2017年02月12日

2017年2月1日に関わる事象のまとめ その5

最近は考古学をやっている気分になるが、とりあえず続けよう。

大洪水以前の王権は、数字的な矛盾はない。
8人の王が、241200年間支配の支配を行った。

問題は、次のキシュ第1王朝の23人の王権の合計が合わないことだ。
24510年、3ヶ月、および3 1/2日を支配した。
とある。
やたらと細かい。
普通に23人分の時間を足すと、17980年となる。
その差6530年。

王名表には載っていないが、大洪水時の主人公は、シュルッパクの王であり、ウバル・トゥトゥの子であるジウスドラ(アッカド語の直訳でウトナピシュティム)となっている。
この人物の名は「命を見る者」という意味で、彼が神から不滅を約束されたことから来ていると言う。
この人物は、ギルガメッシュの父父父に当たる太陽神ウトゥに会っているらしい。
「七日と七夜、大洪水が国中を洗い流し、大舟は嵐のために大波の上でもてあそばれた。そののち、太陽神ウトゥ(英語版)があらわれ、天と地を照らした。ジウスドラは大舟の窓をひらいた。英雄ウトゥは光を大舟のなかにさしこませた。王ジウスドラはウトゥの前にひれ伏した。」

キシュ第1王朝の合計の差6530年。
これをどうみるかになるけれど、大洪水の後の人口削減計画が発動した後の世界、と考えると、以前の記事で考察した50年での復興はそもそも人口が足りない。
仮説としては、ジウスドラは統べるべき民がいないため王ではなくなった。
ただキシュ第1王朝の前に50年分の差分を挟むアイデアというのは、上手く説明はいくので、そのまま残そうと思う。
ジウスドラは文明のリスタートの庇護者となり、人口増加を見守った、と考えておこう。
キシュが国として成立しだして17980年。
初代王が王位についてからが24510年と3ヶ月と1/2日。
うーむ、苦しい。

あとはギルガメッシュと覇権を争った、キシュ第1王朝最後の王、エンメバラゲシとアッガについて。

En-me-barage-si, who made the land of Elam submit, became king; he ruled for 900 years.
Aga, the son of En-me-barage-si, ruled for 625 years. {(ms. P3+BT14 adds:) 1525 are the years of the dynasty of En-me-barage-si.}

この二人はひょっとすると父子による二頭政治を行っていたのかもしれない。
そうなると、ギルガメッシュに「後代の記録の中にはウルク王ギルガメシュがエンメバラゲシの頭を踏みつけた、と言う説話があり、これを元にウルクにキシュが征服されたという説も存在する」「アッガ王はギルガメシュに捕らえられた。しかしギルガメシュはかつて流浪の最中にアッガに助けられた恩に免じてアッガを解放し、恩を返した」のと、その先代のドゥムジ/タンムーズが「キシュ王エンメバラゲシを捕虜とした」という記述は、個人的には納得がいくものになる。
実は、このドゥムジ/タンムーズ王は、大洪水以前の5番目の王、バド・ティビラ王ドゥムジ(牧神)36000年間と名が同じなのだ。
ギルガメッシュの近親でもない。
突然登場し、片手でエンメバラゲシを捕らえたと記されてる。
1500年を生きる王を圧倒的な力でもってねじ伏せているのは、まるで神の裁定を思わせる。
このあたり、何かミステリーがありそうで、浪漫がある。

私個人が理解しやすいように、ストーリーを創ってみよう。

8人の王(神々の代行者?)24万1200年の統治。
8人目の王、シュルッパク王ウバル・トゥトゥが王位簒奪?
大洪水によるリセット。
ウバル・トゥトゥの子、シュルッパク王ジウスドラ(ウトナピシュティム)が生き残り、民が死に絶え王でなくなる。
ジウスドラ、神々に許され永遠の命を得る。
大洪水から600年後?、後のキシュ第1王朝初代王ジュシュルが生まれる。
大洪水から7150年後、キシュが成人し6530年後、キシュ建国しリスタート。
キシュ国が建国し10750年後(ニビル周期)、エタナが天に昇る。
大洪水以前の第5代王ドゥムジ、ニビル周期にあたるエンメバラゲシ在位1495年目(アッガ在位595年目)に、神々により創造されたギルガメッシュを連れ、地上に戻る。
ギルガメッシュ、放浪の旅をする(アッガ在位595〜625年のあいだの30年間のいずれかの時期)。
放浪の旅の途中、アッガと邂逅する。
ドゥムジ、ギルガメッシュに王権を渡すため、ギルガメッシュとともにキシュ第1王朝第22代エンメバラゲシを在位1525年目に捕らえる。
エンメバラゲシの子アッガはウルクに攻め込むが、ギルガメッシュはアッガを捕らえる(アッガ在位625年目)。

以上のような流れが、私の今の認識になる。

なぜここにこだわっているかというと、神代と人代の特異点がギルガメッシュの存在のようだからだ。

ギルガメッシュ叙事詩の外伝のようなアトラ(ム)・ハシース物語という紀元前18世紀に3枚の粘土版にアッカド語で記された叙事詩が存在する。
その中には「労働を肩代わりさせるために創造された人間が増えすぎ、神々を悩ました。立腹したエンリル神は人間を滅ぼすことをもくろむが失敗する。そこで、大洪水をおこすことにした。」とある。

ギルガメッシュは
ウルク第1王朝の伝説的な王ルガルバンダを父に、女神リマト・ニンスン(英語版)を母に持ち、シュメールの最高神(天空神)アヌ・主神(大気神)エンリル・水神エアから知恵を授かる。その体は3分の2が神、3分の1が人間という半神半人であった。
とある。
遺伝子研究が進んだ最近になって、ギルガメッシュ叙事詩に書かれている方が正しいと思われる解釈が出てきた。ミトコンドリアDNAという母親からそのまま受け継がれるDNAが発見された。普通のDNAは、母親と父親のDNAを半分ずつ持つが、このミトコンドリアDNAは、父親のDNAが交じり合うことはなく母親のDNAがそっくりそのまま受け継がれる。つまり、子供は、母親のDNAを2で父親のDNAを1の割合で持っている。ギルガメッシュは、女神と人間のハーフなので、「血の2/3が神」というのは正しい表現ということになる。

・長命化した人類
・ミトコンドリアDNAによる解釈とギルガメッシュの存在
・労働を肩代わりさせるために創造された人間

次の記事では王名表にもとづいて、おおよその大洪水の時代を計算してみようと思う。
そうすれば、おおよその現在の科学が算出している人類誕生の時代と、このシュメール神話との付き合わせができる。
posted by     at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | urban legend | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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