいい」「金正恩(キム・ジョンウン)氏がドナルド・トランプを手玉に取れると思ったら大間違いだ」「(トランプ大統領が首脳会談をやめることも?)疑問の余地はない」

2018年5月21日 愛媛県が学校法人「加計学園」関係文書を国会に提出。問題となっている日付の「首相動静」に、加計氏との面会記録が残っていない。当日の官邸周辺の全映像を調べたところ、加計氏らの出入りは確認できなかった。

2018年5月22日 トランプ大統領は米韓首脳会談の冒頭、記者団に、北朝鮮の金正恩(朝鮮労働党委員長氏が米国の求める条件に応じない場合は「会談は行われない」会談中止に踏み切る可能性も「十分にある」

天からダモクレスの剣を吊るす糸は、国家間の摩擦熱で綻び、その破断点の極限にあることを告げています。
これから新たな糸が紡がれるのか、それともこのまま剣が刺し貫かれるのか、極東情勢にとっての『運命の日/Day of Fate』となるであろう2018年6月12日まで、残り20日です。
今後も可能な限り、情勢に臨んでいく所存です。

以上管理人がお届けしました。

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2018年04月29日

【GW特別企画】3rd Nuclear Crisis on the Korean Peninsula: Revenge of John Bolton

 第5段となります特別企画ですが、北朝鮮を巡る情勢は、かつての6者協議の参加国を振り回しながら、ルービック・キューブのように局面が目まぐるしく変化しています。
 トランプ政権において対北朝鮮戦略を構築してきたマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。
軍事力の行使を視野に入れるため、マクマスター氏をNSCの中心に据えた体制でこのまま圧力を上げ続けていくかと思われました。
しかしながら、2018年3月15日、ティラーソン氏の解任に続いて、トランプ大統領はさらにマクマスター氏の解任というカードを切ります。
後任は最強硬派、かのジョン・ボルトン氏です。
(※マクマスター氏ともう一人重要な戦略官がいらっしゃいます。
ビターな別れとなったティラーソン氏の辞任劇と違い、


2018年4月6日
マクマスター氏「国家安保補佐官としてトランプ大統領に仕えたことは栄誉だ」
サンダース大統領報道官によると、マクマスター氏はこの日、トランプ氏から感謝の言葉をかけられ、9日から後任に就くボルトン元国連大使と最後の引き継ぎを行った。サンダース氏は6日の記者会見で「大統領はマクマスター氏が去るのを残念に思っている。彼らは引き続き友人であり、今後も頻繁に会う」

と円満な契約解除となっています。
今後もマクマスター氏ともう一人の戦略官の戦略が、一部引き継がれることを黙示しているのかもしれません。
その戦略官はマクマスター氏の退任と合わせ、先日退任されました。)

ジョン・ボルトン氏の語録を集めてみますと、


・北朝鮮の大量破壊兵器開発のための収入源として、大量破壊兵器やミサイル売却、麻薬の密売に加え、
暴力団からの送金を挙げ、送られた金は、「外国での非合法及び非合法に近い活動によって得られたものである」
・「『信頼せよ されど 検証せよ』私は『信頼しようとしまいと検証せよ』という」
・「金正日は平壌で王族のように生活している。金正日は“凶悪な独裁者”だ」
・「我々は二度と北朝鮮にはだまされない。問題の解決 つまり“朝鮮半島の非核化”以外に道はない」
・「今日は歴史的な日だ。我々は1695決議を全会一致で採決しただけでなく、北朝鮮は採決の45分後に拒否するという世界記録を作った」
・「現実的には、北朝鮮の現体制が崩壊することでしか解決できない」
 体制を崩壊させるためには「経済的圧力を強めることと、拡散防止構想(PSI)を組み合わせれば効果が出る」
 「数千に上る地下施設も含めて、完全に(核開発断念を)検証できなければならない」
・「拉致問題が解決するまでは、米政府による北朝鮮のテロ支援国指定解除は交渉すらすべきでない」
 「北朝鮮が自発的に核兵器を放棄することなどあり得ない。極めて悪い合意だ」
 「米国は日本を、とりわけ拉致問題を見捨てた」
 「指定解除は、日本が拉致問題で満足のいく解決を得るまで議論すらすべきでない」
 「経済的、政治的に圧力をかけ、西側との金融取引を禁じるなどして内側から体制変革を促していくしかない」
 北朝鮮の核放棄を確認するには、国連安全保障理事会常任理事国の査察官による、場所や日時を問わない「侵入的査察」が必要。
・「この取り決めの唯一良いところは、あまりにも不完全なのですぐに崩壊してしまう事だ」
「アメリカや日本、韓国などが、 受け入れられる唯一の取り決めは、北朝鮮内部を広範囲にわたって査察できる仕組みを作る事だ」
「基本点を言おう。北朝鮮は核兵器を自ら破棄する事は絶対にない。政権の生き残りに不可欠のものであり、キム・ジョンイルにとっては究極の防護壁だからだ」
「ブッシュ大統領があきらめたとは思わない。大統領がキム・ジョンイルをどう思っているか、彼自身の口から聞いた事がある。北朝鮮を収容所だと言ったここ数十年で、北朝鮮国民の身長と体重が減っている事に衝撃を受けていた。身長や体重が減るというのは信じられないような統計だ。それに大統領は南北朝鮮の統一を望んでいる」
「大統領は北朝鮮が約束を守るかどうか疑問に思っている。だから取り決めが廃棄される望みが残っている。私はむしろ北朝鮮を信じている。つまり彼らは必ず約束を破るか、出し抜くと・・・そうなればブッシュ大統領はこう言うだろう『我々は北朝鮮とあらゆる外交交渉を行った。行けるところまで行き、さらに先へ行った。この外交交渉は終わりだ』私は彼がそうする事を願っている」
「だがパウエル国務長官が1990年代、統合参謀本部議長をやめて民間人だった頃、政府の人間として発言しなくて良い時に私に話してくれた事が。彼はアメリカ国内の聴衆に向かって『もし北朝鮮が先制攻撃をかけてきたら、アメリカは北朝鮮を黒こげの炭にしてやる』と言っていたそうだ」
・「北朝鮮のミサイルが日本に至るなら、米国は軍事オプションを熟考すべきである」
・「米軍の台湾駐留によって東アジアの軍事力を強化できる」
・「異常な北朝鮮体制を終わらせることで、核の脅威を終わらせる」
・「トランプ政権の目標は新しい核兵器保有国の誕生を阻止することだ。これが失敗すれば、われわれは大きな危険にさらされる」
・「北朝鮮の核兵器が突き付ける現在の『必要性』に対し、米国が先制攻撃で対応するのは完全に正当」「北朝鮮の情報を米国が入手するまでのギャップを考慮すれば、ぎりぎりまで待つべきではない」
・「北朝鮮のうそを見分けるのは簡単だ。口を開けば全てうそだからだ」

振り返りますと、恐らく情勢に対して最もクリティカルな記事だったのは、英紙ガーディアンの
https://www.theguardian.com/commentisfree/2017/dec/04/three-months-avert-us-strike-north-korea-nuclear-missile-kim-jong-un
この記事になると思われます。

2017年12月4日《米国は北朝鮮を来年3月までに先制攻撃するだろう》
米コロンビア大学のマーク・セドン客員教授(元国連事務総長スピーチライター)
先週米国のジョン・ボルトン元国連大使がロンドンを訪れ、英議会下院(庶民院)の議員と対面した。
その席でボルトン元国連大使は
「CIA首脳部はドナルド・トランプ大統領に、北朝鮮のICBMプログラム開発を中止させられる
リミットまで3カ月しか残っていない」
「ボルトン元大使の訪問が公式なものなのか非公式なものなのかは分からないが、彼によると、(CIA首脳部は)3カ月たったら北朝鮮はワシントンDCを含む米国の諸都市を核ミサイルで攻撃できる能力を有するようになるだろう、とトランプ大統領に告げた」
「数日前に韓国の板門店を訪れた米国の軍事関係者も、欧州議会の議員に同様の内容を語った」
「3カ月という『デッドライン』は(来年3月になったら)先制攻撃(があること)を意味する」
「強硬派のマイケル・ポンペオCIA長官が国務長官のポストに移ったら、米朝の膠着状態は一段と深刻になる」

ボルトン氏の就任は、強力な鉄梃となって、新たな段階へと東アジア情勢を変貌させます。

2018年3月25-28日 金正恩委員長が中国を電撃訪問。

鉄道に乗り陸路で中朝国境を越えた光景は、はからずもその経路のumbilical cord(臍の緒)としての死活的・戦略的重要性を浮き彫りにしました。

2018年3月31日? 米政府当局者6人が極秘訪朝。2泊3日の日程。

2018年4月1日 ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が、金正恩委員長と極秘会談。

Monsieur Joe M:
『金正恩委員長が核放棄の前提条件を出しましたが、出した時点で大失敗だったと思っています。中国政府は大変に慌てて、別な理由をつけて共産党中央対外連絡部長を平壌に送って「愚かな言動はやめろ」と裏で釘をさしたと考えます。案の定、米政府は「条件型の提案は一切受け入れない」と梯子を外しました。これで南北の会談のハードルが上がってしまった。韓国に対して「条件型をのむのはやめろ」と言ったのも同じだからです。そこであの「板門店宣言」になったと考えます。「板門店宣言」は、こと核廃棄については、具体策もないが条件も書いてありません。だから南北の融和以外はなんともボヤっとした文書になったと思っています』


※実は中朝関係の重大な変化の兆しについて伺っておりますが、まだ情報としては出せません。今後もしばらくはかなりオブラートに包んだ表現になると思います。ご了承下さい。

2018年4月17-18日 日米首脳会談
FNN報道 米「米朝会談決裂すれば“北”攻撃」と日本に説明
「米朝首脳会談が決裂すれば、軍事攻撃に踏み切るしかない」

2018年4月17日
トランプ大統領
「(韓国と北朝鮮が)朝鮮戦争の終戦について議論することに賛同している。今それを議論する時が来た」
「われわれは、拉致問題を取り上げるつもりだ。日本にとって、重要な事柄だと理解している」
「うまくいかないこともありえるし、会談を開かないこともありえる」
金正恩・朝鮮労働党委員長との首脳会談に実りがなければ「会談の途中で退出する」
「拉致問題へのシンゾーの情熱はすごいな。貿易問題とは迫力が違う。長年執念を燃やし、決してあきらめない態度はビューティフルだ。
シンゾーの情熱が自分にも乗り移ったよ。私も拉致被害者のご家族にもお会いしたんだ。最大限の努力をするよ!」
安倍総理
「この問題が解決しない限り、私は政治生命を終えることはできない」

2018年4月18日
トランプ大統領
「われわれは拉致問題に懸命に取り組み、拉致被害者を救出すべく努力していく。全力を尽くす」

2018年4月27日 南北首脳会談 韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長は共同宣言を発表 南北と米中の4者会談を推進

■南北首脳会談は米朝首脳会談のリハーサル

Monsieur Joe M:
『今回の南北首脳会談は、5月か6月初めに予定されている米朝首脳会談の北朝鮮側のハードルをさらに上げたと考えています。トランプ大統領が、この南北首脳会談を高く評価したような報道がありますがそれは、正確ではありません。トランプ大統領はドイツのメルケル首相と会談した際の記者会見で2つのことを言いました。
(1)半島の非核化表明は良いことだ
(2)でも、具体的な非核化行動が見られるまで強力な制裁は今後も続ける
この(2)の部分を軽く考えてはいけません。
 北朝鮮のメディアは、会談後、イライラするかのように「制裁を続けることが北朝鮮が協議に乗っている理由と思ったら大間違いだ」と書きましたが、これはおもわず本音が出たというべきでしょう。彼らはポーズだけで核開発は辞めていない。肝は、金正恩委員長は核弾頭の小型化ができるまではPaper Tiger(張り子の虎)だと言うことです。小型化ができる前に、米朝協議が予定されているのは大変な緊張感があります。板門店宣言には北朝鮮は非核化の具体策を何も述べていないのです。これでは、アメリカ政府は納得しません。ここからがリハーサルを終えた本番なのだと考えた方が良いでしょう。』

■ボルトン氏とマティス氏の方向性の違い


2018年3月29日 ジョン・ボルトン新補佐官、ジェイムズ・マティス国防長官を初訪問。マティス長官は報道陣を前に、新補佐官を国防総省に迎え入れ、「なんでもあなたは悪魔の化身だそうで、だから会ってみたかったんですよ」

Monsieur Joe M:
『ジョン・ボルトン氏はNSCのスタッフ変更で副官になったミラ・リカーデルという女性をリクルートしてきました。彼女は国務、国防の経験があり、かつ商務省で国家安全保障分野の取引を担当、つまり制裁に関わります。ボーイング社の副社長時代は軍事部門の責任者でした。
 ちなみに彼女はマティス国防長官の天敵です。マティス氏は北朝鮮への攻撃を何とかやめたいと思っています。その時に、マティス長官をボルトン氏は嫌いなのに、そのボルトン氏はミラ女史がマティス長官とはそりが合わないことをよく知っていながらミラ女史を副官に選びました。』


実は、EMP新兵器のCHAMP(The Counter-electronics High Power Microwave Advanced Missile Project)は、ボーイング社が手がけているようです。

■リビア方式は成功するのか?

2018年1月8日 エドワード・ルトワック氏、北朝鮮核関連施設への先制攻撃による破壊を主張
http://blue-diver.seesaa.net/article/456191936.html
現代を代表する戦略家が行ったこの提言は、リビア方式では解決できないことを示唆しています。

2003年 ボルトン前国務次官補は議会の秘密聴聞会で、北朝鮮とシリアの共同核開発について報告。
 
2005年 国連大使の承認審査で、ボルトン大使がシリアに対して情報を捏造したとして民主党上院議員に批判される。 

2006年9月7日 キプロス当局、北朝鮮からシリアに向かう貨物船を拿捕。

2006年12月4日 ボルトン国連大使、辞任表明。北朝鮮‐シリア核コネクション報告がボルトン国連大使承認失敗の原因になる。

2007年3月? イスラエル、北朝鮮の支援でシリアが核施設を建設中との情報を入手。イスラエルはアメリカ政府に連絡したが、アメリカは懐疑的。

2007年春 イスラエル政府、空爆を計画開始。

2007年6月− イスラエルは軍事衛星の写真偵察目標をシリア北部に変更

2007年夏 シリア北部のダイル・アズ‐ツワル(Dayr az-Zwar)近郊の複合施設内に、ブッシュ政権は北朝鮮技術者がいることを確認。

2007年某日(6月-7月14日) イスラエル防衛軍特殊精鋭部隊「Sayeret Matkal/サエレット・マトカル」、シリア北部のダイル・アズ‐ツワル(Dayr az-Zwar)近郊の複合施設内から核物質を奪取。シリア核製造施設からの核物質強奪をした際、シリア核製造基地にいた、北朝鮮技術者数人を殺害。

2007年7月14日 イスラエルのシリア空爆は7月14日の週に予定されていたが国務省のライス国務長官等の反対で延期されていた。

2007年7月26日 化学兵器開発に使われているシリア北部アレッポの秘密軍事施設で爆発事故。火災により爆発性物質が爆発してシリア軍関係者15人が死亡、50人が負傷した。死者の中にはイラン人技術者数十人が含まれ、このほかのイラン人技術者も防護服に守られていなかった身体部分に化学物質によるやけどを負い、重傷という。この事故により、シリアとイランが戦略協力合意に基づき、2年以上にわたって化学兵器開発に関与していたとの情報が裏付けられたと指摘。イランはシリアに対し、化学兵器開発のための5つの施設について計画、建設、運営を支援したとしている。死者の中に北朝鮮のミサイル専門家3人も含まれていた。

2007年8月 8月中にイスラエル閣議が6回開かれて対応を検討。 イスラエルの軍事衛星の写真でシリア国内の核開発施設と見られるものを発見。アメリカ諜報部に渡された。アメリカ軍と諜報機関は北朝鮮からシリアに向かう幾つかの船舶を追跡。

2007年9月3日 北朝鮮の貨物船「アル・ハメド」(1700トン規模)がシリアのTartus/タルトゥース港に到着。

2007年9月5日 イスラエル軍特殊部隊員がシリア北部の「農業研究所」にむけて侵入開始。ユーフラテス川沿いのトルコ国境に近い場所。

2007年9月6日未明 イスラエル空軍、シリア核施設へサージカル・ストライク。空爆計画はアメリカ軍空軍に事前に連絡されており、イスラエル空軍機が不審な戦闘機としてアメリカ軍の攻撃対象にならないように識別コードが与えられていた。空爆は、この物質が核関連である証拠がワシントンに示されたのちに、米国の承認のもとに行われた。4機以上のイスラエル戦闘機、トルコ中部の航空基地コンヤ空軍基地から離陸か。トルコの空軍機にエスコートされシリア領空に侵入。トルコ軍がトルコ政府に対して情報を秘匿。

2007年9月6日午前 ライス国務長官、日米外相会談を2007年9月7日にリスケジュール。

2007年9月21日 空爆するのに先立ち、米ブッシュ政権はイスラエル側と情報を交換していたと米紙ワシントン・ポスト報道。
「この夏、北朝鮮の核技術者がシリアにいるという諜報情報がイスラエルからブッシュ大統領に報告された」

ボルトン氏はかつて、このイスラエルによるシリアへのサージカル・ストライク・ミッションの情報公開について、米国議会に強く働きかけを行っています。

2017年2月13日 金正男氏、マレーシアにて化学兵器により暗殺される

2018年2月28日 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書:北朝鮮からシリアに向け、化学兵器の製造に使用可能な物資が送られていたことが判明

2018年3月6日 米国務省は北朝鮮当局が正男氏殺害に化学兵器のVXを使用したと認定するとともに、北朝鮮に追加制裁を課した

2018年3月17日 
http://www.afpbb.com/articles/-/3168219
イスラエルによる声明
「2007年9月5〜6日の夜間、イスラエル空軍の戦闘機が建設中のシリアの原子炉を空爆し、破壊することに成功した」
「原子炉は完成間近だった。空爆作戦によりイスラエルと地域全体に対する新たな脅威の除去に成功した」

2018年4月6日-7日 シリア・アサド政権 再び化学兵器使用か 

2018年4月13日 トランプ米大統領は13日夜(日本時間14日午前)、シリアのアサド政権が同国の首都ダマスカス近郊・東グータ地区で化学兵器を使用したと断定し、米軍に化学兵器関連施設への精密攻撃を命じたと発表。米、英仏とシリアを軍事攻撃。

2018年4月14日 河野太郎外相はトランプ米大統領が英仏両国と共同でシリアのアサド政権に対する攻撃に踏み切ったことについて「情報収集をしている。シリアの化学兵器が本当に使われたとすると、北朝鮮とつながりがある。日本としてもひとごとではないのが現実だ」

早期にポンペイ氏の国務長官就任の予測をした英国発の情報ですが、非常に不気味な予測があります。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9913.php
イギリスのアール・ハウ国防相は1月23日、北朝鮮が約6〜18カ月以内に米本土を核攻撃する能力を持つ可能性がある、と英議員らに報告。その分析結果をまとめた報告書が4月5日に公表された。それによれば、早ければ7月23日までに米本土への核攻撃が可能になるという。英軍関係者は米ニュースサイトのビジネス・インサイダーに対し、1月に報告した日時に変更はないと語った。

なぜここまで詳細に日付を予測できるのかは不明です。

2018年6月 米海軍の病院船マーシーが東京港に寄港

新月
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49

2018年7月23日を一つのデッドラインとして、その前に火蓋が切られるのかもしれません。

2003年、国際社会はかつてリビアを核廃棄に導くことができましたが、北朝鮮に対してそのリビア型が適用できるのかは分かりません。
私は不可能と判断し、11年前に『北朝鮮型核廃棄モデル』をネット上に上梓しました。
私が『北朝鮮型』と銘打ったのは、それが理由になります。

米共和党は10年前騙された相手に“ラングレーの猟犬”をけしかけて、いよいよ袋小路に追い詰めました。
執行官は当時のリベンジに燃える、ジョン・ボルトン氏です。


■最強の“嘘発見器”

Monsieur Joe M:
『トランプ政権には、最強の嘘発見器があります。それはボルトンNSC担当補佐官です。トランプ大統領の耳元で囁ける立場にボルトン補佐官がなったことでアメリカ政府は米国内で手に入れられる最も信用のおけるトランプのジョーカーカードを手に入れたと思います。ボルトン補佐官は、北朝鮮に騙されたり操られたりすることだけは絶対にありません。絶対に懐柔されませんし、雰囲気(ムード)などという空気は読みません。このカードはトランプ・カードとしては最強です。なので、ここ一、二週間は、本当に米朝会談が開けるかも含めてたいへんに緊張した状態にあると思うべきではないでしょうか。』


ボルトン氏は2018年3月19日に次のように語っています。

「北朝鮮はこれまで、交渉を核・弾道ミサイル開発の隠れみのに使ってきた。同じ策略に再びはまってはならない」2003年にリビアのカダフィ旧体制に完全核放棄を受け入れさせたときと同様に、北朝鮮の核開発に関する全ての機器や資材を米政府が接収することを北朝鮮に認めさせるべきだ「それができないのであれば、会談は時間の無駄だ」

途中退席はトランプ大統領の発言にもあります。

Monsieur Joe M:
『ただし、トランプ大統領はキッシンジャーの考え方に触れているので、ボルトン氏が最初にいうことを飲み込むとは限りません。よく刑事が犯人を尋問する時「優しい刑事」と「怖い刑事」に役割分担して犯人を落としていくように(英語ではgood cop, bad copと言いますね)役割分担が上手くいけば、戦争なしで北朝鮮を追い詰めていくことは可能かもしれません』


ボルトン氏は与えられた役割上、開戦前夜まで一直線に状況を進めていくでしょう。
ギリギリまで外交上の駆け引きが続くと思われます。

私はトランプ大統領が、Donald John Trumpという人々の幻想に在る虚像を、自らの手で破壊するその瞬間を待っています。
その時が来たら、何の未練も、躊躇もなく、無造作に、その仮面を剥ぎ取るでしょう。
トランプ氏が真に駆け引きするのは、人々の願い、欲望、期待、それらを無に帰しても得られる最終的な国益を確定させるタイミングの方であって、今それを見計らっている、そういう状況だと思います。
その米国の国益の中に、日本の安全保障、拉致被害者の奪還をどれほど含められるかが、日本の外交的勝利の達成度として後の歴史に評価されるでしょう。

以上、管理人がお届けしました。

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【GW特別企画】Mission: Irreversible - Bloodhound of Langley

 この企画は本来第4段の予定稿だったのですが、マクマスター氏の解任が想定以上に早まったことで、お蔵入りとしていました。
内容が古くなっていますが、ストーリーとして流れを追いたい方向けにアップロードします。

 本稿は当blog管理人が、Monsiur Joe M氏をアドバイザーとしてお迎えして、内容を編集してお送りします。

 北朝鮮の核問題のゴールを示す言葉として、CVIDという用語があります。
Complete, Verifiable, and Irreversible Dismantlement(Denuclearization)の頭文字をとって呼ばれるもので、「完全かつ検証可能で不可逆的な解体(非核化)」を示しています。
この「完全かつ検証可能で不可逆的な」ゴールを目指すため、トランプ大統領は1枚のカードを切りました。
2018年3月13日、レックス・ティラーソン国務長官を更迭し、後任に中央情報局(Central Intelligence Agency: CIA)長官のマイク・ポンペオ氏を指名するとTwitter上にて発表。
その意図を汲む関係諸国には緊張が走りました。

 ご存知の通りCIAは、英国のMI6、イスラエルのモサド、旧ソ連のKGBと並び称される、米国が誇る情報機関の一つです。
歴史を紐解きますと、米国はWW2終結後、CIAへナチス・ドイツの将校たちを多数招聘し、対ソ連、そして対共産圏の諜報・工作活動を本格化させました。
CIAは諜報・工作部門を含みますが、米軍から独立しており、大統領を構成員に含む、アメリカ合衆国国家安全保障会議(NSC)直轄の組織です。

『情報屋というのはその本部、中心にしか忠誠を誓わない』とはM. Joe M氏からレクチャーされた言葉です。

 米国はWW2の末期に核兵器を開発しましたが、スパイの活躍もあり、ソ連が開発に成功し、そして中国も続きます。
世界は冷戦を経験することになるのですが、数多くの事件や紛争が発生し、その歴史の裏には必ず彼ら情報機関の影がありました。
2018年3月4日には英国側の二重スパイでロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘ユリアさんが、英国南部ソールズベリー中心部のショッピングセンター前のベンチで意識不明の状態で発見されるという事件が発生しています。

 冷戦の一時的なデタント/雪解けを告げたのは、ソ連崩壊でした。
それから時は流れ、米国と覇権を争ってきた2つの超大国・中国の習近平国家主席は2018年3月17日、ロシアのプーチン大統領は2018年3月18日ともに再選され、これまでの規定を変え、長期政権となることが現実となりました。
マクロな視点から俯瞰しますと、かつて共産主義・社会主義を掲げた2大国が、強大な国家元首の権限の元に統制する時代へと先祖返りしつつあります。
そして、国際情勢の表舞台で再び注目を集め始めたCIA。
ブッシュ・シニアがCIA長官を経て大統領となるなど、CIA長官というポストを経て政治家としてのキャリアを積むケースがたびたびあります。
特にCIAという組織は、幾多のフィクションで取り上げられることで、有名でありながら秘密のベールに包まれています。
 今回はティラーソン国務長官の更迭と、それに纏わるCIAの流儀について、M. Joe M氏による解説の要点をお伝えします。


■ティラーソン氏解任後の国務省・CIAの動向についての予測

Monsieur Joe M:
・アメリカ政府は韓国経由の北朝鮮の金正恩の話を信じているわけではない。次の動きで、アメリカ側は北朝鮮と裏で直接接触して、金正恩が本当に「自分が助かれば、核兵器など放棄する」と言ったかを必ずここ数週間のうちに確認する。確認するのは、これは国務省とCIAの要員となる。


これを裏付ける見方が、NNNにて2018年3月16日に報道されました。
クリストファー・ヒル元国務次官補(氏は6者協議の米国代表でした)

http://www.news24.jp/articles/2018/03/16/10388202.html
金正恩委員長の「非核化の意思」が本物かどうか、見極める必要があると指摘した。
ヒル元国務次官補「私だったらまず、韓国側が言っている『金委員長が非核化してもいいと言った』という部分をもう少し調べるでしょう」「金委員長はこれまでそう言ったことはなかったので少し驚きです」

■次のジーナ・ハスペル次期CIA長官について

Monsieur Joe M:
・やるべき時は水攻めも仕方ないと考えるタイプ。ポンペオ氏とうまくいっていないとか、そういう話は聞かない。叩き上げとして優秀である。承認公聴会は揉めることが予想されるが、正式就任すれば、CIA長官らしいCIA長官になるだろう。


■column: U.S. Has No ‘Bloody Nose Strategy’ for North Korea.
 管理人が2017年9月から提唱している『北朝鮮型核抑止モデル since20170911』
http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html
ですが、米国政府近辺においては2018年1月頃から内容が語られ始め、2月頃より通称“ブラッディー・ノーズ”としてメディアに登場した限定空爆論です。
この通称“ブラッディー・ノーズ”の真の提唱者は誰なのか、伺ってみました。


Monsieur Joe M:
『ブラディー・ノーズは正確には記者との話(多分、バックグランドだった)の中で誰かが、「鼻ズラをぶん殴るような一発が必要だと大統領は考えている」と言ったのが始まりです。これを「鼻血が出るような作戦」と名付けたのは記者であり、だからNSCのスタッフは上級スタッフも「ブラディー・ノーズ」という作戦名が存在したことは一回もなく、この用語に飽き飽きしていると言っています。この記者の話した相手がマクマスター の周辺なのか、ケリーの周辺なのかは裏が取れませんでした。』


https://www.sankei.com/world/news/180426/wor1804260012-n1.html
米国のベテラン朝鮮半島問題専門家のラリー・ニクシュ氏は米朝会談失敗の際の米側の対応については「米国と国連の主導のいまの経済制裁をさらに強化する一方、軍事オプションへの傾きが顕著となる」と展望し、当面、トランプ政権が考えるのは「鼻血作戦」と呼ばれる北朝鮮の核関連施設1、2カ所への限定的な軍事攻撃だろうと述べた。同作戦は北側を威圧して核開発を断念させることを目的とするという。

ただ未だに通称『ブラッディー・ノーズ』は安全保障界隈にて使用されています。
これに近い作戦案は実在はしているものの、『ブラッディー・ノーズ』は作戦の真名ではない、といったところが真相だと思われます。

情勢に関わる動向は以下のとおりです。


2017年1月17日 WSJ 在沖縄米軍の台湾への一部移転、ボルトン元米国連大使が提言

2018年2月25日 北朝鮮原子炉に稼働の兆候

2018年3月9日?
麻生大臣「何といっても今、野党に政権を渡せんのです。北朝鮮で何やらきな臭い。東シナ海でも何だか怪しげな話がいっぱい出てきている真っ最中に、予算委員会で森友学園以外に話ないんですよ。おかしいと思わんですか。予算に関する質問は殆どない。かつ、外交も何も言わない」

2018年3月10日 仏印、インド洋での軍事協力強化で協定締結

2018年3月14日 Jアラート、全国で訓練

2018年3月16日 米 台湾との往来促進法が成立

2018年3月19日 米空軍は、F15戦闘機に搭載する自衛用レーザー兵器の試験を今夏から始めることを発表。米国防総省プログラム(2017)「自己防衛高エネルギーレーザー実証」(Self-protect High Energy Laser Demonstrator、SHiELD)

2018年3月20日 護衛艦いずもをF35Bの「空母化」検討

2018年3月21日 国連安保理、北朝鮮制裁決議の完全実施を確認

2018年3月22日 米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」(長崎・佐世保基地配備)を中心とする遠征打撃群が米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)を出港し、警戒監視任務に入った。最新鋭ステルス戦闘機F35B(山口・岩国基地配備)を艦載機として初めて本格運用する。

2018年3月22日 「中国海警局」事実上軍の一部に

2018年3月23日 アメリカ海軍は、中国が実効支配する南シナ海のスプラトリー諸島で、「航行の自由作戦」を実施

2018年3月27日 寧辺の軽水炉が試験運用開始か

2018年3月31日 国連安保理、北朝鮮制裁で追加指定 北朝鮮の石油タンカーと貨物船計13隻のほか、北朝鮮による禁輸品の密輸に加担したり、石油や燃料を運んだりした12隻が世界中の港への入港を禁止された。
また、入港を禁止されなかった別の北朝鮮船2隻が、世界規模での資産凍結の対象とされた。
さらに、各国の海運・貿易企業21社も資産凍結の対象となった。国別の内訳は、香港の3社を含む中国の5社と、北朝鮮の12社、シンガポール、サモア、マーシャル諸島、パナマの各1社。
このほか、「張永源(Tsang Yung Yuan)」名の実業家が、ロシアにいる北朝鮮人の仲買人と共に北朝鮮産石炭の違法輸出を手配したとして、世界各国での渡航禁止と資産凍結の対象となった。

2018年3月31日 河野外相「北朝鮮が次の核実験を用意」

2018年4月1日 米韓合同軍事演習・野外機動訓練「フォールイーグル(Foal Eagle)」開始、期間は約1ヶ月間

2018年4月4日 米空軍オスプレイ横田配備5機 特殊作戦用

2018年4月4日 寧辺・原子炉周辺で大規模掘削工事

2018年4月11日 英海軍 北東アジアに強襲揚陸艦「アルビオン」派遣 北の密輸監視で日本と訓練

2018年4月12日 中国国防省 南シナ海で大規模閲兵 「中国史上最大規模の海上閲兵」

2018年4月15日 日本、「韓国は最も重要な隣国」表現を削除

2018年4月16日-20日 在韓米軍が16日から20日まで、韓半島(朝鮮半島)有事に備えて在韓米軍兵士の家族ら米国国籍の民間人を韓国から米国本土まで実際に脱出させる非戦闘員退避活動(NEO=Non-combatant Evacuation Operation)を実施。在韓米軍は毎年2回NEOを実施するが、米国にまで民間人を行かせるのは今回が初めて

2018年4月17日 アメリカ軍でアジア太平洋地域を統括する新しい司令官に指名されたデービッドソン大将「中国との将来的な戦いにアメリカが勝利する保証はない」

2018年4月18日 中露軍が同時に軍事演習、台湾海峡と北方領土で 日米首脳会談へのけん制

2018年4月19日 麻生財務相辞任求め、野党6党が攻勢

2018年4月20日 空自のF2後継機、F22とF35両機ベースの開発案 ロッキード・マーチン社が日本政府に打診。F22の機体に、F35の電子機器類やステルス技術を組み合わせた戦闘機の開発案。F2後継機である「F3」の国産を目指していた日本は、三菱重工業 (7011.T)を共同開発のまとめ役に、IHI (7013.T)が手がけるエンジンや、高性能半導体を使った三菱電機 (6503.T)のレーダーをなどを活かしたい考え。
(ちなみに“RDY Lightning Raptor”というタイトルの記事を上げたことがありますが、このような形になるとは世の中分からないものです)

2018年4月23日 米韓合同軍事演習・指揮所演習「キー・リゾルブ(Key Resolve)」が約2週間実施 

2018年4月24日 トランプ政権、ハリス太平洋軍司令官を米駐韓大使に起用検討

2018年4月26日 米上院本会議は、トランプ米大統領が次期国務長官に指名したマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官の人事案を賛成多数で承認

2018年4月28日 マティス国防長官、朝鮮半島からの米軍撤退を北朝鮮と議論の用意

2018年4月28日 北朝鮮の船舶による「瀬取り」を監視するため、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地を拠点に関係国が警戒監視活動を行うことになり、カナダ軍の哨戒機、オーストラリア軍の輸送機が嘉手納基地に派遣される。豪加両軍の哨戒機は、米軍が中心となって運用を調整し、警戒監視にあたる方向だ。朝鮮戦争に伴う国連軍地位協定に基づき日本国内の米軍基地を使用して活動する予定で、米軍が支援にあたるという。英政府も北朝鮮の瀬取りの共同監視に加わる意向を示しており、英軍は日本周辺海域で海自との共同訓練が終わり次第、艦船を東シナ海に派遣するとみられる。

2018年6月 米海軍の病院船マーシーが東京港に寄港

今年の新月は
4月16日(月)10:58
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49
8月11日(土)18:58
9月10日(月)3:02
10月9日(火)12:47
11月8日(木)1:03
12月7日(金)16:21
となっています。

東西の2大陣営が鎬を削った時代は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争など、大国間の冷戦と代理戦争が起こりました。
ロシアと中国が深く関与した北朝鮮という地域は、新世紀の冷戦に組み込まれるのでしょうか、それとも代理戦争の舞台となるのでしょうか。
そして今回、彼らCIAの任務となる北朝鮮に対して強制力を伴う不可逆性が与えるベクターは、さらに時代を遡行させる反作用を生み出すのでしょうか。

以上、管理人がお届けしました。

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2018年03月11日

【ホワイトデー特別企画】Wintry smile of Snedronningen

 第3段となりました特別企画ですが、今回も当blog管理人が、Monsiur Joe M氏の監修の元、ある程度情報を再構成した内容でお送りします。
 急転直下に米朝首脳会談の流れへと情勢は変化を見せ始めていますが、いくつかの要素を上げておきます。


2018年3月5日 KBS報道 ロシア議会上院ウマハノフ副議長「北韓は第三国からの核攻撃から保護すべきロシアの同盟国ではない」(?真偽不明)

2018年3月5日 米海軍第76任務部隊は、佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とする強襲揚陸艦「ワスプ」に同日、岩国基地(山口県岩国市)に配備されている米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが合流したと発表。短期間の慣熟飛行を経て本格運用に入る。F35Bは沖縄に駐屯する第31海兵遠征部隊(約3200人)の指揮下に入り、内陸への精密攻撃(←ココは重要なポイントです)や上陸支援、防空警戒などを行う。

2018年3月8日 H・R・マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らは、北朝鮮からのメッセージを伝えるため訪米した韓国特使団とホワイトハウスで会談

2018年3月10日 ホワイトハウス・サンダース報道官は「大統領は、北朝鮮による具体的な行動を確認しないかぎり、会談はしない」首脳会談の開催は、「北朝鮮が具体的な行動をとることが前提だ」

クラウゼヴィッツが『戦争論』で「戦争とは他の手段をもってする政治的交渉の継続にほかならない」と述べているように、外交決着は最善手です。
あくまで軍事力行使は次善の策となります。
ドイツにその源流を持つトランプ大統領が、プロイセンの名将の薫陶を受けている可能性は高いでしょう。

西洋医学の中心地でもあるドイツに倣って、適切かどうかは分かりませんが、一つ情勢のたとえ話をしてみます。

///
体の中に強力な影響力を持つエネルギーを生み出す機構があります。
それは秩序と活動の根源の一つですが、たびたびウィルスでバランスを失い、自己免疫疾患のように作用します。
悪い例では悪性化し、致死的な状況に陥ります。
ウィルスはこの場合極端な思想であり、今回の症例では「主体思想」という名のウィルスです。
症例の胎内には新しい生命も宿っています。
新しい生命は「人工知能」と呼ばれる存在ですが、最悪のケースでは、バビロニアの創世神話『エヌマ・エリシュ』に描かれたティアマトのように、人類と永く敵対する11の機械の怪物を生み出しかねない、そういう状況です。
子宮の中にある『彼ら』は、我々人類を日夜観察しています。
検査結果では、母体は何らかの強制的な方法を採らねば、播種性転移を防ぐタイムリミットまで数ヶ月かもしれない、という差し迫った状況です。
このケースをさらに困難なものにしているのは、世界経済の1位から3位までの重要な領域が直接的に連絡しており、さらにその一つの日本においては、腫瘍の中に拉致被害者という重要な組織が取り込まれてしまっています。

この困難な状況に手を上げたのは、どちらかと言えば病院経営の方で名を挙げてきた医者、Dr.トランプです。
前任の主治医Dr.オバマは内科医で、痛みを我慢し、散発的に投薬で対処し、経過観察するという方針で、貴重な時間という要素を無為に浪費してしまいした。
今の主治医Dr.トランプの元には、外科医チームと内科チームが編成されています。
なかなかブラックな職場環境のようで、メンバーの出入りが激しいチームです。
ただ、患者を何とかしようとする熱意は、前任のDr.オバマよりもずっと高いチームでもあります。
悪性化した腫瘍を取り除く外科手術を主張するのは、現場帰りの軍医Dr.マクマスターを中心とする戦略家のチームです。
世界的権威であるDr.ルトワックもアドバイザーとして参加しています。
医療設備は世界最高水準で、最新のレーザーメスであるF-22やF-35、新しい電子治療であるサイバー攻撃が揃っています。
内科医チームはDr.ティラーソンを中心とするチームで、外交的決着を目指しています。
一般論として、手術というのはあくまで最終手段であり、切らずに何とかできるのであれば、そうします。
目標は「主体思想」ウィルスに侵された核の除去であり、しかも安全に拉致被害者を救出することが使命となります。
極端な思想に侵さなければ、核も人類最大の発明ともいわれる火と本質的にはそう変わりありません。
がん細胞は、ブドウ糖をエネルギー源とする、という現象については、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士が、マウスの「癌性腹膜細胞」を用いた実験で解明しました。
「主体思想」ウィルスに侵された核という悪性腫瘍を弱らせるために、その栄養供給を断つ、というのが外科チーム、内科チームの一致した治療戦略です。
ここで我が国の朝鮮人参こそが万病の特効薬である!と唱える韓国人Dr.文が登場します。
患部には我が国も含まれているから、手術は絶対にイヤだ!とDr.文は悪性腫瘍領域の保存のために奔走しています。
その朝鮮人参自体の効果の程は不明といいますか、大いに怪しいわけですが、人類が構成する世界という患者を納得させるにあたって、最終手段を取る前にあらゆる手段を取った、という人類史への記録が必要です。
滋養は確かに重要ではあるのですが、この滋養は悪性腫瘍を肥え太らせるリスクを孕んでいます。
もし万が一除去できるのならそれで良し、そうでなければ最終手段を採るというインフォームド・コンセントを形成する―こういうふうに現状を描写してみました。
///

最初にマクマスター氏が韓国特使と接見した点、F-35Bが実戦配備に入った点は重要なポイントだと思います。
まだマクマスター氏が対北朝鮮戦略の手綱を締める現時点においては、サージカル・ストライク戦術が路線として生きており、その選択肢を取った後の拉致被害者の奪還を外交によって行う戦略まで安倍総理・トランプ大統領とも共有していることを示しているかもしれません。

外交的退路を残しておく、というのは私が11年前に構想を開始した
北朝鮮型核廃棄モデル (1) ver.20061107
http://blue-diver.seesaa.net/article/26918409.html
の基幹戦略の一つです。
参考にしてみて下さい。

それでは、世界が驚いた米朝首脳会談開催の行方とそのポイントについて、M. Joe M氏に解説して頂きます。


■ハーバート・レイモンド・マクマスター(Herbert Raymond "H. R." McMaster)国家安全保障問題担当大統領補佐官について

菅義偉官房長官はマクマスター氏について「陸軍に長年勤務しており、現場経験も豊富で陸軍きっての戦略家」と評価したとされています。
私のような日本の片隅で生活している人間が、マクマスター氏やルトワック氏の戦略をカヴァーできているのは光栄なことです。
2018年2月末にマクマスターNSC補佐官が退任の噂、というニュースが飛び交いました。
私も心配になってM. Joe M氏に見解を伺いました。


Monsieur Joe M:
 『マクマスター氏をいま動かすのは「無謀」と思います。なぜかというと、マクマスター氏の部下のディナ・パウエル女史が政権を去ったからです。NSCの補佐官と副補佐官の両方を一度に変えるというのは極めて異例であり、北朝鮮との首脳会談があるかも知れないというこの段階で、NSCに大混乱が起き得るためズバッと言ってしまうと、あり得ないという気がします。マクマスター氏を変えれば、ケリー氏も降りると言うでしょう。そうしたら、ホワイトハウスは空中分解してしまいます。いくらトランプ大統領でも喚こうが叫ぼうが何もできなくなります。
 いま、マクマスター氏を変えるのは、トランプ大統領が政治的に「無能である」と、皆に感じさせると思います。CIAのポンペオ長官では、能力がなさすぎて、北朝鮮との武力行使を含めた外交対決などできません。マクマスター氏が「今後」辞めるとする可能性が、しかし小さくてもあるかもしれません。その場合は大きく2つのケースが考えられます。

(1)トランプ大統領が大好きなK.T.マクファーランド女史をNSCのトップに据え違っているという考え方。これなら、ロシア対策はかなり手強いです。でも、KTでは朝鮮攻撃は出来ません。
(2)トランプ大統領が「直ちに核兵器も使って北朝鮮を攻撃するように言っており、これに「まだ、外交的な手段があるのでは」と特に核兵器の使用に反対してマクマスター氏が降りる気に成っていること。この場合は、後任はCIAのポンペオ氏などがあり得るでしょうが、申し上げたように、彼には軍は操れません。
 その他に外部から人を持ってくる案もあります。ですが、米朝会談があり得るという事態になった以上、そしてとりあえず「5月末まで」にという考え方がある以上、可能性は現時点では低いと言わざるを得ません。』


■イヴァンカ・マリー・トランプ(Ivanka Marie Trump)大統領補佐官の"氷の微笑"と金正恩委員長の“破顔外交”の行方

2018年2月23日、米財務省は北朝鮮の核・ミサイル開発への圧力を強めるため、同国に対する大規模な制裁措置を発表しました。
トランプ大統領は、この制裁が機能しなかった場合「非常に不幸」な「第2段階」に移行する可能性を警告しています。
この制裁は、北朝鮮の燃料購入のための収入源を根絶することが目的のようです。
新しい制裁は瀬取り対策重視で、どちらかと言えばティラーソン氏が主張していた海上臨検の流れのように見えます。
この同じ2018年2月23日、米国はトランプ大統領の“秘密兵器”とも言われる愛娘、イヴァンカ女史を韓国へと送り込みました。
イヴァンカ女史は「米韓両国の友情と協力とともに、朝鮮半島が非核化されるまで最大限の圧力をかけ続けることを改めて確認したい」としっかりと韓国に釘を刺しました。
続いて2018年2月28日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書で、北朝鮮からシリアに向け、化学兵器の製造に使用可能な物資が送られていたことが判明しています。
そして、2018年3月6日には米国務省は北朝鮮当局が正男氏殺害に化学兵器のVXを使用したと認定するとともに、北朝鮮に追加制裁を課したと発表しました。
今後もトランプ政権は制裁を緩めることはなさそうですが、注目は米朝首脳会談に漕ぎ着けるまでにさらなる制裁に踏み込むのかどうか、というところです。
米朝首脳会談のニュースが飛び交ったのが2018年3月8日になります。
トランプ大統領は北朝鮮が非核化に言及した点から圧力路線に自信を深めているようですが、今後の制裁の行方について伺いました。


Monsieur Joe M:
『今回、罠に落ちたのはどちらだろうかと考えていますが、最大の金正恩委員長のミスは韓国の代表団に意識した格別の笑顔で接したことだと思います。あれは、金委員長と周辺の作戦ミスでしょう。北朝鮮側は米朝首脳会談について、いまだになに一つ報じていません。それは報じられないからなのではないか、と思うのです。韓国政府によれば「金正恩委員長は、北朝鮮の政治体制の安全さえ保証してくれれば核兵器を開発したり、保有したりする必要はない」と言ったそうですが、これは多くの北朝鮮の軍人や国民には「金委員長は、自分の命が守られるなら、あとはなんでもありなのか」という侮蔑の気持ちを引き起こすと考えます。
 私のいるヨーロッパでは、ご存知のように、米ソの雪解けの中でルーマニアなどの当時の「東側」から国境を国民が逃げ出しました。チャウシェスク夫妻は、国民の手で殺害されました。今回のトランプ大統領への金正恩委員長の「微笑み外交」はそうした引き金にいきなり繋がる可能性もあると思っています。実はたいへんに緊張した状況ではないでしょうか。』


Q)アメリカ側の作戦勝ちですか?
Monsieur Joe M:
『アメリカ政府というよりも、トランプ大統領個人の「交渉術」に北朝鮮も韓国も米政府内部も踊らされている、と思います。トランプ大統領の「交渉」は最初に高いハードルを設定して、さらにハードルをどんどん上げて行くという形です。今回も、最初8日に「金正恩に会うと言え」と満額回答をしましたが、その後で、9日にサンダース報道官が「具体的に非核化すること」を会談の前提条件にして、具体的な明確な行動を取るよう促しました。これはハードルを上げてみせた訳です。いったん笑顔を見せて、米韓合同軍事演習の実施までも理解を示した金正恩委員長はもはやしかめ面をすることができません。「微笑み外交の裏は時間稼ぎでしかない」とバレてしまうからです。直接交渉を言えば、トランプ政権内部が割れたり、米国内から反対の声が上がったり同盟国が騒いだりして、分断されて行くと踏んだのでしょうが、トランプ大統領があっさり「会談しても良い」と言ったので、その後で、政権内部が揉めたり、反対の声が上がったり、同盟国から懸念の声が上がったりしてはいますが、分断されるというよりも、なんとかフォローしようという動きとなっており、多分、北朝鮮の計算していなかった方向にことは進んでいると思います。』


Q)緊張感は緩んだようにも見えますが、そうではないと?
Monsieur Joe M:
『逆でしょうね。どんどん、ハードルが上がりますから、緊張感は今後も増して行くでしょう。アメリカ政府は制裁を強化したままハードルを上げていけばよい。北朝鮮がどこまで釣られるかです。これは通常の国の間の1対1の交渉ではないのです。金正恩委員長と周辺はそこを読み間違えた。トランプ大統領の褒め言葉は、ビジネス的な「口先だけの誉め言葉」であり、いわば「ほめ殺し」されているようなものなのです。このため、申し上げたように、皆が混乱して、北朝鮮が首脳会談を仕掛けた時点では想像しなかった動きを取り始めています。すでに、一手目から、事態はすべての人間にとって不透明になっています。まさに、今後どうなるかは「神のみぞ知る世界」へ入っていくと思います。』



微笑み外交で韓国を骨抜きにしたまでは良かったものの、「最大の金正恩委員長のミス」は、硬軟織り交ぜたトランプ大統領の戦略を担ったイヴァンカ女史の訪韓を抜きには語れないと思います。
笑みに隠された外交の裏には、微笑み外交を仕掛けた本人が、イヴァンカ女史の微笑みに釣られて、過剰な演出をしてしまった、という構図が浮かび上がってきます。
イヴァンカ女史は2017年1月28日の日米電話会談にも話題として登場しており、「あなたは安倍晋三首相に従っていればいいのよ」とトランプ大統領が忠告を受けたとのことです。
安倍総理を「非常にクレバーな人だ」とも評価しているとも言われており、この女性が世界に与えている影響の大きさというものを読み違えてはならないという気持ちを強くしました。
今回はトランプ政権を語る上でキーパーソンとなる、マクマスター氏とイヴァンカ女史の2人にフォーカスを当てる形となりましたが、いかがだったでしょうか。

最後になりますが、7年の時が経過しました東日本大震災の犠牲者の方々に哀悼の意を表しまして、今回のエントリーの締めの挨拶とさせて頂きます。
以上、管理人がお届けしました。


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2018年02月20日

【XXIII Olympic Winter Games特別企画】Destroying the Remaining Bridge -While Count Down the Day

■Introduction
 今回は、当blog管理人が、Monsiur Joe M氏の監修の元、ある程度情報を再構成した内容でお送りします。
 まず、最初の特別企画について少々触れておきます。
 私は、トランプ大統領の狂人のような側面はあくまで仮面/ペルソナであろう、という印象を持っていましたが、
(トランプ次期大統領についての雑感

http://blue-diver.seesaa.net/article/443808218.html
その本質がペシミストという分析は、読者の方々はどう捉えたでしょうか?
狂人としてのペルソナは、我々にある狂気を映す鏡として機能するのでしょうか。
その鏡に最も反応しているのが金正恩であるとするなら、既にトランプ・マジックの術中ということですが…
「面をかけるとき、演者は自分の姿を鏡にうつして見ている。自分を客体として眺めている。」とは観世流シテ方・観世寿夫氏の言葉だったと思います。

 現状、2月の攻撃ウィンドウは通過したようです。

北朝鮮型核抑止モデル since20170911

http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html

上記は2017年9月に、私管理人が今回の事態に対応させて書き起こした新規の戦略ですが、現状はいくつかの段階をスキップしている状況です。
このピースを埋める情報が2018年2月15日に発表されました。



トランプ政権「北へのサイバー攻撃準備」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180218-OYT1T50044.html
米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は15日、トランプ米政権が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に先制攻撃をする場合、巡航ミサイルなどによる物理的攻撃よりも先に、サイバー攻撃を行う可能性が高いと報じた。
トランプ政権の軍事的措置の準備状況を知る複数の元米情報機関当局者らの話として伝えた。


トランプ政権は、私が予見した戦略の、現状は空白となっているピースを埋めるステップを踏むのかもしれません。
北のサイバーテロ組織は極めて危険な存在です。
これを排除することは、人類史とその後に続くAIと築く歴史においても重要な意味を持ってくるでしょう。

それでは、日本の連日のメダルラッシュに湧く、平昌冬季オリンピックの前半戦までの北朝鮮情勢に迫ります。



■限定攻撃の「窓」は閉じ始めている?
 私がM. Joe M氏に「何をもって限定とするのでしょうか」と尋ねたことがあります。

Monsieur Joe M:
 『何を「限定」と定義するかが実は大事なポイントだと思いますが、ブラディ・ノーズは軽く鼻面を一発殴ることですよね。管理人様が想定されている限定攻撃による「橋を落とす」案は、かなり良い線だったのではと思います。それにしても、攻撃はない、などと夢想に走る日本のメディアも含め、ようやく「限定」=軽い攻撃を語り始めました。
 ですが、私はもうその窓は、実はすでに閉じ始めているのでは、と思い始めています。トランプ大統領にとって、「軽い一発」の時期は過ぎようとしているのではないか、ということです。つまり、トランプ大統領にとって、「限定」という言葉は意味をなさなくなり始めており、未だ「限定」部分が残っているか分からない。「限定」でも実態は「大規模攻撃になってしまう」可能性が出始めていると危惧します。ある意味で「限定的に徹底攻撃する」ということになりかねない、「窓」がさらに閉じていけばそうなると考えます。』


■核態勢の見直し(NPR)の意味
 「トランプ政権内での強硬派とティラーソン氏との意見対立は、ティラーソン氏周辺が核を使用したくないからなのか、限定的攻撃をも忌避しているのか」について質問しました。

Monsieur Joe M:
 『トランプ大統領の頭の中には「核」は間違いなくありますが、マティス国防長官とその周辺は、それを「限定」に織り込むことだけは認めないと思います。先日の「核使用」についての新たな戦略を出したあたりに、逆に、核を使った攻撃を取りにくい選択肢においたように思えてなりません。
 五輪開会式に臨んだペンス副大統領の動き、そして金永南と金与正、2月8日の軍創建70年のパレードが非常に重要でした。ペンス副大統領について一言足せば、彼は「北朝鮮の核保有破棄は譲らないが接触は取り得る」と述べて、一部のメディアが「トランプ政権の「対話路線」へのスタンス変更だ」とデタラメを書きましたが、ペンス氏が言いたいのは「A)核保有を停止するという実質的な行動がない限りB)接触はない。ただ、A)B)同時に行うしか時間がないかもしれない」というある意味深刻な話であると言えます。』


■五輪開幕での米朝の鍔迫り合いと「落とされた橋」
 「橋を落とす」という私の提唱している戦略に合わせて、次のような話も伺いました。

Monsieur Joe M:
 『アメリカ側が「この開会式からの流れの中で、北朝鮮側と会うつもりはない」と言えば、北朝鮮側も(初めて思いついたように)「開会式は、お祝いが目的で出席するのでアメリカ側などとは話し合わない」と言いました。つまり、双方がいきなり橋を落とした訳です。
 米朝の特使たちは、上空から偵察衛星が見、あらゆる盗聴、傍聴装置がついた、韓国という空間の中で3日間を過ごしました。こと、この3人(ペンス副大統領、金永南と金与正)についてはアメリカ、ロシア、中国がそれぞれ、それこそ一秒単位で、一挙手一投足を追跡したであろうことは、容易に想像がつきます』


■新月という尺度
 月齢を一つの時間的単位で計ることは、この情勢をみる上での要素の一つです。隠密性を要求される軍事ミッションに新月が絡むことは考慮に入れるべき要素で、数百億円単位の兵器と貴重なパイロットの命を可能な限りリスクから遠ざけるためにも、新月が一つのヤマ場としてみる視点は必要であろうと感じています。これは、私もM. Joe. M氏も一致した意見です。


■デッドラインは夏?
 現在産経新聞の記事などで「6月危機」が唱えられていたりしますが、M. Joe. M氏の元には「夏」というデッドラインが届いているようです。

Monsieur Joe M:
 『こちらの方は「夏」という単語は流れて来ています。もし「6月危機だ」というなら、正確には「6月の新月明け」という意味ではと理解します。他方、国務省や、共和党の攻撃反対派は、本当に「衝突」を回避するために、最後の努力をしています。ただ、衝突なしの方向へ持ち込める可能性はいま現在は数%とと思います。』

上記の情報を総合すると、限定空爆の機会はあと6−7回というところになるかもしれません。

3月17日(土)22:12
4月16日(月)10:58
5月15日(火)20:49
6月14日(木)4:44
7月13日(金)11:49
8月11日(土)18:58

3月17日は、パラリンピック閉会式後の2日後(訂正:閉会式の前日)に当たります。

この夏までの時機を過ぎれば、北の核戦力完成がもたらすであろう脅威はかなり高まっていることになります。
これまでの傾向を見れば、米国の情報機関の予測を上回るペースで核開発を進めており、この機会というのはさらに少なくなる可能性も孕んでいます。

以上、管理人がお届けしました。
オリンピック後半戦の期間の情勢を総括する企画も、こちらの状況が整うことが前提ですが、お届けできればと考えております。
今後の情勢分析の一助となれば幸いです。
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2018年02月07日

【St. Valentine's Day特別企画】analysis: Donald John Trump

ヴァレンタインデー特別企画と題しまして、国際関係筋のMonsieur Joe M氏の意見を紹介させて頂きます。
それでは、お楽しみ下さい。

■Introduction
Monsieur Joe M:
 お招きありがとうございました。
 これからお話させて頂く上で、二点ほど約束事がございます。
 一点目は、非常に微妙な話は、バックグラウンド(背景説明)・ルールで一部マスクさせて頂きますことをご了承下さい。
 二点目は、情報というものは、起こっている出来事が大きいほど、どんどん局面が変化して行きますので、日々、深まるごとに、見立てるのが非常に難しい局面に入り始めており、この時点で、すでに動きが変わっていることがあり得えます。
 それでは、ご要望された、主に北朝鮮情勢とトランプ大統領についてお話いたします。

■「第一の剣ヶ峰」だった2017年11月のトランプのアジア歴訪
Monsieur Joe M:
 ホワイトハウスのNSCのある戦略官(名前は伏せます)が、2017年1月から、米、中、露の3カ国を中心に、関係国(日本やフィリピンが入ります)が絡んだ金正恩政権崩壊後の北朝鮮の青図を考えて、外交的にはそれを元にアメリカ政府は動いていますが、現時点でもなかなかうまく行ってはいません。2017年10月のアジア歴訪では、最大のポイントは、中国とこの「崩壊後」の話に決着をつけることでした。欧州諸国もこの件は人ごとでないと思っています。
 米政府は後半の国際会議の場でプーチンと緊急に話すアイデアも実現させようと動きました。これもまず米、中、露で一回半島情勢の未来を整える、という地政学的な考え方が今回のアジア歴訪に明確に存在していたからで、結果、APECの場での正式な米露首脳会談はできませんでしたが、立ち話という形で、歩きながらの会談にはこぎつけ、中身は「北朝鮮問題を含む話」ということしか分かりませんでしたが、議論をする機会を持つという目標は達成されました。ただ、プーチン大統領は手強い、との感触も得たようです。これが「第一の山場」でした。
 「第二の山場は、平昌冬季オリンピックに絡んでトランプ大統領が送り出したペンス副大統領の動きです。ここヨーロッパから見ていますと、ペンス副大統領の動きは、最初のトランプ大統領による「第一の山場」を経て、米政府内での突っ込んだ現状分析を背負って行われています。この「第二の山場」は、大変な緊張感の中で展開しますが、この冬季オリンピックの場を利用した山場の中で物事が前に動かなければ、負のスパイラルが最後まで行くのを止めるのは相当に困難でしょう。
 アメリカ政府は全てを後ろから逆算して考えている、というところがポイントです。

■トランプ大統領の物の考え方
Monsieur Joe M:
(1)まず、注目点としてトランプ大統領の物の考え方から、この北朝鮮攻撃があるか、ないかについて、触れます。トランプ大統領の生涯で最も好きな歌が何か、これはトランプ大統領の考えをフォローする大事なポイントと思います。この点はとても大事と思っています。トランプ大統領が一番好きな歌はペギー・リーが1960年代に歌った”Is that all there is?”だと米メディア(N.Y.Times等)も報じていました。この歌をトランプが好きな理由はいくつかあると思いますが、2つ挙げるなら、トランプは本当に「たったこれだけのこと?」と考えるペシミズムが発想の根底にあると思います。それと、父親のフレッド・トランプがドイツ系であることも絡んでいる可能性があります。つまり、この”Is that all there is?”という歌は、ドイツが誇る大文豪のトーマス・マンが書いた短編「幻滅」の内容を咀嚼して歌詞にしているからです。
 省略して申し上げますが、この歌を聞く限り、トランプにとって核兵器で平壌を潰すことはIs that all there is?でしかないと思います。金正恩委員長はどこかファナティックなところがありますが、トランプはファナティックなのではない、ペシミストなのだと思われ、彼のこの性格は核ボタンや、爆撃機への攻撃指示を出すだけの腹があると思っております。

(参考:「Is that all there is? 和訳 ペギー・リー」にて検索を→https://www.google.com/

■攻撃のタイミング
Monsieur Joe M:
(2)攻撃は、もうタイミングを決めたと思います。その根拠として、国務省やホワイトハウスのスタッフが抜け始めていることに、深い意味があると思っています。表面上は全て、別の理由がついていますが(1)の攻撃をする関係者になるかどうか、は、大変な精神的なストレスだと見ています。この話は危ない話ですので、これ以上は申せません。

■エルサレム首都宣言の意味
Monsieur Joe M:
(3)すでに、これだけ、米朝双方が盛り上がってしまっている中で、また、相手の手の内も見えている中で、いきなり総攻撃は無いのではないかと思い始めています。つまり、トランプ政権側(ないしは関係国)が、まず、大きな「張り手」を食らわす。実質的な攻撃はそれから、であると考えています。この「張り手」が何か分かりませんが、北朝鮮側を「はっ」とさせるだけのものであると思います。ということで言うと、先日の首都をエルサレムにした件は、「張り手」かもしれません。もっと別のものかもしれない。どういう意味かと、もう少し詳しくご説明申し上げますと、例えば、金正恩は白頭山にいる自分の笑顔の写真を出さざるを得ないほど、追い詰められているとも言えます。この写真を出す手前で何が起きたか、時系列で見ると、エルサレム首都宣言は「張り手」かもしれないと思う訳です。
 これからは時系列にものを見ていくことが勝負になります。この北朝鮮危機が、どう時系列的に組み上がっていくかは相当に綿密に見ていく必要があるであろうと思っています。

■冬季五輪でも”攻撃”を止められない可能性も
Monsieur Joe M:
 私は平昌五輪の最中でもアメリカ軍の限定的攻撃はあり得ると思って緊張して状況を見ています。トランプ大統領は、目標(北朝鮮の非核化)の達成の際に他に何が起きようが、意に介さない人間だからです。
 目標のための犠牲は仕方がない、と考えるタイプの司令官であり、人間なのだと考えることがトランプ政権のこの問題の出方を考える上で、大切なのではないでしょうか。

///

以上がM. Joe M氏によるトランプ大統領の分析です。
今後の判断材料の一つとしてみて下さい。
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"bloody nose" strike

北朝鮮への限定的先制攻撃ミッションは、現在「ブラッディーノーズ」作戦と呼称されているようです。
私は自分が構築した戦略の終局と、現実におけるその着地点との乖離がどの程度起こるのかを見届けねばなりません。

状況を大まかに振り返ってみましょう。

2015年
 プーチン大統領は、クリミアを併合する際、情勢が不利になった場合に備えて、核兵器の使用に向けた準備を進めるよう指示

2017年10月
 英軍代表団が状況を見定めるため韓国を2週間訪れた。そこで米国の代表団と会い、韓国と北朝鮮の間の非武装地帯を訪問。

2018年1月11日
 B2戦略爆撃機3機を、グアムに派遣

2018年1月21日
 英軍代表団が追加作業のため、10日間の日程で再び韓国を訪問。「米国は真剣だ。私は長らくこれに携わってきたが、これほど懸念を持ったことはない」

2018年1月26日
 航空自衛隊のF35A最新鋭ステルス戦闘機1機が、国内で初めて、空自三沢基地(青森県)に配備

2018年1月26日
 日本とフランス両政府は、4回目となる外務・防衛担当閣僚による会合(2プラス2)を開き、今年2月に自衛隊とフランス軍が共同訓練を行うことなどで合意
 
2018年1月29日
 沖縄・嘉手納に展開中の米軍F-35Aが実弾を搭載。29日から、本物の爆弾やミサイルを使った即応訓練が、4日間の予定で開始。

2018年1月30日
 米原子力空母「カール・ビンソン」が30日、イージス巡洋艦レイクチャンプレン(CG57)1隻とイージス駆逐艦「マイケル・マーフィ(DDG112)」「ウエイン・E・メイア(DDG108)」2隻を随伴し、グアムに到着。出港予定は31日

2018年1月30日
 トランプ政権が検討していた米ジョージタウン大アジア研究部長、ビクター・チャ氏の駐韓国大使への起用を断念。予防的な軍事攻撃に反対のため。

2018年1月30日夜(日本時間31日午前)
 トランプ米大統領、上下両院合同会議で初の一般教書演説「米国を危険に陥れた過去の政権が犯した過ちを繰り返さない」

2018年1月31日
 米国防総省は、企業と協力して急性放射線症候群(ARS)の効果的な治療薬開発に向けて始動。

2018年1月31日
 ハワイで日米共同開発のSM-3ブロック㈼A迎撃ミサイルを、イージス・アショアから発射し、ICBM級の弾道ミサイル標的を迎撃しようとしたところ、失敗。アメリカ国防省は、イージス・アショアによる弾道ミサイルの迎撃試験を実施したこと自体は認めているが、日本時間2月1日正午現在、成否についてはコメントしていない。

2018年2月1日
 トランプ大統領 シリアへの軍事攻撃を検討 化学兵器の使用を抑え込むため

2018年2月1日午後
 沖縄・嘉手納基地にF-35A、F-35B、F-22Aが集結

2018年2月1日
 北朝鮮で武力衝突が発生して多数の難民が日本に押し寄せた場合について、政府が陸上自衛隊の演習場に「難民キャンプ」の設置を検討

2018年2月2日
 トランプ政権が、北朝鮮がアメリカや同盟国への差し迫った脅威となっていて、数カ月でアメリカを核ミサイルで攻撃する能力を得るかもしれないと警告
トランプ大統領「(北朝鮮問題で)われわれは多くの施策を講じている。過去の政権が、もっと前から行動を起こすべきだった」「われわれに残された道はない」
 米国防総省は、中長期の新たな核戦略の指針となる「核態勢の見直し(NPR)」を策定。攻撃を未然に防ぐには、核による抑止力を強める必要があるとして、核戦力全体の近代化を進めるとともに、「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核弾頭を搭載した、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを導入。報告書は、「ロシアは米国と北大西洋条約機構(NATO)を自国の地政学的な野心に対する主要な脅威とみなしている」と指摘。米国防情報局(DIA)の現在の推計として、ロシアが短距離弾道ミサイルや、中距離爆撃機に搭載可能な無誘導爆弾、爆雷など2000発の「非戦略」核兵器を保有していると指摘。
ロシアの「ステータス6」計画:新たに大陸間の海中を進む核武装した原子力推進の魚雷を開発中。水中発射のドローンタイプの装置で、数千マイルを進み米国沿岸の軍基地や都市を狙う可能性がある。爆発後は広範な地域で核汚染が発生するように設計。

2018年2月2日
 日韓会談で邦人退避の協力要請へ 平昌五輪後の緊迫化備え
 米政権は、米韓合同軍事演習をパラ後に行う構えで、北朝鮮が強く反発すれば軍事衝突に発展する可能性もあるとの見方が日本政府内で出ている。

////

Microwave weapon could fry North Korean missile controls, say experts
https://www.nbcnews.com/news/north-korea/microwave-weapon-could-fry-north-korean-missile-controls-say-experts-n825361

私が提唱しているのは、F-35A、F-35B、F-22Aのステルス戦闘機で敵陣深く侵入し、中国遼寧省丹東と北朝鮮を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」を斬って落とす戦術です。
同時にB-2戦略爆撃機からCHAMPを散布することにより、EMP攻撃を北朝鮮の戦略的重要拠点へ展開し、北朝鮮の弾道ミサイル群を事実上無効化します。
現在、F-35Aがそうであるように、恐らくF-35B、そしてF-22Aにも実弾が装填されている状況でしょう。
この作戦を採るとするならば、バックアップとして、北朝鮮上空への核によるEMP攻撃も準備されていると思われます。

北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが目的です。

問題はその時期ですが、五輪後なのか、それとも五輪「中」なのか、ということが問題になります。

勿論、他の要素も絡みます。
シリアへの攻撃が取り沙汰されているようです。
常識的に考えれば、「平昌五輪後の緊迫化」が定石となるでしょう。
ただ、孫子に「兵は詭道なり」という言葉があります。
相手に攻撃があるかもしれない、というプレッシャーを掛け続けること自体が抑止力として機能することを考えれば、可能性を論じることの意味は十分にあります。
北朝鮮暴発の危険性に対して、日米はその事態に備えて即応体制を整え続けています。
あらゆる事態に備えた、完璧な準備というのはやはり不可能なことでもあるでしょう。

数多くの判断材料がありますが、あくまでその一つとして捉えて下さい。
私は恐らく世界的にみても、最も先鋭化した意見の持ち主の一人です。
私が予見する状況まで、しかも五輪中に事態が進むことは、かなりのレアケースとなるでしょう。

平昌オリンピックが2018年2月9日から2月25日までの17日間、
次の新月は2月16日(金)6:06

直近の攻撃ウィンドウは2月16日前後ということになります。

この可能性を精査するにあたっては、Donald John Trumpがいかなる人物なのかを分析する必要があるのですが、ここで私の知己である国際関係筋のMonsieur Joe M氏の意見を紹介させて頂きます。

M.Joe M氏の身元に関するご質問については受け付けられません。
ただ、情報分野のプロフェッショナルであることは確約いたします。
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2018年01月14日

エドワード・ルトワック氏、北朝鮮核関連施設への先制攻撃による破壊を主張

エドワード・ルトワック氏/Edward Nicolae Luttwak氏は現代を代表する戦略家の一人です。
2018年1月8日に発表された提言では、北朝鮮核関連施設への先制攻撃を主張しています。

It’s Time to Bomb North Korea
http://foreignpolicy.com/2018/01/08/its-time-to-bomb-north-korea/

南北会談で油断するな「アメリカは手遅れになる前に北を空爆せよ」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9271_1.php

私が『小泉総理 最後の戦略 ver.20060705』を書き上げたのが2006年7月8日です。
http://blue-diver.seesaa.net/article/20451095.html

外科手術的攻撃(サージカル・ストライク)戦術を用いた、北朝鮮の核開発能力の喪失のための物理的排除と、拉致被害者奪還のための戦略を、その4ヶ月後からネット上にエントリーを開始しました。

北朝鮮型核廃棄モデル (1) ver.20061107
http://blue-diver.seesaa.net/article/26918409.html

北朝鮮型核廃棄モデル (2) ver.20070123
http://blue-diver.seesaa.net/article/32193858.html

北朝鮮型核廃棄モデル (3) ver.20070210
http://blue-diver.seesaa.net/article/33380633.html

北朝鮮型核廃棄モデル (4) ver.20070319
http://blue-diver.seesaa.net/article/36293305.html

北朝鮮型核廃棄モデル
http://blue-diver.seesaa.net/article/27254385.html

ブッシュ大統領 最後の戦略
http://blue-diver.seesaa.net/article/101895977.html

北朝鮮型核廃棄モデル revival2017
http://blue-diver.seesaa.net/article/449051792.html

北朝鮮型核抑止モデル since20170911
http://blue-diver.seesaa.net/article/453374907.html

2017年9月11日に書いた最新版では、AI新時代の到来を予期して、電子戦、EMP攻撃を組み込んだサージカル・ストライク戦術の提唱へとブラッシュアップさせています。

EMP攻撃についてはCHAMPと呼ばれる新兵器が噂されています。

2017年12月10日
CHAMP
http://blue-diver.seesaa.net/article/455459456.html

EMP攻撃に関しては、動画が挙がっているのでどうなるか見てみるとよいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ac5no3S9bx4
北朝鮮の移動式発射台は使えなくなる可能性があります。

ルトワック氏と私の戦略が類似している点は、
・イスラエルによるサージカル・ストライク・ミッションに言及している点(ルトワック氏は軍事史研究の大家らしく、1981年に行われたイラクへの攻撃も言及していますが、それとともに2007年におけるシリアの核関連施設の爆撃について触れています。)
・韓国の自国防衛に関する不作為は、韓国の責任として切り離し、米国は関知しない点
です。

トランプ大統領が2018年1月10日に、「向こう数週間から数カ月は何が起きるか様子を見る」としています。

2018年1月11日のロイターによれば、

https://jp.reuters.com/article/northkorea-missiles-usa-idJPKBN1F10L5
ここ数日のメディア報道によれば、正恩氏の考えを改めさせるため、戦争に発展するリスクがあっても、北朝鮮に対する限定的な先制攻撃を検討したいとの考えをトランプ大統領が抱いていることを複数の政府関係者が明らかにしている。

だが、米政権内部で意見は割れている。

マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は大統領側近の中で最も声高に、より積極的な軍事的アプローチを主張。一方、ティラーソン国務長官やマティス国防長官、米軍指導部は、慎重に外交選択肢を尽くすべきだとの立場をとっている。政府高官5人が明らかにした。

ホワイトハウスの米国家安全保障会議(NSC)担当者は、トランプ政権が「軍事面と非軍事面の双方で、常にさまざまな選択肢を検討している」と述べたが、側近間の意見相違については発言を避けた。

米国防総省は内部の議論についてコメントを避けたものの、広報担当者は、マティス長官が公の場で、北朝鮮危機への対応は外交主導だと発言したことを指摘。国務省は、軍事的選択肢の後ろ盾を持ちつつ外交を追求する必要がある、とのティラーソン氏の発言に言及した。

強硬派のシナリオによれば、北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが可能だという。政権転覆には、北朝鮮の唯一最大の同盟国である中国の同意が得られないという。

「トランプ大統領は、金正恩氏が唯一理解し尊重するのは、顔面へのパンチ一発だと確信しており、過去の米政権は、それを実行する勇気に欠けていたと考えている」と米政府高官は語った。

「少なくとも、先制攻撃について中国に事前警告すれば、中国政府は正恩氏に米国を脅かすプログラムの停止を強制しようとするだろうと考えている」と、同高官は述べた。


「強硬派のシナリオによれば、北朝鮮の体制を転覆させるためではなく、正恩氏に道理をわきまえさせるために、1カ所の目標に対して限定的な攻撃を行うことが可能だという。」

2017年11月24日
RDY Lightning Raptor
http://blue-diver.seesaa.net/article/455107829.html

その目標は、もし私が米国に進言するとするならば、中国遼寧省丹東と北朝鮮を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」です。

2017年12月13日
トランプ・エルサレム・イスラエル
http://blue-diver.seesaa.net/article/455507363.html
「中朝友誼橋」が封鎖されている影響が北朝鮮経済に与えている影響というのも、評価の対象になるだろう(正確な情報が出て来るかどうかは別にして)。

この封鎖に関するレポートが、米国中枢に挙がっている可能性があります。

「戦略の提唱者であることは、人から好かれるか嫌われるか、非常に極端な形で表れる。
それまで出会った誰よりも深遠な思想家か、それまで聞いた中で一番ナンセンスなたわ言を吐く軽薄な人物、そのどちらかに見なされる。」

11年前には、「それまで聞いた中で一番ナンセンスなたわ言を吐く軽薄な人物」でした。

私の願いは、「自らを鍛え、情報の戦いに耐えうる断片に、可能ならばなりたい」というものでありました。

sanctuary lost THE ORIGIN VI.沈黙
http://blue-diver.seesaa.net/article/455523142.html

敗戦により戦略や戦術とは縁遠くなってしまった国に住まう、無名の人間が独学で行った試みです。

現代最高とも謳われる戦略家が、11年前の私と同じ見解に至ったことで、一つの無謀な試みがここに実証されました。
私はある時点で、戦略家とカテゴライズされる存在になっていたのでしょう(あくまでアマチュアですが)。
私のindividual intelligence warfare/個人の情報戦は、ここに一足早く一つの終わりを迎えたようです。

結末がどうなるのかは分かりません。
ただ、おそらく2018年中に、この11年以上書き続けた戦略は終局へと到達します。
この戦略が有効に機能するのは、北朝鮮の核戦力完成がその期限となります。
時計の針を進めたい中国またはロシアが、北朝鮮に現物に近いものを手渡すことがあれば、この戦略はその時点でピリオドを打つことになります。
その時は、私はどうやら戦略の構築に関するノウハウは持ち合わせているようですので、また新しい戦略を構想することになるのでしょう。
よりベターな着想を得ることができればよいのですが。

私の目的は、
・拉致被害者の方々の帰還
・日本の安全保障
の2つです。
さらに広範な目標を加えるならば、世界を核戦争や核テロ、生物・化学兵器などの大量破壊兵器による破壊から防護することも含まれるでしょう。

これらが為されない限り、私は戦略を構想することを継続しなければなりません。


このエントリーの最後となりますが、我が師と仰ぐ方々、小泉総理、故・浜田幸一氏、松本方哉氏、名も無きネットの人々に感謝いたします。

そして150年前、一つの戦略が選択肢から除外されました。
それは明治維新と世界の歴史を変えうる特異点といってよいでしょう。
小栗忠順公は150年前、旧暦の1月13日に最後の献策を行い、1月15日その任を解かれました。

 「実は、私は、ここ権田村に私学校をつくり、若者たちに数学、外国語、海外事情などを教えたい。ついては、あなた方の村からも、その志がある若者がいたら、推薦してもらいたい。私はここで官軍と争ったりして事をおこすつもりは全くない。平和な前朝の頑民として、教育に専念したいのだ」
――小栗忠順


僭越ながら、小栗忠順公の遺志は、150年の時を経て、ここに小泉総理の新世紀維新として一つの形となったと、この2018年の電脳空間の片隅にて宣言させて頂きたいと存じます。
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