2006年06月17日

聖域 II

最後の3ヶ月。



共謀罪法案、成立は困難 議長仲裁、背後に首相の指示
2006年05月20日08時29分
ttp://www.asahi.com/politics/update/0520/001.html
 だが、「共謀罪」を盛り込んだ法案を19日に採決するという細田氏の強い決意をその日の朝になって覆したのは、当の首相の「鶴の一声」(党幹部)だった。
(中略)
 午後3時過ぎ、そのまま委員会が終了すると、法案を提出した杉浦法相は「何が起こったのか分からない」と首をかしげた。



与党、真意読めず迷走・首相が会期延長否定
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060531AT3S3001H30052006.html
 組織犯罪処罰法改正案など重要法案の成立が軒並み先送りになる公算が大きくなったのは、会期延長に難色を示す小泉純一郎首相の意図を読み切れない自民党執行部が国会戦略を立てられないまま迷走したからだ。(後略)



もうひと花…有終飾る? 首相重ねて会期延長否定
ttp://www.sankei.co.jp/news/060601/sei013.htm
≪「やることがいっぱいある」に周囲困惑≫

 小泉純一郎首相は31日、自民党本部で武部勤幹事長、中川秀直政調会長らと会談し、6月18日までの今国会の会期について「延長はしない」と重ねて表明した。教育基本法改正案など重要法案を軒並み先送りにしてまで会期を延長しない理由を記者団に「総合的な政治判断だ」と語った。「サプライズ外交で有終の美を飾りたいのでは」との見方もあるが、首相の真意はやぶの中だ。

 「やることがいっぱいあるんだ」

 首相は30日夜、公邸で開いた副大臣との会食の席で、出席者に「会期延長せず」の理由を問われ、こう説明した。「結婚するのか」と突っ込まれ、「いろいろあるんだ」と繰り返す場面もあったという。

 首相が会期延長を拒む背景について、今国会の最重要法案と位置づけていた行政改革推進関連法が5月26日に成立したことで「首相は燃え尽きた」(自民党中堅)との声も漏れる。首相のいう「やること」について官邸筋は「見当がつかない」と首をかしげる。

(中略)

 「政策より政局」と言ってはばからない首相が「いかに有終の美を飾り、ポスト小泉レースで影響力を行使するかに軸足を移している」(自民党筋)のは確かだ。

 6月下旬の公式訪米、7月中旬の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)を控える中、周辺は「波乱の芽がくすぶる国会は早く閉じ、華々しい外交舞台をアピールするための準備に専念したがっている」と首相の心中を代弁するが、国会に縛られないフリーハンドを確保しつつ「世論受けする外交での『サプライズ』を狙っている」(自民党中堅)との見方も広がっている。

 その「候補」の一つが3度目の北朝鮮訪問だ。「拉致問題に風穴を開けたと自負する首相は、任期中に全面解決への道筋をつけたいとの思いが強い」(外交筋)とされ、どこまで訪朝の成果が挙げられるか、水面下で探っているようだ。

 また、首相は自らの決断でイラク・サマワに派遣している自衛隊の撤収をにらんでおり、自民党関係者は「首相は隊員の労をねぎらうために現地に飛ぶことを希望している」という。

 「8月15日に靖国神社を参拝することも首相の念頭にある」(政府関係者)ようだ。会期を大幅延長した場合、重要法案を人質にとられかねず、「5年越しの公約」を実現させるためにも会期延長は避けたいわけだ。

 「みんなが納得する(延長できない)理由があればいいけど。国政選挙があるわけでもないし、外遊日程は全部、その中で消化できる」。自民党の片山虎之助参院幹事長は30日の会見で、首相への不満をあらわにした。自民党幹部にも首相の胸中を読み切れない歯がゆさがにじんでいる。



会期延長なぜ拒む、首相の思惑めぐり3つの推測
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060604AT3S0300L03062006.html
 重要法案を残しながら18日の今国会会期末の延長をかたくなに拒む小泉純一郎首相の思惑を巡り、3つの推測が流れている。自民党総裁選や小沢一郎・民主党代表をにらんだ戦術ではないかとの見方や、外交政策で「隠し玉」を温存しているとの説もある。与党内には首相の姿勢に反発や戸惑いも広がってきた。 (07:01)



首相“翻意”の舞台裏、片山氏が明かす…国会会期延長
ttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060603ia24.htm
 小泉首相は当初、今国会の会期延長を念頭に、自民党の青木参院議員会長と話し合うはずだった――。片山参院幹事長が3日、岡山県玉野市での講演で、会期延長をめぐり首相が“方針転換”した舞台裏を明らかにした。

 党内では、9月の総裁選に向けて、首相の路線に批判的な福田康夫・元官房長官への支持の高まりが、首相が延長を見送るきっかけとなったとの見方が出ている。

 片山氏は講演で、5月8日に首相と青木氏が国会内で会談した際のやりとりを披露した。

 青木氏「教育基本法改正案は成立させないといけませんよ」

 首相「そう思う。会期延長については土壇場でもう一度、相談しよう」

 この協議内容を知る片山氏は、首相がいくら会期延長を否定しても「陽動作戦だと思っていた」という。

 ところが、片山氏が5月30日に首相官邸を訪れ、首相の真意を尋ねると、首相の答えは予想外だった。

 首相はまず、「延長したくない」と強調。成立させる法案と継続審議にする法案の仕分けについては、「お任せします。よく衆参で相談して。野党が応じなければ強行採決もいいが、乱闘にならないようにして下さい」と注文した。

 片山氏が「青木氏と教育基本法改正案を成立させるため、会期延長は土壇場で話し合うという話をしたのではないか」と質問すると、首相は「した。したけど、状況は変わった」と言うばかりだったという。

 片山氏はその足で安倍官房長官と会い、首相の意向を伝えると、安倍氏は「本当ですか? (教育基本法改正に熱心な)森(前首相)さんが怒るだろうな」と漏らしたという。

(中略)
 一方、青木氏は当初、首相の“変心”に当惑していたが、最近は、「小泉さんの最後のわがままだ」とあきらめ顔だという。



国会延長でいったん合意、首相が「状況変わった」と翻意
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060604AT3S0400604062006.html
 自民党の片山虎之助参院幹事長は4日、都内で記者団に、小泉純一郎首相が青木幹雄参院議員会長と5月上旬に会談した際に教育基本法改正案の成立のため国会会期の延長で基本合意していたことを明らかにした。ただ片山氏が5月末に首相と会談した際に確認すると「首相は『その話はしたが、状況が変わった』と話した」と明かしたという。
 片山氏は4日のテレビ朝日番組で、首相が「延長したくない。法案の仕分けは衆参で相談して決めてくれ」と延長を拒否したことも明らかにした。



国会 小泉首相の「会期延長せず」に与党内は憶測充満
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060606-00000003-maip-pol  
 小泉純一郎首相は5日、「首相が国会の会期延長を容認していた」とする片山虎之助・参院自民党幹事長の指摘について、「そういう話はしていない」と記者団に否定した。
(中略)
 会期を延長するかしないか。首相と自民党執行部の腹の探りあいを眺めながら、公明党幹部が漏らしたことがある。「今の政府・与党の関係はおかしい。政府が法案を成立させたいから延長してくれと言ってくるのが普通だが、完全に逆転している」
 小泉政権5年間で会期延長がなかったのは01年と04年。ともに7月に参院選を控えていたためだ。その他は延長を行い、特に昨年は郵政民営化法案成立のため55日間の大幅延長に踏み切った。今年も教育基本法改正案など政府提出の重要法案が幾つも残っており、首相自ら見切りをつけるのは極めて異例だ。
 首相は延長拒否の理由を「総合的な判断」としか説明していない。5日の自民党役員会でも、片山氏の発言を「私は幅広い解釈ができる言い方をするので、受け取り方はいろいろだろう」といなすにとどめたが、外交を念頭に置いているのは間違いないようだ。
 6月下旬に日米首脳会談、7月中旬には主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)がある。参院自民党幹部は「外交で総仕上げをするのに国会で煩わされたくないという思いがあるんだろう」と首相の心中を推し量った。
(後略)



2006/06/07 23:56
森前首相、教育基本法改正案などについて今国会を延長しない方針の小泉首相を批判
ttp://www.fnn-news.com/headlines/CONN00091396.html
自民党の森 喜朗前首相は7日夜、自民党議員のパーティーで、教育基本法改正案などについて、「一生懸命やろうとしているに、『やらなくていい』とは何なのか」などと述べ、18日までの今の国会を延長しない方針の小泉首相を強く批判した。
森前首相は「十分な用意の期間があるのに、なぜ国会をやめなきゃならんのかということだけは、どうもふに落ちない。盟友・小泉 純一郎君が何を考えておるのかなあと」と批判した。

2006/06/11 11:11
「総理番日記」 小泉首相はすでに国会閉会後の活動に意欲を見せています。
ttp://www.fnn-news.com/headlines/CONN00091591.html
小泉首相の1週間をお伝えする「総理番日記」。
森前首相をはじめ、国会の会期延長を求める不満の声に耳を傾ける様子もなく、小泉首相は「やるべきことはたくさんある」と、すでに閉会後の活動に意欲を見せています。
長谷川 智子記者の報告です。

「野党の皆さん、この忙しいときに
 何そんなとこ行ってんだと
 批判が出ております」

「やるべきことたくさんありますよ
 国会 閉会中でも今までも
 暇なときなかったでしょう」



5月下旬からの小泉総理の不可解な動き。
当blog的にシンプルに表現すると、

小泉総理は既に聖域に入っている。

(参考:
2006年01月21日
5月についての雑感
http://blue-diver.seesaa.net/article/12010381.html

2006年05月23日
聖域
http://blue-diver.seesaa.net/article/18225427.html

巨大与党の数の力を温存したまま、野党に対して譲歩の一手を打ってきた総理。
力は保存されたまま、どこに向かうのか。

自由民主党という「構造」体から、小泉総理は手の届かない処に抜け出た。
聖域の奥にあるのは、アメリカ合衆国という戦後日本を構築した国家。
そして戦後日本という時代。
小泉総理のその意志が出力されるのは、恐らくアメリカという国家を通してだろう。

事態は終幕に向け加速する。




当blogが更新を休止していたのは、沈黙が構築する聖域の前には、本質的には言葉を尽くしても無力化すると判断していたからですが、結果的に5月は聖域という観点から見れば、大変重要な月となったようです。小泉総理に対して、こういう非科学的な見方をしているblogというのは、あまりないとは思います。

(「小泉総理 最後の戦略」は月末に書こうと決めていたんですが、5月分の(3)と6月分の(4)をまとめて、訪米前には書こうかと考えています。だいぶ情勢も変化しました)

私が小泉総理の聖域に入った、と感じたのはちょうど2年前の2004年6月のことでした。

第百五十一回国会における小泉内閣総理大臣所信表明演説 平成十三年五月七日
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0507syosin.html
 (新世紀維新を目指して)

ネットを検索しながら、この演説を再度目の当たりにした時、知恵熱というのは本当にあるものなんだなと体感しました(苦笑
思惟することで熱を出したなんて後にも先にもこの時だけです。
(ちなみに知恵熱とは
ttp://www.e-mama.ne.jp/advice/mental/qa/2004/0406080200.html
ということらしく、まさしく政治やら国際情勢やらの領域で赤子同然の私に、知恵が宿ったのかもしれませんが)


然れど善悪を知るの樹は汝その果を食ふべからず。汝之を食ふ日には必ず死ぬべければなり
――『創世記』2・17


沈黙を武器にするには、あらゆる誤解を受け入れる必要がある。
それと引き換えに困難な使命の遂行を可能にさせる。

沈黙が支配する聖域への涜聖は、同じく沈黙をもって為される。

新世紀の維新というヴィジョンは、再構築されねばならない。


第157回国会における小泉内閣総理大臣所信表明演説 平成15年9月26日

 (はじめに)
  私は、就任以来、「構造改革なくして日本の再生と発展はない」との信念の下、改革を進めてまいりました。
  この間、国民には、今の痛みに耐え明日を良くし、変化を恐れず新しい時代に挑戦しようと呼びかけてまいりました。改革の痛みに直面しながらも、多くの国民の努力によって、日本再生に向けた改革にようやく芽が出てまいりました。
  「民間にできることは民間に」「地方にできることは地方に」との方針で構造改革を進め、活力ある社会を作り上げていかなければなりません。
  この度、小泉内閣の責務である改革を更に推進していくため、内閣改造を行いました。新しい体制の下、構造改革路線を堅持し、改革の芽を大きな木に育ててまいります。


「聖域なき構造改革」という名を冠せられた改革の実体は、国民には分からないように「隠されている」。

改革の果実は果たしてどこにあるのか。

その果実は、小泉純一郎という人が創った聖域にある。

ここから先は新世紀の聖域になる。

さて、聖域の果実に手をかけようか――
http://www17.ocn.ne.jp/~kuwairai/sanctuary.html


その感覚が正しかったのか、今でもよく分かりませんが。

「知恵の実」を食べたらどうなるのか。
戦後という時代を生きてきた「私」という個人(少なくともネットの人格)は死ぬんでしょう。

(ちなみに、webタイトルの「sanctuary lost」はジョン・ミルトンの『失楽園(楽園喪失)/PARADISE LOST』のパロディです(笑


P.S.
ささやかながら、「運スレ300スレ」をお祝いしたいと存じます。
posted by     at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | sanctuary lost | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック