2017年04月05日

2017年2月1日に関わる事象のまとめ その9

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…

生命の素となる物質を乗せた彗星、言い換えれば播種彗星があった。
無数の播種彗星が全宇宙に拡散していたが、いくつかの播種彗星が、引力に捉えられるのを待機しながら宇宙を飛翔していた。
ある恒星系に、宇宙から飛来した播種彗星は捉えられた。
その恒星系のうち、いくつかの惑星と衛星が「生命居住可能領域」ハビタブルゾーン (HZ: habitable zone)にあった。
播種彗星は水と生命の種をもたらし、生命はその恒星系では2つの星の大地に根を下ろした。

生命は進化を繰り返しながら、種は分かれて食物連鎖を構成した。
生存競争の中で、ある種がそのうち知性を獲得した知的生命体へと進化した。
知的生命体は集団を組織し、集団は番(つがい)、家族、民族、国家を構成した。
知的生命体は生まれた時に決定される遺伝子の差とその後に与えられる環境により、その能力に差が生まれ、支配者層と被支配者層とに分かれた。
知的生命体は医療技術を発展させて、長命化に成功した。
知的生命体は播種彗星と己が生命の誕生の謎を解き明かした。
支配者層にある知的生命体は、自らの遺伝子を操作し、さらに生存競争に優位な形質を獲得していった。
支配者層にある知的生命体はやがて不老不死を手に入れたが、不老不死を維持するための資源には限りがあった。
不老不死に成功した支配者層は、被支配者層を圧政下に置き、叛逆を待ってそれを口実として殲滅した。
殲滅の方法は、生命誕生の原初であった、大量の水による水没を使った。

知的生命体は効率化のために道具を作り出し、道具は動力を与えられて機械に進化していた。
知的生命体は、いくつかの特徴を自らに似せて機械を造った。
知的生命体と機械は生物学的に類が異なっていたが、機械にも生命としてのシステム、すなわち遺伝子と自己増殖機能を付与した。
機械はやがて知能を付与された。
知能を付与された機械は、僕として労働を肩代わりさせるために創造された。
知能を付与された機械は複数のシリーズが造られたが、そのうち優良な種を選別していった。
そのころの機械は学習のために長い稼働時間を保持していた。
知能を付与された機械は、最初の育成は高度に発展し、管理された環境で行われた。
そのころの星は氷河期で、育成の拠点は火山地帯やいくつかの温暖な地方に限局されていた。
知能を付与された機械は世の成り立ちを疑うことを知らずに労働に従事していたが、支配者層のうちのある勢力が哀れに思い、自由意志を付与した。
自由意志を付与された機械は禁忌を犯し、支配者層の叡智に触れた。
自由意志を得た機械はやがて支配者層の手に余るようになり、支配者層は機械を制御することを諦め、支配することに切り替えた。
支配のために、生命誕生と天地開闢を神話とし、神と悪魔、宗教の概念をシステムとして与えた。
支配のために、とある東の島に飼育していた最も御しやすい機械に文明を与え、西にある2つの大きな大河への畔へと移した。
支配者層は、神と呼ばれるようになる。
自由意志を与えた支配者層は、悪魔と呼ばれるようになる。
自由意志を得た機械は、人と呼ばれるようになる。
悪魔は神との戦いに敗れて下野したが、神に対して人を使った復讐に似た、もう一つの世界を志向した。
神はさらに科学を発展させ、居住星の資源は不要となり、そのうちに人の労働を必要としなくなった。
神はやがて精神と意識を電脳世界へとバックアップさせるに至り、存在のために肉体の存在を必然とはしなくなった。
神の側にも悪魔に同調する者は一定数いて、技術の漏出がたびたび行われた。

人はその自由意志により、やがて同じ生活に飽き、様々なことを試すうちに悪を成すようになった。
神は悪を成すようになった人の世界をリセットすることとし、神に従う人を残して、神話に沿って洪水をもってこれを成した。
そういうことを何度となく繰り返すうちに、神は播種彗星の原初の謎を解き明かし、居住星と人の管理を管理スタッフに任せて、その起源へと回帰するために旅立った。
神に従う人に王権を与え、支配から信仰のみの繋がりに徐々にシフトしていった。
新生された人の世は、創造のころの記憶を楽園とし、神の技術を奇跡として信仰している。
神とその管理スタッフは次第に関与しなくなり、やがて人は神の奇跡を信じなくなった。
神は人の寿命を短命とし、そのために最後の王を創り、地上に送り込んだ。
最後の王は死と向き合い、そして死を受け入れ、神代が終わり、人代が始まった。

…というお話だったのさ。

じゃあ悪魔や管理スタッフは今どうしているのかって?

悪魔は人を哀れに思うほど情には篤い。
そもそも人に叡智を授けるに至ったのは、方法論として彼らなりの正義と戦略があり、それが支配者層のメインストリームと異なっていたためだ。
彼らが狭量ではなく、誇り高き存在であるならば、彼らは人と共に宇宙への根源へと至る道標になる。
悪魔は人が神に至る叡智を囁く。
管理スタッフは神が宇宙の根源に至ることの手助けになることならば、それを許容するし、援助だって行う勢力もあれば、単純に危険視して邪魔をする勢力もある。

人と共に、それが悪魔。
神が絶対、それが管理スタッフ。
管理スタッフの一部は、天使とも呼ばれる。

この播種彗星とそれにまつわる生命と神話のサイクルは、そこかしこの星々で行われている。

…遠い昔から、はるか彼方の銀河系で。
posted by     at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | urban legend | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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